こんにちは!
ファイナンシャルプランナー もりつぐ先生です!
新NISAが始まって、資産運用を始められた方も増えてきたと思います。
その一方で変額保険というものがあります。
聞いたことありますか?
保険会社が出していて、投資信託で資産運用するというものです。
NISAがいいの?変額保険がいいの?
NISAと変額保険について対立的な戦い方をされることが多いですが、そもそも走ってるレースが全く違います。
それをお相撲さんとボクサー、どっちが強いの?と言っているようなものです。
これはみなさん理解されていると思います。
では、変額保険というのはどういう立ち位置なんだろうか?
自分にはどっちが向いてるんだろうか?
今回はそれらについて説明していきます。
まず、NISAとか変額保険、iDeCoとかもありますが、これらは全部ただの器です。
この投資信託という仕組みを使って投資をしましょう、ということを国は推奨しています。
例えば我々の年金はほとんど投資信託です。
そんな我々の大切な年金、長期間ずっと運用しておかなければいけない年金をわざわざ危ないものではしません。
投資信託は国が安全だと思っているから推奨しているわけです。
もちろん自己責任ですが、すごく安全に運用できるという仕組み、それが投資信託なわけです。
投資信託を始めたいとなっても、
「ちょっとコンビニに行って投資信託を買ってきます」とはできません。
仮に買えたとしても、保管する場所が必要です。
家の金庫に置いておいていいですか?とはできません。
証券会社に証券口座を作ることが必要です。
証券口座を通じて買い付けをして、証券口座に入れておく。
つまり証券口座というのは投資信託を入れておく器です。
この器が今バージョンアップしていて、この器を国が
「とにかく投資をやってください、その代わりこのバージョンアップした非課税という器作りました」という
これがNISAです。
NISAという器で買い付けをしてその 投資信託を保管しておくと、解約(売却)した時に増えていたら非課税になる、ということです。
iDeCoも同じような仕組みです。
iDeCoという器は途中で引き出すことはできないというデメリットがありますが、税制優遇が効きます。
あとは所得控除といって、入り口で払ったお金に対しては税金はかかりません。
税制優遇が効いたり、非課税だったりしますが、ベースは投資信託です。
これらと同じ器の並びで、変額保険という保険の器で投資信託の管理をしませんかという商品があるわけです。
これが変額保険です。
では、わざわざ非課税や所得控除というメリットがあるNISAやiDeCoがあるのに、
なぜ保険の器でやるの?というと、保障がもらえるからです。
変額保険のメリット① 保障がある
NISAは確かに良いです。
非課税という仕組みはすごいし、良くないと思われる投資信託をある程度弾いてくれています。
国は安心して国民の皆さんが長期的に安心して、放ったらかしにしても運用できる仕組みを作りたかった。
それがNISAになっていると確かに思います。
ただ、この資産形成ができるかどうかは健康で元気であればという大前提があります。
例えば、資産形成している途中で大きな病気になりました。
仮に癌になったとします。
癌になった時、どのような感覚になるかというと、もちろん最高の治療を選びたくなります。
そして治療を受ける時に仕事を休むかもしれません。
収入は下がる、支出は出ていくという風になります。
問題はここからです。
この治療が何年続くかわからないというリスクがあります。
これが不安なわけです。
その状況で自分の預貯金残高がどんどん減っていく状況の中で、
今までと同じように月3万円ずつNISA積立できますか?
できないんです。
できないので1回やめるわけです。
ところが今の医療はすごく優れているので、
そこで大きな病気になっても社会復帰できる可能性はかなり高いです。
ただ社会復帰しても、その時に収入が下がっていれば老後の年金は減ります。
もし仕事が変わっていたら退職金が無くなるかもしれません。
預貯金も減ってるかもしれません。
そして癌であれば転移のリスクとも戦っていかなければいけません。
その状況でNISAとかやめてしまうと、老後が不安になります。
このような状況は、保険の財布で投資信託を持っていたらどうなるのか。
三大疾病の払込免除というものがあります。
何かというと、癌や心筋梗塞、脳卒中、所定の状態になると、
今まで毎月3万円払って投資信託を買っていた支払いがなくなります。
支払いをしなくても良くなります。
自分は支払わなくてもそのまま支払いをし続けたことにしてくれます。
加入する保険によって決められますが、最大80歳まで払い続けるものがあったとします。
40歳の人がこの保険入って万が一癌になってしまった。
そこで支払いがなくなります。
ただ80歳まで40年間3万円×12ヶ月×40年、つまり1440万円の積立を続けてくれるということです。
自分は一切払っていません。
元金1440万円が投資に回っている。
もし2倍になれば3000万円弱です。
大きな病気になった時に老後の3000万弱円を手に入れられることが、
どれだけ安心かわかりますか?ということです。
このような保険があるから、今は老後のことは考えずにいろいろな固定費を全部減らして、
治療に専念しましょうと考えられます。
これが保険で持つ価値です。
よく勘違いされますが、保障は掛け捨てでいいよと言う人がいます。
変額保険は老後の資産形成をすることに保障をかけているのだから、切り離すことはできません。
変額保険のメリット② 認知症になった時
NISAを始めて運用していきます。
老後、運用していったものを一気に取るというよりは、ちょっとずつ必要な分取り崩していくと思います。
ちょっとずつちょっとずつ受け取っていきます。
残りは引き続き運用しておきます。
もしその途中で認知症になったらどうなるのでしょうか?
基本的にはちょっとずつ取り崩すというのは一部ずつ売却するという契約行為です。
認知症になると契約行為は無効になります。
では老後の生活費はどうするの?
ここに置いてるNISAのお金はどうしたらいいんですか?
どうにもできません。
その方がお亡くなりになって、ご家族が相続するまで動かすことができません。
そのような時、お役に立つのが保険の財布で持っておくということです。
認知症になったとしても、例えば要介護2という状態になったとします。
要介護2というのは一人での生活はなかなかできないよという状態です。
要介護2が認定されれば今まで運用されていたものを死亡保障と同じ扱いで、丸々受け取り人が受け取れます。
しかも非課税で受け取れます。
健康で元気であれば自分で取り崩していきます。
残りは普通に運用していきます。
そして何かのタイミングで認知症になったとしたら、残りのお金はご家族に非課税でいきます。
変額保険のメリット③ 遺族への優しさ
シンプルにあなたがお亡くなりになった時に、
その投資、奥様は管理できますか?ということです。
ここはぜひ寄り添ってあげてほしいです。
自分で一生懸命勉強して、自分はこういうことが好きだから一生懸命情報を集めてやったよと言っても、
お亡くなりになったら訳がわかりません。
相続になるとまた大変で、だいたい半年近くかかります。
一方、保険で持っておくと相続財産ではなく、受け取り人の元々の持ち物だよ、固有の財産だよとなり、
今まで運用して残っていたものを死亡保障という形で奥様がハイって受け取れるわけです。
相続財産とか遺産分割協議書を出してとか、そのようなことを一切しなくても、
受け取り人が名前書いて提出すればそのままハイって受け取れてしまいます。
とても楽です。
しかもその時点で利益確定して現金化されるわけですから、
そこから再度運用したければ自分で改めて運用すればいいし、
よくわからなければ現金でもらった方がそれは助かります。
現金であれば、例えばご遺族の方で簡単に割ることもできます。
と、やっぱり残された方にすごく優しいのです。
そして、この変額保険は基本的にネットで入ることができません。
NISAはネットで入ったり担当者がいたりと色々な選択肢がありますが、
変額保険ではネットで入ることは基本的にはできません。
ということは担当者がいるから、自分に何かがあってもその担当者が守ってくれる
という価値もあるのではないでしょうか。
ぜひ変額保険考えてみてください
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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