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こんにちは!
ファイナンシャルプランナー もりつぐ先生です!
今回と次回で、優秀なアクティブファンドの選び方ということを説明していきます。
このようなことを聞いたことがありませんか?
インデックスファンドが結局アクティブファンドに勝っている。
アクティブファンドというのはいろいろ言うけれど、
手数料をたくさん取ってるから結果的にインデックスファンドには勝てません。
このようなことを言っているYouTuberの方がいらっしゃいます。
それについて解説していきます。
そもそもインデックスファンドとは何なの?ということですが、多くの方が持たれているものです。
オルカンや、S&P500というものです。
コモディティ化した無機質な投資信託です。
例えばオルカンというのは世界の企業上位3000社を上から順番に全部集めてきます。
これらを上から順番に時価総額に合わせて大きいもの順で買っていきます。
3000社すべてを買います。
加重平均という一番大きい企業を100口、2番目を99口、3番目を80口という感じで、
時価総額に合わせた按分形式で買うわけです。
すると、常に3000社の平均くらいを取れます。
この作業を四半期に1回見直していき、常にやり返していくと常に平均を取っていける。
これがインデックスファンドの作り方です。
オルカンであれば世界の上位3000社でやるし、S&P500であればアメリカの上位500社でやります。
面白いことですが、5つの運用会社がそれぞれインデックスオルカンを作ります、となった時、
中味が全部一緒になるのです。
無機質なコモディティ化された数字ですから、全て一緒の数字です。
では何で勝負するのかというと手数料です。
手数料を引き下げ合戦なので、インデックスファンドにとって手数料は重要です。
手数料でしか勝負できないので一番頑張ったところが一番人気が出るわけです。
2番目に手数料が安い投資信託とか欲しいですか?
だから1番だけが人気になります。
これが今の日本の構図です。
オルカン、S&P500はこの会社と決まってしまっている。
これ自体別に悪いことではありませんが、
この戦い方はまさに外食産業に例えるとファーストフードの戦い方です。
大量生産、大量消費、同じ味を提供します。いつも安心安全。
CMもバンバン打ちます。
うちが一番安いというCMを打てば売れる。
うちは一番安いですよ、一番人気ですよとCMを打つ。
宣伝広告費は当然かかりますが、その分大量にお客さんを集めることができれば、
いつか回収していけるという考え方です。
まさに外食産業の王者マクドナルドとか、そういう戦い方です。
あのコーヒーを100円台で提供するなんてありえません。
このようなことができるのがインデックスファンドというものです。
これ自体は悪くはありません。
ポイントはここからです。
外食産業に例えた時、ファーストフードかその他全て。
この、その他全てがアクティブファンドです。
その他全部をまとめてアクティブファンドと言うのです。
ファーストフード vs その他全部。
それで戦わせて、それはファーストフードの方がおいしいでしょうということを言っているわけです。
当然、外食産業の中にはぼったくりバーもいるわけです。
もしかするとぼったくりバーの方が多いかもしれません。
そのようなものも全部まとめているので、
アクティブファンドと一言で言っても、それは違うのでは?というものもあるわけです。
例えば、テーマ型でテーマが終わった物があります。
わかりやすい話をすると、
オリンピックが決まっている時期にオリンピック関連の企業の株ばかりを集めて作った投資信託。
オリンピックが始まる前は上がっていくに決まっていますが、終われば下がる。
もう誰も興味がありませんが、まだ残っています。
誰か保有してる人がいれば、このような投資信託も無くなりません。
テーマが終わったテーマ型というものもたくさんあります。
このようなものも全部まとめてアクティブファンドと言っています。
それで、全体の利回りの平均値と、インデックスファンド(ファーストフード)の平均値とを比べて、
どちらが強いの?と聞いて、インデックスファンドが勝っているということを言っているわけです。
正しいです。
確かにインデックスファンドが勝っていますが、比べ方おかしくないですか?という話です。
インデックスファンドを悪い物だとは思いません。
インデックスファンドができたおかげで何を買えば良いかわからない人の受け皿になっている。
ただ一方で僕が知る限り、
運用のプロと呼ばれる人たちでインデックスファンドを買っている人はいません。
運用のプロの人というのは、つまりプロの料理人です。
プロの料理人たちは、自分のこだわりとか想いがあります。
プロの料理人たちが結婚何十年、寄り添ってきた奥さんを連れていく大切な食事の時に、
マクドナルドを選ばないと思います。
そこが思い出の場所であれば行くかもしれませんが、
一般的には銀座のお寿司屋さんとか、夜景の見えるフランス料理に行ったりすると思います。
そのような感じだと思います。
運用のプロと呼ばれる人たちは決してインデックスファンドを否定しているわけではないけど、
インデックスが一番ではないよね、
インデックスの存在は必要だけど一番ではないよね、という考えなのかと思います。
でもYouTubeで動画を見ていると、YouTuberはみんなインデックスが良いと言っています、と言われるかもしれません。
これは、プロの料理人は自分の食べる料理をYouTuberの言葉には委ねないよね、という話です。
認知と人気は違うということです。
プロの人たちはプロの学び方をします。
お医者さんは最先端の医療をYouTubeを見て勉強しません。
ちゃんと論文を読んで勉強します。
インデックスというものはそういうものなのです。
ただ、アクティブファンドはマクドナルドのように宣伝してくれません。
これも、銀座のお寿司屋さんのようなものです。
銀座のお寿司屋さんは宣伝しません。
結局何が良いのかわからなくて買うものがわからないから、マクドナルドの看板を見た時の安心感があります。
アクティブファンドが難しいのは、一見さんお断りまではいきませんが、
あまりよくわかっていないお客さんが入ってきてしまうと、
そのような人たちが売り買いを勝手にし始めてしまって、自分たちのやりたい投資ができなくなってしまいます。
この企業の株はずっと持っておきたいのに、
お客さんが売るって言われたから売りに出さないといけないとなると自分たちのパフォーマンス出せない。
自分たちの投資哲学をお伝えして、
これを理解してもらった人が買ってくれればいいな、という考え方があるわけです。
だから、そんなに認知されていないわけです。
まさに銀座のお寿司屋さんです。
こだわりがあって、いい仕事しておいて、美味しいのです。
愛される人にずっと愛されている。
それを日本国民みんなが知っているかと言うと知らない。
こういうことです。
(次回につづく)
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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