
こんにちは!
ファイナンシャルプランナー もりつぐ先生です!
2024年の流行語大賞に新NISAとオルカン投資が選ばれました。
金融の人間としてはまさか投資が日本を代表する言葉になるなんて思ってもみませんでした。
これはありがたいことである反面、僕も多くの方も、さらには金融庁も
少し行き過ぎだと警告を鳴らしている、そのような両面があるのではないかと思います。
ただ少なくとも多くの方に今関係している新NISAとオルカン投資。
改めてこれらがどのようなものなのか、どのような注意が必要なのか。
今回のコラムでは、これらについて改めてお話したいなと思います。
そもそも新NISAというのは何なのかというと、非課税制度です。
投資をします、利益が出ます。
この利益に対して普通は税金がかかります。
ただ新NISAの器で置いておけば税金がかかりません、というのです。
新NISAというのは、口座、器のことです。
新NISAを開設したからといって何も始まりません。
この器を使って投資をしなければいけません。
その投資の商品で、今日本で一番売れているものが、オルカンと呼ばれるオールカントリー、
つまり世界全体に分散する投資信託です。
これはインデックスファンドという仕組みを使っています。
インデックスファンドというのは、インデックスは英語で指数という意味ですが、
全部を数値化しました、というものです。
平均値を取って数値化しました、というものです。
本来投資というものは、自分のお金を世界に役立てて未来を作っていくということです。
自分が今このお金を使わないのであれば、どこかの企業が使ってくれれば良い。
自分のお金をこの企業に託す、企業がそのお金を使って価値を生み出す。
企業は儲かり株価が上がる。
結果、自分の資産も増える。
これが株式投資です。
ただ、そのような企業を見つけることはなかなか難しい。
そこで誰かに信じて託したい。
すると、私に託してください、私はこのような哲学でこのような投資をしています、
あなた方にはちゃんと報告をします、というものが投資信託です。
投資信託、信じて託すわけです。
皆さんから集めたお金をいろいろな企業に投資をするので、
分散して投資してくれているので、紙切れになることもないという安心感も手に入れられます。
ということで、NISA口座を使って投資信託というものを持ちましょうと国も推奨しています。
投資信託にはいろいろな種類があり、大きく言うとインデックスファンドというジャンルのものがあります。
インデックスファンドとは何なのかというと、
本来はいろいろな企業に投資していくものを、企業を全部数字として扱うというものです。
オルカン、オールカントリーは、世界のトップ3000社を上から順番に全部集めてきて、
上から順番に時価総額の大きい順に按分形式で買うという方法を取っています。
按分形式というのは、例えば100兆円の企業があれば100口買おう、
50兆円の企業は50口だけ買おう、10兆円の企業は10口だけ買おう、といったものです。
3000社全てでそれをやると、平均値のようなものが出るわけです。
この平均値のことを指数と言います。
つまり世界のトップ3000社の企業の平均値を取って指数化します。
そこに対して四半期に一度売り買いをして、常にそこに寄り添っていくもの、
これがオルカンというインデックスファンドの考え方です。
これを世界ではなく、アメリカにするとS&P500というものがあります。
アメリカの上位500社を時価総額、正確には時価総額だけではありませんが、その平均値を取ったものです。
これらのインデックスファンドのメリットはとにかく手数料が安い。
コンピュータがプログラムした通りにやってくれるので、人の手がかからない分、とにかく手数料が安い。
そして、みんな一緒、平均値ということなので安心感もあります。
今、多くの人がNISAを始めなきゃとなったと思います。
国も肝入りで始めました。
しかも物価上昇していて、お金の価値がどんどん下がっている。
多くの人が未来に対して不安を持っている中、NISAという制度を作った。
これはやるべきだ、となり多くの人がNISAに殺到しました。
そこで、NISAの扉を開けた時に多くの人が気付きました。
今はほとんど配信の時代になりましたが、僕が学生の時にはCDというものがありました。
そのCDをTSUTAYAさん等に買いに行くわけです。
この時、目当てのアーティストが欲しいなではなく、とりあえずCD欲しいなと思う。
今の皆さんと同じ状況です。
とりあえずNISAやりたいな、というような感じです。
何の商品を買いたいな、というところから来ていないわけです。
とりあえずCD欲しいなとなったら、何を買うか決める時にまずはランキング見ませんか?
今一番売れているのは何なのかな?とランキングをチェックする。
すると、これが1番売れてるらしいということがわかり、
それであれば、とりあえずこれはチェックしておくか、と言った感じで一気に売れる。
ヒットチャートを買い取ってしまえば、実際に1位になれた時代があったわけですが、
まさにNISAで、オルカンは同じことが起きたわけです。
なので1位がオルカン、2位がS&P500、これらは両方ともインデックスファンドです。
日本人の8割がこれらに入ったと言われています。
これを僕は投資1.0と名付けました。
つまり、とりあえず投資を始めようとやりました。
これは素晴らしいことです。
今までは「投資?怖い怖い」と多くの人が思っていました。
それが、これからは投資が必要だと、一歩進んだことがすごいです。
投資1.0、これは本当に素晴らしい。
次に皆さんが考えなければいけないのは、
投資をしたからには長く続けないといけないということです。
途中でやめてしまうことが一番のリスクです。
投資の資という漢字は、次の貝と書きます。
未来に持っていくのです。
未来に持っていく前に途中でやめてしまうことは、大きなリスクです。
これはギャンブルになってしまいます。
過去のコラムでも何度もお伝えしてきました。
とにかく勝ちパターンは長期です。
長く持ち続けるためには自分が何の投資をしているのか、次はここに想いを馳せないといけません。
こういう目的で投資しているとか、
自分のお金を今は使わないから、こういう企業が使ってくれて社会の役に立っているといった
納得感、手触り感がなければ、始めたはいいが不安でしかないわけです。
今後絶対にどこかで大きなマイナスが来ます。
大きなマイナスがボーンと来た瞬間、怖いからやめてしまっては意味がありません。
長期で持てないのは意味がありません。
投資1.0までいったのであれば、次は2.0です。
2.0は長く続けることです。
投資を長く続けるために、自分の投資、自分の資源、自分の資産が
世界にどのように役に立ち、どのような未来を創り出しているのか、これを考えるということが大切です。
この考えを持った投資、これを投資2.0と言っています。
オルカン、S&P500、これらは投資商品として決して悪いものではありません。
平均値を取って、合理的にコモディティ化されて無機質なものですが、無機質だから良い。
手数料も下がった。
それでしっかり自分の資産が増えていく。
これはこれで良いです。
ただ、それらの企業の中に、例えば戦争系の企業が入っていたらいかがでしょうか。
自分のお金を戦争に使われて、その結果、戦争系の企業は儲かって未来をつくっていく。
未来に戦争のある社会が来る。
そのような未来を子供たちに残すのはどうなのか?
このようなことも少しでも良いので想像していただきたい。
そして自分の資産の全てではなくても、このようなことに思いを馳せて考えていただく。
このような考えのもとに投資をすれば、多少大きなマイナスが来たとしても、
自分の資産はあの企業が使っている、あの企業は今頑張っていると考えられると思います。
そのように考えると怖くない。
このようなことに想いを馳せていただいて、長く続けていただくための仕組みを作る。
これが投資2.0だと考えています。
これは過去のコラムでも書きましたが、自分軸投資というものです。
自分の軸、自分で考え選択した道を歩いていきましょうということです。
自分はどのような未来を迎えたいんだろうとか、こういうことは嫌いだとか考えると、
自分の価値観に気付くはずです。
そしてこの会社は好きだとか、この会社の考え方は良いとか、そのような価値観です。
そして、それと同じ価値観を持ったファンドマネージャーがやっている投資信託を見つけられたら、
本当に最高なことです。
こういったことをどんどん探していってほしいなと思います。
(次回に続く)
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
本日のコラムはこちらのYouTube動画でご案内してます。
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