森次 美尊

長期で投資を続ける為に必要なのは〇〇です!〈新NISA・ライフプラン・家計診断〉

こんにちは!
ファイナンシャルプランナー もりつぐ先生です!

長期でしっかり投資をしていけば、普通に考えればお金は増えるよねということを、
このコラムでは何度もお伝えしてきました。
それが長期分散積立投資だとお伝えしてきました。

投資信託の仕組みは世界経済の成長に載せていくというものです。
普通に考えれば人は買い物をします。
豊かになりたいと思います。
もっともっといいものを欲しい、もっともっと豊かな生活をしたい、
子どもたちにもっともっと豊かなものを残してあげたい、そのように思うはずです。

そのような思いに対して企業は、世の中に価値を生み出し続けるわけです。
このようなすごいものを作ったよ、
あなたの病気を解決できますよ、
あなたが抱えている問題も解決できますといったことを色々と応えてくれる。

そのようなマッチングがこの先も行われるでしょう。
そして世界の人口も増えるでしょう。
そのように考えると、世界経済って成長するよねということを、
今まで200年以上続けてきていて、これからも続けていくのではないでしょうか。

そのような背景があり、皆さんは長期投資をすれば良いのに、意外にできていません。
日本人の投資信託の平均保有期間は大体3年というデータもあります。
3年であれば上がり下がりを繰り返しているので、下がったりするギャンブル的な要素が出てきてしまいます。

今回お伝えしたいのは、長期で投資をしていただきたいのに、なぜ多くの人が続けられないのか。
これを知った上でその要素を潰してから投資をすれば、長く続くのではないかと思います。
しっかりと長期投資をしてほしいからこそ、続けられない理由、そしてその対策をお話していきたいと思います。

最初から続く気がない、続ける気がない、これはもう論外です。
続ける気はあってスタートしたのに続けられなかったということは、何かしらの環境の変化があったわけです。
大きく言うと社会的(外的要因)の環境と自分自身の環境、この2つが考えられます。

社会的環境の変化

まず、社会的環境の変化についてです。
これはどういうことかと言うと、例えば○○ショックというような大きなマイナスのことです。

このようなマイナスはどこかでは来ます。
今株価はどんどん順調に成長しています。
新NISAも始まったこともあり、多くの人がイケイケの状態です。
このような流行の環境で、さらに株価 も上がっているとなると、
そこに乗っかっているだけという人は中身がありません。
そのような人は急に株価がボーンと下がると、「え?そんなこと聞いてないすけど」と言って辞めてしまう。

株価がボーンと下がった時というのは、メディアはとにかくネガティブキャンペーンをやります。
少し考えればわかりますが、
株価が下がった時に「大丈夫です、全然大したことありません」という見出しの雑誌は買わないと思います。
「大変な状況です、これを読まないと大変です」といったことを煽ることで、多くの人が買うわけです。

○○ショックというような時は、とにかく異様にネガティブキャンペーンが行われます。
そのようなネガティブな情報ばかりが入ってきます。
それに耐えられますか?ということです。

では、どのように対応していかなければいけないのか。

余裕の範囲で投資する

大きなマイナスは必ずどこかでやって来ます。
そして必ず不安になります。
だから、まずは余裕の範囲でやることが重要です。
余裕の範囲というのは2つあります。

1つは経済的な余裕。
無理のない範囲で忘れておけるくらいが1番良いです。
ただ、子育て世代の方には忘れておけるくらいの余裕はあまり無いのではと思うと、
しっかりと考えていかなければいけません。
今、自分たちには余裕資金がどれだけあるのか?ということを考えていくことが大切です。

もう1つは心の余裕。
やっぱり気持ち的に余裕を持ちたいです。
例えば、今貯金がこれだけあるので、これを一括でドーンと入れるとします。
すると、貯金額がボーンと下がり、半分にになりました。
これはちょっと余裕がありません。

そのような時にお勧めなのが積み立て投資です。
積み立て投資で仕組み化しておくのです。
積み立てでもずっとコツコツ投資していくとどうなるか。
下がった時というのはたくさんの口数を買えるということを以前お伝えしました。
そうなるとラッキーモードに入るので、心にも余裕が生まれます。

積み立て投資で、それを余裕の範囲でやる。
これが大きなマイナスが来た時に、余裕を持って投資を長く続けられる要因にはなるかなと思います。

さらに言うとやっぱりお守り的な存在である、担当者がいた方が良いです。

今はネットで投資を始められる方が多いですが、やっぱり担当者がいた方が良いです。
何かあった時に質問ができるし、そもそもどのような目的で投資をしていたのだっけ?といった話ができます。

納得感と手触り感を持った投資する

もう1つ重要なことは納得感と手触り感を持った投資をしてほしいということです。

そもそも自分のお金がどのような企業に使われているのか、
どのような投資信託を通じてどのような企業に使われているのか。
自分のお金を世界に役立てる、そして未来を作っていく、それがそもそも投資です。
ここに立ち返っていただくと、これほど素晴らしい行為はないと思えるでしょう。

多少の上がり下がりはありますが、
そのような時でも企業の人たちは必死に頑張って、社会に価値を生み出そうとしています。
それを見て欲しい、その努力を見て欲しいのです。
すると、その努力に自分のお金が使われている、
この人たちが大切に大切に社会に価値を生み出そうと思って使ってくれている、ということに耳をすませば、
短期で一期一憂しなくなるはずです。

やっぱり、人を見る、そしてその先 の心を見る、これが大切です。
どんなに大きな価値を生み出してる企業も最初は1人の人の思い、心から始まっています。
ここに目を向けていただきたいなと思います。

自分自身の環境の変化

2つ目は自分自身の環境の変化です。
これも気をつけなければいけません。

最初は経済的に余裕があって始めたものの、途中で余裕がなくなってしまう可能性は大いにあります。
子どもにお金がかかるかもしれません。
その時に今積み立てている金額を減らせられますか?途中で止めることができますか?
このように流動性を持たさないとダメじゃないですか?
流動性がないのであれば最初から何年払いということで、計画的に払った方が良いのではないですか?
というように、自分の環境は将来変わりますから、これも考えていかなければいけません。

自分の環境が変わることの中には、不意に大きな病気になってしまったとか、身内に不幸があったとか、
そういった環境の変化もあります。
そのような時にどう対応しますか?

これは守りのお金、例えばそのような場合の余裕資金として、生活費の3ヶ月分くらいは貯金しておくとか、
何かあった時は生命保険の保障が出るとか、これらとの合わせ技にもなってきます。

まずはライフプランです。
自分の人生設計、今は収入がこのくらい、支出はこのくらいで余裕があります。
この収入と支出が逆転してしまうかもしれないが、何年間は余裕がある、といったことを考えておく。
自分の人生設計、そして家計の色分けです。
自分の今のお金は、短期の財布はこのくらい、長期の財布はこのくらいで余裕があるなということをしっかり見る。

つまり現状把握です。
確実な未来と万が一の未来、この両方の現状を見ます。
もちろんこれらを自分でやるのは大変なので、
やっぱりここはファイナンシャルプランナーの方とか担当者を見つけた方が良いと思います。

まとめていきます。

2008年にリーマンショックという100 年に1度来るか来ないかという大きなマイナスが来ました。
この時アメリカの人たちは、日本で言うNISAとiDeCoのような制度が始まって20年以上経っていました。
つまり投資にはかなり慣れていました。
この人たちがリーマンショックを経験し、その時どうなったのか。

あるグループでは8 割の人が投資をやめてしまいました。
リーマンショックで株価が下がっている時です。
この大きく下がった時だけを避ければ良かったのに、ここでやめてしまいました。
これが人の気持ちというものです。
バイアスというものが働くのです。

イケイケの時は株価が高くてもさらに上がると思ってしまう。
株価が下がっている時は、ここだけは避ければ良いのにここで損切りと言ってやめてしまう。
これが8割の人で起こりました。

また別のグループでは95%が投資を続けました。
それどころかさらに買い増しをしました。

なぜなのか。
投資を辞めたあるグループの8割の人たちは目的がなかった人たちです。
そして担当者がいなかった人たちです。
投資を続けたあるグループの95%の人たちは目的が明確にあっ て、担当者がいた人たちです。
これだけの差が出ました。

続けた人たちはどうなったのか
今、リーマンショック前の2倍から3倍に株価は上がっています。
これを手に入れられたのです。

では、目的はどのように決めるのでしょうか。

それは、ライフプラン、自分の人生設計を考えてください。
自分は何をしなければいけないのか、これを決めていきましょう。
そしてここで重要なのは、お金を増やすことが目的かどうかを考えてみることです。
お金を増やすことも大切ですが、これは手段のはずです。

お金を増やすことで皆さんは何を成し遂げたいのでしょうか。
子供たちに夢を叶えてあげたい、人並みの生活をさせてあげたい、
迷惑をかけないように老後安心した 暮らしを送りたい、等々。

皆さんの夢を描いてください。
これが皆さんの投資の目的です。
これが自分を長期の投資へとちゃんと繋いでくれます。

この大切な手綱を最後まで離さないように、
しっかりと自分たちの目的を、ライフプランを軸に考えていただきたい。
そしてそれを一緒に考えてくれる担当者を見つけていただきたい。

これが長期投資の最大のポイントではないでしょうか。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

本日のコラムはこちらのYouTube動画でご案内してます。


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