森次 美尊

小学生でもわかる投資とは!?【前編】子供への投資の伝え方は未来と〇〇

こんにちは!
ファイナンシャルプランナー もりつぐ先生です!

子どもの投資を考えようということで、よく受ける質問があります。
子育て世代の皆さんが思うことではないでしょうか。

子どもに投資を教えたいがどうすれば良いのか?

今回は僕なりの答えをお伝えしていきたいと思います。

まず、そもそもお金って何なのかということからいきます。
皆さん、お子様にお金をどのように伝えてますか?
お子様の年齢によっていろいろな伝え方があっていいと思います。

大きくなってきたら、お金=人生だと伝えたりもします。
その手元にあるお金はどうやって手に入れたんですか?と言うと、働いて手に入れたものです。
働くためには自分の時間を使ったのです。
つまり自分の時間とお金を交換したわけで、自分の時間というものは自分の人生そのものですから、
自分の寿命の一部を使ってお金を手に入れたということ。
つまりお金のことを考えるということは人生を考えることだ、
というのが高校生くらいであれば、このような話の方が伝わるかもしれません。

でも小学生ぐらいの小さい頃に伝える時、
これはむしろ大人も分かった方が良いと思いますが、
お金=ありがとう、というふうに伝えます。

お金というものは、ただの紙切れだったりコインだったりするわけですが、
何か欲しいものを手に入れた、何かの価値を手に入れたときに意味があります。
例えば自分の欲しいものがあった、その欲しかった物をお金を払うことで交換して手に入れます。

自分が欲しいものを買った時というのは、
これが欲しいと言って、これくださいと言い、「あ!くれたの?ありがとう」と言ってお金を渡します。

聞いた話ですが、明治時代というのはまさに「ありがとう」だったそうです。
例えば魚が食べたいなと思って魚屋さんに行き、
「すみません、魚をくれませんか」と言うと、
「いいよ、その辺に今日の新しいやつあるから持っていきなよ」と言って、
「良いんですか、ありがとうございます、ではこれをもらって行きます」と言って、
もらって帰っていたそうです。
そこでお金は払わなかったそうです。

今度自分が働いて、お金ができた時、その魚屋さんにあの時の感謝を伝えに行こうということで、
「お魚屋さんあの時の魚美味しかったです、ありがとうございます」と言って、ここでお金を払っていたそうです。
これを何回かに分けて払うこともあったかもしれません。

人と人が心でつながってた時代というのは、お金はまさにありがとうだったということです。
これは我々が普段忘れがちですが、ものすごく大切なお金の考え方じゃないかなと思います。
自分は欲しいものを手に入れた、だから「ありがとう」というわけです。

仕事も一緒です。
仕事をして給料をもらう。
これは何をしているのかというと、
仕事をすることで誰かの役に立ったり、誰かに喜んでもらっているわけです。
そのように役に立った人、喜んだ人が「ありがとう」と言ってお金を払う。

だからお金を稼ぐということは、ありがとうポイントをたくさん集めたということになるわけです。
お金儲けをするということは、ありがとう儲けをする、
ありがとうをたくさん集めたということです。
そう考えると、お金儲けをしている人はとても偉大な人だと思いませんか?
世の中にそれだけの価値を生み出して
多くの人にありがとうと言われている人なわけです。

ところがどうでしょう。
例えば、日本ではスネ夫君というとどんなキャラクターでしょうか?
ちょっと意地悪ですよね。
日本人はお金持ち性格が悪い、悪役というような描かれ方をされていて、
貧乏の方が美しいみたいな風潮があります。

一方、海外は面白いです。
バットマンやアイアンマンは、みんな会社の社長さんです。
つまり、お金儲けしている人です。
お金持ちというのは社会に価値を生み出す、社会の悪を退治する素晴らしい人という描かれ方をしています。
文化の違いで面白いなと思います。

やっぱり、お金がありがとうを交換するものだという考え方は、
すごく真っ当で、決してずれていないと思いますし、
そう考えるといろいろことが納得いく、円滑にいくと思っています。
お金を払った時に自分のお金を失ったと考えるよりは、
これだけの価値を手に入れた、ありがとう、と思った方が人生豊かです。

お金をありがとうと考えることは、すなわち豊かにもなれるということです。

お金はありがとうということはわかりました。
それでは、投資は何なのか?
という話にいきたいと思います。

投資の資という字、これは次の貝と書きます。
貝というのは昔のお金です。
だから投資というのは、お金を次、つまり未来に持っていくということです。

だからまずポイントになるのは未来です。

投資を考えるときにまず最初にやらなければいけないのは、未来に思いを馳せるということ。
このようにお子様にも伝えてあげてほしいなと思います。
どんな未来を迎えたい?
どんな自分に将来はなっていたい?
どんなことをやっていたい?
どんな夢を叶えたい?

その時にどのような人たちが周りにいて、どんな世界だったらいい?ということを
いろいろと想像していただく、考えていただく。
この未来をまず考えるわけです。

そして、現在地点を考える。
今あなたがその未来のためにできることは何だろうねと考えるわけです。

例えば有名なのがイチロー選手が小学校の時に書いた作文です。
将来自分はメジャーリーガーになりたい、そのためには甲子園で活躍しなければいけない、
そのためには…と逆算して今は一生懸命に素振りをするんだと言っているわけですが、
これは立派な投資です。
将来メジャーリーガーになる、自分が成長して大きな価値を生み出すことを達成するために、
今の自分の時間という価値、時間という資源、コストをかけているわけです。

お金で投資するというものもありますが、自己投資という言葉もあります。
これらは一緒です。
自分のお金以外のものも投資できますから、時間を投資するわけです。
時間を使うことでこの時間をどんどん成長させていく。
自分に時間をかけることで自分がどんどん成長していって、結果メジャーリーガーになる。
このようなことを考えて、今の自分の時間を使う行為これが投資です。

将来自分はモデルになりたい、だから綺麗になりたい。
そのためにはシワがあってはならない。
私はまだまだ若いからシワとかシミも全然ないけど、今からお肌の手入れをしますと言うと、
その手入れをするために時間とかお金を使うわけです。
これも立派な投資です。
そのように自分が成長して綺麗なお肌という価値を手に入れるわけです。

他にも、将来は社会の役に立つために世界を飛び回るサラリーマンになって世界で活躍したい、
そんだけの価値を生み出す。
そのためには英会話を覚えなければいけない、だから英会話の参考書を買ってきた、英会話教室に行く、
というのも立派な自己投資、投資です。

これらのように未来に思いを馳せて、未来のために今自分ができること。
つまり、今の自分を使うということ。
自分のお金という資源を使う時もあれば、自分の時間というものを使う時もあります。
自分というものを使うことで将来、思い描いている自分へ成長していく。
この過程、ここにお金や時間を使う、これを投資というわけです。

このような話をすると、このようなことを言う人がいます。

僕は将来すごく高い外車を買いたいです。
外車はすごく高いので今から少しずつお金を貯めていきます。
これも投資ですか?

確かに今までの文脈だったらそうかもしれません。
毎月1万円ずつ、ちょっとずつ貯金をしていく。
将来の自分への仕送りです。
ちょっとずつ貯金していく、一生懸命自分の今の時間とお金というコストを貯めていく。
自分のお金というコストを使うことで将来外車を買うという価値を手に入れた。

なんとなく投資っぽいですが、これは違います。
これは貯金です。

なぜか?
キーワードが一つ欠けています。
成長というキーワードです。

貯金というのはただそのお金をそのまま置いておくだけです。
成長しなければいけません。
つまり投資というのは未来に対して今の自分を使って成長させていくという行為です。

ポイントは未来と成長。
これがあれば投資です。
このように覚えて頂けたら良いと思います。

(次回に続く)

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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