
こんにちは!
ファイナンシャルプランナー もりつぐ先生です!
こんな質問をいただきました。
世界株一択よりも、株、債券、外国、国内、分散した方が良いのではないでしょうか?
GPIFという、我々の年金を運用しているところがあります。
ここがどのような運用の仕方をしてるかと言うと、基本的には投資信託を買っていますが、
外国の株式、外国の債券、日本の株式、日本の債券、これらを全部25%ずつ買っています。
過去20年くらいで平均利回り4%以上を出しているので優秀です。
このように、プロでも分散しているのだから、
このコラムではずっと世界株を勧めていますけど、やっぱり分散した方が良いのではないですか?という質問です。
今回はこの質問にお答えしようと思います。
基本的には投資は自己責任なので、自分が納得感が得られるもの、フィット感のある方法を選ぶというのが答えです。
僕の意見も一つの意見だと思って参考にしていただきたいなと思います。
では、なぜ分散するのか。
おそらくリスクが問題になってくるのではないかと思います。
下がり局面の時に株ばかりにしていると、大きく下がってしまう可能性がある。
そこで、債券という下がりにくいもの、上がりにくいが下がりにくいものに分散しておきましょう、
このような考えがあるのだと思います。
これはGPIFに限らず、
我々が運用するのであればバランス型というタイプの投資信託はそうですし、
さらにはロボット投資みたいなものがあります。
これらは投資信託の中のこの4つ(外国債券、外国株、日本債券、日本株)に分散しています。
そこで、大きなマイナスが来た時には債券の比率をが一気に上げて、
株を一気に売っていき、さらに下がらないように抑え込む。
このような売り買いを勝手にしてくれます。
その結果どうなるかというと、上がる時に上がる力がなくなりますが、下がる時に下がりにくくなります。
このような適性があるわけです。
では、これが良いのか悪いのかという話ですが、
下がった時にマイナス10%くらいで持ちこたえるのか、
マイナス20%、マイナス30%になってしまうのか、こういった側面はあります。
つまり、下がり局面に強くするための手法ではあります。
では僕がなぜ世界株を勧めているのか?ですが、
リスクというものには大きく2つ考え方があります。
1つは、紙切れになるかもしれないリスクです。
ずーっと下がっていって、下がっていって、下がっていって、はい終わり、ゲームオーバー。
その企業潰れてしまいました。
このように紙切れになる可能性を含んだリスクと、
もう1つは、紙切れにはなりません、どれだけ下がっても紙切れにはならないでしょうというリスクです。
これらは全然違うと思いませんか?
例えば皆さんがジェットコースターに乗って、ボーンと下がっていきます。
ジェットコースターは落ちないと思っているから楽しめます。
何回かに一回は落ちるよと言われたら、死ぬほど怖いです。乗りたくありません。
これと全く一緒で0か1は全然違います。
何回かに1回という確率が、100回に1回だろうが1000回に1回だろうが、
1回は落ちるということが分かっていれば、それほど怖いものはありません。
これはリスクではなく、デンジャーです。
今回は投資信託のお話をしています。
投資信託というのは、いろいろな企業の株を買ってきている、つまり分散している。
まず、これが価値です。
一つの企業の債券や、一つの企業の株を買っているわけではありません。
投資信託は分散しています。
GoogleもAppleもFacebookもAmazonもMicrosoftもTESLAも全部が潰れてしまった、
そのようなことは起きないのではないか、そう考えています。
つまり、投資信託におけるリスクというのはジェットコースターと一緒でさすがに落ちない、
紙切れにはならないというふうに考えています
このようなリスクであれば受け入れてはどうですか?ということです。
過去にこのコラムでも説明していますが、
積立投資の場合は株価が下がった時は、たくさんの量を買うことができます。
株価が下がった時は口数をたくさん買えるので、焦らずにコツコツ積み立てていけば良い、
そのように考えています。
安く買えるのだからお得、となるわけです。
下がるのは良くないものではなく、下がるのも受け入れてしまう。
そうすれば、たくさん口数買えてお得だよねと考えられます。
だからリスクは受け入れましょう、となり、上がり下がりしていても世界株で良くないですか?となります。
あえて分散して債券とか入れなくても良くないですか?というのが僕の考えです。
では、なぜこんなにリスクはダメなものだと広まっているのか?、今回はここにも言及しようと思います。
あくまでも推測ですが、我々一般の人たちとプロとは考え方が違うのだと思います。
NISAというのは最近できました。
特に新NISAになってやっと国民に広まっていきました。
まだまだ我々一般の人たちにとってみると、投資というのは最近入ってきたものです。
一方で、プロの人たちは何年も前からずっと投資をやっているわけです。
プロの人たちがやっている情報が我々に降りてきている、このような流れになると思います。
そのようなプロの人たちにとってのリスクというのは、自分が出世できるかどうか。
そういったことが関わってくる問題になるわけです。
ファンドマネージャーが出世するかどうか、自分の給料が上がるかどうか、
その部署でずっといられるかどうか、そういったものは10年20年単位で評価されるでしょうか。
当然会社員は1年や四半期、長くても2年くらいで評価されるはずです。
1年経って、あなたの成果はどうなの?と聞かれるわけです。
そのように考えると、1年経った時点で締められたとすると、
その時に大きく下がっていたとしたら、自分の成績に大きく影響を与えそうです。
だから、下がり局面に強いものを作っておいた方が評価されやすい。
そういった会社員の気持ちになれば、会社員で運用している人の気持ちになれば、
1年2年である程度の成果を出しに行くだろうなと思います。
だから色々分散しておいた方が安心だよねと考えるのだと思います。
ですが、我々は違います。
我々は長期投資です。
10年、20年で判断します。
1年2年で誰かに評価されるということはありません。
以上のように考えると、下がるというものを避けようとか、
下がるというものを下がらないように抗うのではなく、
時代の流れにうまく乗りながら、積立投資で長期的にリスクも受け入れてしまった方が良いのではないか、と僕は考えていますが、いかがでしょうか。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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