
こんにちは!
ファイナンシャルプランナー もりつぐ先生です!
よく受ける質問があります。
人口動態の点から、今後、世界で一番大きな人口になっていくのはインドだと思います。
これからの未来を考えた時、インドの株を今のうちに買っておけば良いのではないでしょうか。
一つの企業の株であれば紙切れになるかもしれないので、
インドの株を集めた投資信託はどうでしょうか?
インドに投資したいのですが、そういった投資信託はありませんか?
分かりません!というのが僕の答えです。
今回はそれについて説明していきます。
なぜ分からないというと、
今の世界のトップ企業は、GoogleやApple、Facebook、Amazon、Microsoft、Tesla、NVIDIAといった
マグニフィセント・セブンと呼ばれる企業たちです。
では、平成元年の時はどうだったでしょうか。
世界のトップ10にこの7つのどれか入っていたと思いますか?
1つも入っていませんでした。
ちなみに平成元年の世界のトップ企業はNTTです。
平成元年の世界のトップ10のうち7つの企業は日本の企業でした。
まさにジャパニーズ・セブンです。
それが今ではマグニフィセント・セブンです。
このくらい違うのです。
そのあと1990年代後半もITバブルというのが来て、
世界をアメリカのいわゆるIT関係の企業がかなり牽引した時期がありました。
その時に世界のトップを牽引していた企業で、今も残っているものはMicrosoftだけです。
あとはありません。
そのくらい、20年30年すると変わるのです。
直近3年、5年で売り買いをしたい人はインド株を買うのも良いかもしれませんが、
それは投機と呼ばれるものである意味ギャンブルです。
これまでもずっと、長期投資で自分の資産形成をしましょう、
どうやったら豊かになれるのか、ということをお伝えしてきました。
つまり、1円でも多く増やすことが目的ではなく、
納得感を持って自分の人生が豊かになればいいと思っています。
自分の安心した未来を手に入れられるとか、子供にやりたいことをやらしてあげたいとか、
そのような自分の人生設計に投資を役立てましょう、ということをお話してきました。
基本的には投資は長期になります。
何十年先に持っていきます。
子育て世代の方が95歳まで生きたとして、50年先に持っていくとき、
その時にインドがどうなるのか?ということは、わからない、というのが答えです。
確かに分かりませんが、人口が増える、これは間違いないと思います。
人口動態というのは大きく動きません。
ただ、今14億人いるインドで使われている業務用クーラーの6割のシェアを取っているのは、
日本のダイキンさんです。
つまりインドの人口は14億人になるけど、
この14億人が必ずインドの国産のものしか買いませんということはありません。
世界中の好きなものを買います。
そう考えるとインドというマーケットはすごく重要ですが、
必ずそのマーケットをインドの企業が全部シェアを取るかというと、そのようなことはありません。
インドの株がいいかどうかはさらに分からないということです。
インドが世界を牽引していくのは間違いありません。
そして、世界経済は長い目で成長していきます。
世界の人口動態は増えていきます。
そうなった時、インドの中にも素晴らしい企業がいます。
ただ、インドの中にも一瞬素晴らしくてダメになっていく企業もいるし、
インドの中にも最初からずっとダメな企業もいます。
これはどの国も一緒です。
僕がずっと言い続けているのは、
企業が利益を出す、社会に価値を生み出して利益を出すことが全てなのです。
企業が利益を出すから株価が上がり、あなたの資産が増えるわけです。
つまり、インドという国という括り、フィールドという括りで見るのではなく、
その企業を見ないといけません。
それぞれの企業が利益を出すかどうかが全てです。
どの企業が利益を出すかをインドというカテゴリーにすのではなく、
投資信託には、長期的にしっかり成長する企業を買いたいとか、
世の中にイノベーションを起こして未来を作り出す企業を買いたいとか、
世の中が大きく上がり下がりしたとしても動じない、しっかりと確固とした価値を生み出し続ける、
皆さんの生活に根付いた価値を常に生み続ける、そういった企業を買いたいといった投資哲学があります。
こういった投資哲学に基づいて、インドのこの企業は良いとか、
この日本の企業も良いとか、このアメリカの企業も良いとか、
そういった基準に沿った利益をちゃんと生み出す企業を持ってくる、これが投資信託の本来の考え方です。
マーケティング的な観点から見ると、その方が売りやすいわけです。
「インドは今後、人口がこれだけ増えていく、魅力のある国です。
だから、インドの株を買っておきましょう」
といったことを言われると、「確かに」といった感じで売れてしまうわけです、。
これはマーケティングツールなのです。
社会に価値を生み出す企業が良いですと言うと、一回買えば終わりです。
新しい商品が出ました、このようなキャンペーンをやっています、こういった打ち手を取れません。
それをやろうと思うと、やっぱり流行りものでないといけません。
インド、AI、電気自動車、SDGs、こういった言葉が常に出てきます。
これらはマーケティングツールだと考えているので、僕は基本的に信用していません。
何度もお伝えしているように、我々が見るのは企業の利益だけです。
企業の利益というと少し難しいですが、
どのような企業が世の中に価値を生み出して、どのような未来を作ろうとしているのか、そこだけです。
そこにあなたが納得感を取れるかどうかです。
それは見るの難しいですし、探すのも難しいです。
だから、それを信じて託せるファンドマネージャーさんを探してみてください。
投資信託の投資哲学を探してみてください。
あえて言いましょう。
どうしてもインドが気になるという方は、
インドの株を買う前にインドに旅行に行ってみてください。
すると、インドにいかにいろいろな企業、世界中の企業が入ってきているのかが分かります。
実際にインドの素晴らしい企業のサービスを受けることがあるかもしれません。
そのような発見・体験のすべてがあなたにとっての投資だということをぜひ分かってください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
本日のコラムはこちらのYouTube動画でご案内してます。
メディア活動
2024年から始まった国が推奨する投資「新NISA」!
新NISAの始め⽅や投資の仕⽅、投資の⼤切さなど、
お⾦と明るく前向きに向き合うための実践的な学びを
伝えさせていただきました!
\ 再生回数20万回超え‼/

\ 受講生5000名以上超え‼/

