森次 美尊

投資信託購入時に何を重視しますか?【前編】

こんにちは!
ファイナンシャルプランナー もりつぐ先生です!

2024年に、新NISA、オルカン投資という言葉が流行語大賞を取りました。
これは我々も沸きました。
いよいよ投資というものが、国民に当たり前のものとして認知されていくんだろうなと思っております。

一方で、このようなニュースも気になりました。

投資信託を購入するときに何を重視しますか?という質問。
1位で60%の方が、コストでした。
正確には信託報酬や購入手数料という、手数料をいくら取られるの?というもの。
これが1位でした。

2位で39%の方がリターン、3位で31%の方がリスク。
お金を増やすことが目的なのだから、これは分かります。

ただ、この1位の結果はどうなのか?と思ったので、これについて書いていきます。

何でも良いです。
レストランに行く時、家を買う時、車を買う時、病院に行く時でも良いです。
お金を使う時に、一番最初にコストが気になる、そのような商品がありますか?

病院に行って、この病院いくら儲けるんだ、の薬にはいくら取られるんだ、
そのようなことは考えないと思います。
だから、1位がコストというのは、投資信託特有のものだなと思いました。

その結果について、なぜかと考えたとき、
まだよく分からない、でも新NISAをやらなければいけない
みんなが始めているからなんとなく、やらなくても良いのにやらないと損してしまう、
損だけはしたくない

とにかく自分は人と比べて損はしたくない、このような思いがあるからだと思います。
何が正しいのかということだったり、未来のこととかよくわからないので、
とにかく周りの人と比べてしまう。

どうでしょうか?
小学校の時のマラソン大会、自分より後ろに誰かがいたら安心しませんでしたか?
これです。
とにかく後ろにいるかどうかを気にしてしまいます。

つまり、少なくともこれよりはいいよね、というふうに見たいのだろうと思います。

まだまだ未来のことは分からない。
投資のこともよく分からない。
だけど、損だけはしたくない。
少なくともあの商品よりこの商品の方が手数料安い。

まずはここでワンポイントを確実に取れるわけです。
一番売れたオルカン、S&P500というeMAXIS社が出している商品は、
とにかく一番手数料が安いので、これが売れたということです。

なるほどと思いますが、
このコラムでこれまでに何度も何度もお伝えしてきましたが、
きちんと投資をすれば、長期的に持ちさえすれば、
増えることはもう決まっている、くらいに考えて良いのです。

なぜ増えるのか、ということのおさらいをします。
企業が利益を出し、経済が成長すれば、
投資信託の中身はどんどん入れ替えて、その時に一番元気な企業を買っていくので、
普通に考えれば自分の株価は増える、というわけです。

企業というのは人が作っています。
つまり、人が成長をやめるかどうか?ということです。

例えば昔は肺炎で多くの人が死んでいました。
そこで、死なないようにできないか?と、みんなが成長したいと思いました。
すると、新しい薬が生まれたりして、結果として今は肺炎も治せる時代が来ました。

誰もがスマホから何でも買い物ができる、
そのようなことを夢見て、そのような時代が来たら良くなる、そのような思いからAmazonが生まれました。
手元でパソコンがあればいいよな、そのような思いからiPhoneが生まれました。

みんなが成長しようとして、成長したくて、新たな価値をどんどん生み出す。
これが企業です。
そして、このような商品があったらいいね、と言って、多くの人が購入する。
このようにして経済は成長してきています。

その営みが今後なくなり、そのような成長をしないのであれば、
自分の投資信託の株価は上がらないかもしれませんが、そのようなことがあるでしょうか。
しかも世界の人口は増えています。
買い物の量も増えています。
買い物の量が増えるということは、企業の利益の総量が増えるということ。
株価も上がるに決まっています。
このように考えると、ほうっておいても株価は増えて当然です。

ただ、ここにはリスクがあります。
このリスクというものを勘違いしてる人も多いです。
そもそも、リスクとは何か。

以前、お客様に質問したことがあります。
答えは、損することです、というものでした。

どうでしょうか?
リスクは損するものでしょうか?

専門用語で言うリスクとは、振り幅のことです。
損することもあれば得することもある、この振り幅をリスクと言います。
つまり、「めっちゃ得した」、これもリスクがあるということです。
どっちにいくかわからないところ、この振り幅のことです。

ゴルフで言うと、ドライバーで遠くに飛ばそうとすると、
右に行ったり左に行ったりで、大きく揺れます。
これがリスクです。
その代わりに、ドライバーで飛距離というリターンを取る。
これがハイリスク・ハイリターンです。

パターで打つと、リスクは取らなくていい。
そんなにズレません。
その代わりにボールは飛びません。
つまり、リターンが少ない。
これがローリスク・ローリターンです。
つまり、リスクはOBになることではないということです。

当然上がり下がりはします。
投資信託の商品を見ると、「この商品にはリスクがあります」と書いてあるので、
「損したくない」と思うのかもしれませんが、
このリスクというのは、上がり下がりするということです。

一つの企業の株を買うと、その企業が潰れてしまうとその株は紙切れになります。
これは上がり下がりの中にもゲームオーバーが含まれているということ。
ただ、投資信託は世界の名だたる企業の何十社、何百社、何千社に分散しています。
それが一斉に全て潰れた、ということがあるでしょうか?

1社が潰れたとしても、何十分の1、何百分の1、へこむだけなので紙切れにはなりません。

コロナがあった時、飛行機には乗らなかった、旅行には行けなかったかもしれません。
その中で、自宅で楽しめるものは売り上げが上がりました。
狂牛病があれば焼肉屋には行けないけど、お寿司屋さんには行くと思います。

人は生きていればお金を使います。
使う場所が変わるだけで、どこかの企業が潰れた時、その分のお金は別の企業に行きます。
これが人が成長したい、豊かになりたいということです。

このように考えると、確かにリスクはありますが、これは損すると決定していることではないし、
紙切れにはならない振り幅です。
経済は成長します、右肩上がりに成長します。

つまりリスクとは何かというと、経済は成長するが、
ピンポイントで、あと4年後にはどうなっている、
6年後にはどうなっていると決められないということです。
なんとなく上がっていきます。
ただ、どのくらいのペースで上がるかとか、どのタイミングでどうかというのはわかりません。

ざっくり上がるみたいな感じです。
ただ、ざっくりではあるけど、上がります。
上がるか上がらないか分からない、ではありません。
上がります。

と、僕は99.999%思っています。
皆さんはどう思いますか?

絶対というのは自己責任なので言えません。

まずはここを勉強していただいて、長い目で見たら下がるわけないよね、
と理解する、これがとても重要です。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

本日のコラムはこちらのYouTube動画でご案内してます。


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