森次 美尊

2025年お金の攻略法 働き方 住宅ローン・NISA投資・物価・ライフプラン!【後編】

こんにちは!
ファイナンシャルプランナー もりつぐ先生です!

前回のコラム ▶ 2025年お金の攻略法 働き方 住宅ローン・NISA投資・物価・ライフプラン!【前編】

働き方、住宅ローン、投資、全ての解決策は1つです。

2018年くらいに、2000 万円問題の報告書というものがありました。
老後2000万円、年金が足りなくなります、という大炎上した報告書ですが、
すでにあの時、今の物価上昇時代を予想していて、対策として具体的な解決策を報告書にまとめていたのです。

その報告書にはこう書かれています。
マネープランの前にライフプラン。

マネープランというのは、住宅ローンの金利が上がるので
繰り上げ返済した方が良いですか?というようなお金の使い方のことです。
将来の自分への仕送りをする時、子どもの学費を渡す時。
学費もどんどん値段が上がっていっています。
そうなると、現金で置いていてもしょうがないので、新NISAかな、という新NISAというお金の使い方のことです。

働き方もそうです。
なぜ働くのですか?なぜお金が必要なのですか?どのくらい働いたら良いですか?
そのお金をどうしたら良いのですか?お金をどこに置いておくのが良いですか?
このような使い方の選択肢、これをマネープランと言います。

このマネープランの前に、あなたはどう生きたいのですか?というライフプランを考えましょう、ということです。
ライフプランというのはお金の現状把握のことです。

例えば、家計簿はなんとなく分かると思います。
収入がこのくらいで、支出がこのくらい、細かく言うと固定費、変動費がこのくらいといった感じで、
これらが将来どうなるの?というものを全て出していきます。
将来の収支を見ていって、このままいくとこんな感じになるという現状を把握する、これがライフプランです。
このライフプランは数字でずらっと出てきますが、この数字の裏側に皆さんの思いが入っていないと全く意味がありません。

つまり私はこういう風に行きたい、こんな未来を迎えたいという思いに基づいて、
こんな人生設計にするのであれば、あなたのライフプラン、数字はこんな感じに なりますよ、
このように考えていくことが重要です。
今の情報だけを入力して結果が出てきたとしても、未来のことを何も考えていなければ、
そこにたどり着いても困りませんか?ということです。

みんな違うと思いませんか?
ここがポイントです。
みんな違うんです。

ライフプランのポイントを3つお伝えしていきます。
なぜライフプランが今必要なのか。

①見える化できる

とにかく未来のことが分からない、不安なわけです。
だから何をしていいのかわからない。
せめて人と比べて子どもにみじめな思いはさせたくない、人と比べてしまうのはわからないからです。

お化け屋敷って怖いじゃないですか。
なぜ?暗いからです。分からないからです。
とても明るくて、どこにお化けがいるか最初が分かっていたら、全く怖くありません。

つまり見える化するということ。
恐怖で何かをするのではなく、自分が本当に何をし たいのかというのを考える上で重要なのはまずは見える化すること。
ライフプランを作ることで現状を把握して、
このまま行くとあなたはこうなるというものをまずは見える化するというのが1つ目のポイントです。

すると、ここは少し危ないといった問題も分かってきます。
ここはこのようにした方が良くないですか?とか、
このように生きたいという思いを込めた時に、それであればこれをした方が良いのでは?といった、
具体的な解決策も見えてきます。

シングルマザーのお客様がいらっしゃって、とにかく未来が不安で、子どもにはみじめな思いをさせたくない
なんとか子供にやりたいことをやらしてあげれるように考えてくださいということを言われていました。
ライブプランを作って見える化しました。
奥様から、今お子様のために何かをやってあげたいということは聞きまし たが、
自分自身の老後に何かやりたいことはないんですか?と聞くと、
いやもう私はいいんです、とにかく子ども、子どもにみじめな思いをさせたくないと言われるのです。

でもライフプランを作って見える化すると、お子様のやりたいことはやらせてあげられます、
加えて自分の人生のことも考えられますよ、諦めなくてもいいですよとお伝えしました。
見える化したら諦める必要はありません。
見える化した中で自分が何をしたいのかということを決められるのです。
自分の人生を自分でクリエイトする、これが見える化することの価値です。

②どう生きたいのかを考えられる

2つ目はどう生きたいのかを行きたいの かを考えられるということです。

見える化することで、自分にとって何が大切なんだろうという優先順位を改めて考えられます。
例えばご結婚している夫婦であれば、夫婦でもこのような会話はしないと思います。
実はその価値観も違っていたりします。

なんとなく学費は貯めてあげたい、やりたいことをやらせてあげたいですよね。
これは素晴らしいと思います。
でもやらなきゃいけないのでしょうか。
本当にその学費は貯めなければいけないのでしょうか。

例えばお客様で子供が5人いて、しかも1番下の子が双子でものすごい賑やかな家庭があります。
当然、日々余裕がないし、奥さんは働きにも行けない。
将来のお金を貯められるか、大学の費用を出してあげられるかと言うと少し苦しいな、という状況です。
ただ、子供たちを実家とかに預けて奥さんがなんとか働きに行けば、貯めれるかもしれません。
でも、奥様はその選択肢を取りませんでした。

奥様が小さい時、奥様の親がずっと働きに出て寂しい思いをし たから、こんな大家族ファミリーを作り たい、
家族でいつも賑やかに過ごしていたい、これがこの方が叶えたい夢なのです。
だからこの方は将来子供たちがやりたいことに対するお金の援助はしてあげられないかもしれないけど、
今寂しい思いはさせたくない、今一緒に笑顔で楽しい時間を作りたいという思いで、
今働くということは控えています。

これは何か問題ありますか?
お金を貯めなければいけないじゃないですか?という理由がありますか?
ありません。
つまり、もちろんお金を貯めるというのは素晴らしいけど、貯めなきゃいけない理由はないということです。

一方でこのような方もいます。
コロナになって収入が大きく下がりました。
預貯金もどんどん減っていっている中、それでも子どもの習い事を何万円もさせている、
子どもの学資保険もずっと入り続けている。
この方にとっては子どもにやりたいことをやらせてあげることが何よりも優先順位が高いわけです。
いろいろなものを削ってでも学資保険を解約せずに我慢しました。
預貯金がどんどん減っていっても、やりたいことをやらせ続けたのです。
これはこれでとても大きな価値があります。

つまりやらなければいけない理由は全くなくて、
自分がどのように自分の時間とお金を使いたいのか、
特に女性の働き方を考える時というのはここがセットになってきます。

答えはありません。
損得で考える問題ではありません。
どうしたいのか?どういう未来をクリエイトし たいのか?なのです。
その時に軸になるのがライフプランです。

しっかり見える化して、このままいったらこうだよね、これくらいの生活はこのままでいけるよね、
ここをもう少しこうするためには働かなければいけない、
でもここで何時間か働くのであれば、子どもとの時間が減るけどどうしよう、このように考えれます。
しっかりと選択できるようになるのです。
見える化して、これからどう行きたいのかを考える、これがライブプランを作る価値の2つ目です。

住宅ローンの話です。
住宅ローンも繰り上げ返済をするということは、今お金を使えなくなるということです。
使えなくなるけど、使う必要がある可能性もあります。
繰り上げ返済はどのタイミングでしても良いのです。
将来した方がいいのか、今した方がいいのか。
それは今自分がどこにお金を使いたいか、です。

住宅ローンはどんどん金利 が上がってきた時、
月に10万円返済しているとすると、そのうちの1万円が利息で9万円が元金だったとすると、
知らない間に2万円が利息で8万円しか元金が返せないというように、
変動金利は金利が上がっても月々の支払が変わらないという、変動金利の恐怖があります。
支払いは変わらないのに中身が変わるという、5年ルールみたいなものがあります。

そうすると35年でローンが 終わりません。
このリスクがあります。
ではどうすれば良いのか。
繰り上げ返済は元金返せるので支払期間を短くできるわけです。
ただ使ってしまったお金は返せません。
返済に使うくらいであれば投資にお金を回せたかもしれません。
もしかしたら今働くのをやめて時間を大切にできたかもしれません。

ここもお金の使い方なのです。
確かに住宅ローンが伸びるとか、金利が上がって利息が多くなるのは損した気分になります。
でも損したら駄目なのでしょうか。

良いと思います。
多少損したとしても、自分がそれ以上に使いたい場所があればそれでいいわけです。

1つだけで見ていると見えないことがあるのです。
金利が上がったと言いますが、0.4%くらいのものが仮に1%まで上がったとしても、
バブル時代は3%、4%ともっと払っていたのです。
そのように考えると、自分がスタートした時よりは上がっただけのことです。

もちろんただお金が余っているのであれば、借金を取られるのももったいないから繰り上げ返済しよう、
これも選択肢です。
これもお金の使い方です。

③目的を明確にできる

働き方、住宅ローン、投資、これら全て物価がベースになって起きてきた問題です。

2025年、本格的な物価上昇時代に入ります。
だからこそマネープランの前にライフプランを作ることで、目的を明確にできるということです。
それは自分の軸で生きるということです。

よくわからない、不安だから人と比べる、周りに流される、みんなと一緒がいい、
そのようなレースを僕たちはどうしたって走ってしまいます。
ただそこに終わりはありません。
自分のことをちゃんと分かって自分の軸に従って、私はこれをしたいと選択する。
そうやって自分の未来を自分で考えいける。

そのための軸になるのがライフプランです。
ちゃんと見える化し、問題を作り、そこに対して自分たちどうしたいのかという優先順位を考えられたら、
あとは何をしなきゃいけないのかという目的を明確にできます。
そのためにこれをやるんだというのは、人とは関係ないのです。

例えばiDeCoという確定拠出年金、税制優遇を効かせながら老後の資産形成ができる素晴らしい制度がありますが、
欠点が1つあって途中で 引き出せないのです。
これをされているお客様が来て、iDeCoの中で投資信託の商品を選ばないといけないけど、
どれを選んでいいかわからないので教えてくださいと言われていました。
わかりました、ではライブプランを作らせてくださいと言って、この方のことをわからないのでライフプランを作りました。
現状把握すると、退職金ももらえるし今現在もお金があって、老合の資産はそれほど困らなさそうなのです。
この方は子どもが3人いて、自分が奨学金ですごく苦労したので子どもに借金だけは背負わせたくない、
奨学金はできれば避けたいという思いがありました。
でも、子ども3人が全員私立に行くとすると、大学では奨学金を借りないと少し足りない可能性が出てきました。

つまり、これを知らずにずっとiDeCoをやっていくと、いよいよ子どもが大学に入る時、
不本意な奨学金を借りなければいけない可能性があります。
iDeCoという将来自分が困らないためにお金を貯めてしまっていて、これは途中で出せない。

これって後悔しませんか?
なぜこのようなことが起きるのでしょうか。
目的を明確にする前にマネープランをやってしまったからです。

見える化して問題が分かります。
それに対して 自分たちの優先順位を考えられるようになります。
すると何をやらなければいけないのかという目的が明確になります。
そしてマネープランです。

では、これをやりましょう、なのです。
これはもう人は関係ありません。
レースから脱却できる、自分の軸で人生を生きられるということです。
これがライフプランです。

家を立てる時や保険に入る時、ライフプランを作ったことがあるかもしれません。
でもその中に皆さんの思いが入ってなかったとしたら、是非もう1度考えてみませんか。

今、物価上昇時代で大きく動きが変わっています。
だからこそこれからの人生、働き方、住宅ローン、投資、自分はどのようにしなければいけないのか、
何が必要なのか、何をやりたいのか、これらを考える軸に是非ライフプラン考えてほしいと思います。

お金を見える化してどう生きたいのかを考え、
自分自身の目的、自分の軸で生きるための目的
を是非見つけてみてください。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

本日のコラムはこちらのYouTube動画でご案内してます。


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