森次 美尊

オルカン・S&P500インデックスファンドの信託報酬(手数料)がアクティブファンドより高い⁉

こんにちは!
ファイナンシャルプランナー もりつぐ先生です!

インデックスファンド
これはオルカンやS&P500のことです。
流行語大賞になったくらい、多くの人が持っているものです。

なぜこれを持っているのか。

とにかくコストです。
手数料、信託報酬という手数料、自分の資産から毎年引かれる手数料が安いです。
だいたい0.1%台でほぼ誤差です。

一方で言われることが、
アクティブファンドというジャンルのものがあり、
こちらは手数料を1%とか2%取ります。
インデックスファンドの10倍、20倍を取ります。

高い、と思われるかもしれません。
同じ投資信託を買うなら、20倍手数料払う意味が分からない、となります。
安い方が良いに決まっているということ、
コストが安いからという理由で、オルカン、S&P500が爆発的に売れています。

もちろんこれを否定はしません。
ただちょっと待ってください
、というのが今回のお話です。
ちょっと待ってください、一回このコラムを読んでみてください、というお話なので
ちょっと楽しみにしてください。

もうズバッと言います。
お寿司とマクドナルド、これらを同じ値段で考えるな、ということです。

わかりますか?
マクドナルドのバリューセットは500円、600円、800円。
そのくらいの値段だと思います。
これが1万円したら高いです。
中身が同じであれば、500円の方が良いに決まっています。
ただ、銀座のお寿司屋さんで1万円だと安くないですか?

わかりますか?
物が違うものを同じ手数料という言い方でくくってしまうから、わけが分からなくなっているということです。

どういうことか?ということを説明していきます。

インデックスファンドというのは時価総額を見ています。
大きな企業になってきたというのは過去の実績です。
この過去の実績を大きい順に上から並べます。
オルカンは世界の3000社、S&P500はアメリカの500社を並べます。

そして上から順番にたくさん買っていきます。
全部大人買いします。
誰が見ても時価総額は一緒なので、誰がやっても同じになります。
だからコンピューターが自動的にやります。

だから、手数料が0.1%ですが、コンピューターが勝手にやってるのだから、
0%でも良くないですか?という話です。
何も起きていないじゃないか、という話です。

そのうちAIがそのようなことを自分でプログラムしてくれるようになったら、
直接個別株で買うような仕組みを自分で作ってしまえば、タダになります。
だから0.1%でも当然だろうなと思います。

もちろん、これらが駄目と言っているわけではありません。
この仕組みはすごいです。
やっぱり安心です。

ほったらかして世界の平均値が取れます、
世界の経済成長にほっておいても乗っかれます。
ということなので、これはこれで価値が高いと思います。
僕自身、最初にこの仕組みを聞いた時は、ご飯何杯でもいけるなというくらい感動しました。

これはこれで良いのです。
そのような手数料のかかり方だから安いということです。

一方でアクティブファンドのファンドマネージャーというのは、人によります。
アクティブファンドでもろくでもないものもありますが、
今回は優秀なアクティブファンドを例にとって話をします。

ちゃんとしているアクティブファンドは、手数料を2%くらい取ります。
何の手数料かというと、皆さんが自分の資産から2%払います。
何をしてくれるかというと、世界中の企業を調査して訪問してヒアリングして、
いろいろなことをやるわけです。
ただ自分の部屋でインターネットを見ながらデータを見てる、そのようなものではありません。
訪問しないとわからないことはたくさんあります。

例えばエルメスに行くとなったら、フランスまで飛行機で飛んでいかないといけません。
フェラーリを見に行くとなったら、イタリアに行かないといけません。
Amazonに行くとなったら、アメリカに行かないといけません。

僕らが行っても、まず会えないかもしれませんが、そのファンドマネージャーは会いに行くわけです。
世界中を旅するのです。

そのようなことを皆さんもやってみてください。
どのくらいコストがかかるでしょうか?
自分の時間をどのくらい使いますか?
飛行機代とか、そこでの滞在費、これらはどのくらいかかるでしょうか?
ファンドマネージャはそれらを全てやってくれます。

なぜか言うと、より投資家から集めたお金を価値あるものに変えるからです。
この企業であれば、皆さんから集めたお金を投資しても安心、その価値があると思うところを見つけてくれるからです。

そして、価値があると思っていたけど変わる可能性もあります。
それを常にチェックしてくれています。
だから定期訪問するわけです。
ちょっとおかしくなったなとなれば、すぐに売却します。

これをしっかりとやってくれる。
手数料はこの人たちの仕事料です。

その仕事は簡単にはできません。
もちろん証券アナリスト等の資格を取るための勉強も必要です。
経験値、下積みも必要です。
いろいろなことをやってきた、この人たちが生み出す価値です。
その価値に対しての対価として、自分の資産の2%だけを払えば、それをずっとやっておいてくれるのです。

なぜ銀座のお寿司屋さんが3万円、5万円とするのでしょうか?
回り寿司と違うのでしょうか。
回り寿司のように自動的で流れているものも美味しいです。
でも銀座のお寿司屋さんは、そのお寿司を作るために10年とか修行をするわけです。
自分がこのようなものを提供したいという自分の哲学に基づいて仕入れをして、
真心込めて作ってくれる
から、3万円を出してでも、並んででも、予約が取れない店でも、
予約を頑張って取って、そのお寿司を大切な日に食べたいと思うわけです。
その体験をみんなが手に入れようとしてるわけです。

そこに価値があるわけです。

それと一緒です。
同じ手数料でくくると見えないことがたくさんあるということです。

オルカンやS&P500はダメと言っているのではありません。
それらはそれらで手数料が安くなる仕組みを作ったというのはすごいです。
マクドナルドや回り寿司はすごいのです。
すごく高かったお寿司を庶民のものにしたわけです。
ハンバーガーをあんなに安く食べられるようにしたわけです。
それはあの仕組みを作ったからです。
あの仕組みはすごいのです。

だから、手数料が0.1%で済む、これはこれで価値です。
一方でこのようなジャンルのものもあるということを知ってほしいのです。

皆さんはどれが一番安心なのか。
自分のお金を未来に預けていくときにどこに置いておきたいのか。

これを自分が知るということは、
自分の好き嫌いが分かってきて、自分に合う合わないが分かってきて、
自分でやりたい投資が見つかるということです。

ただコストに不安になって安い方を選んでおけば良いのではなく
実際にそれがどういう価値に変わっているのか。
このようなことに着目していただくと、自分のやりたい投資が見つかるのではないでしょうか?

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

本日のコラムはこちらのYouTube動画でご案内してます。


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