森次 美尊

アクティブファンドの誤解について

こんにちは!
ファイナンシャルプランナー もりつぐ先生です!

投資信託の種類を大きくインデックスファンドとアクティブファンドという風に分類する風潮があります。
一般的にこのカテゴリーが認知されているので私も以前の投稿で「インデックスファンドとアクティブファンド」というお題で取り上げました。

過去のコラム ▶︎ インデックスファンドとアクティブファンド

ただ、そもそもこの表現自体に違和感を感じるので本日は解説させていただきます。

インデックスファンドとアクティブファンド

インデックスファンドをネットで検索すると、「株価指数」に価格が連動するように設計された投資信託のことで、市場全体の動きに合わせた投資と書かれています。
一方、アクティブファンドは、ファンドマネージャーの指揮により市場の平均以上の利益を出そうとするものと書かれています。さらには、そのためにインデックスファンドに比べ手数料が高く、リスクも高くなると書かれている記事が多いです。
つまり、インデックスファンドが市場平均を狙い、アクティブファンドはリスクを冒してでも市場平均以上を狙うととらえてしまうような記事が書かれていますが本当でしょうか?

違和感その① 〜アクティブファンドはハイリスクハイリターン?~

まず、弊社が推奨しているアクティブファンドの中には、インデックスファンドに比べてリスクの少ないものもあります。
優秀なアクティブファンドというのは市場の平均などは最初から無視しているので、市場平均以上を目指すなんて考えていません。
走っているレース自体がそれぞれ異なるのがアクティブファンドの良さです。

例えるなら、インデックスファンドが東京マラソンに参加した人すべての平均タイムだとして、アクティブファンドは、起伏の激しい30キロ時点を最も早く走った人を集めていたり、常に同じペースで走り続けられた人の上位を集めていたり、それぞれに哲学が違います。
だからリアイアしにくそうな人を集め、結果としてインデックスファンドに比べてリスクの少ないものも存在するのです。

違和感その② ~インデックスファンドVSアクティブファンドという表記~

インデックスファンドVSアクティブファンドという表現にも違和感を覚えます。
外食産業に例えるなら、薄利多売競争を行い、徹底したマニュアル化により手数料を引き下げ、安定した味を提供しようとしているファストフードがインデックスファンドの戦い方です。

一方のアクティブファンドは、ファストフード以外すべてを指します。
ファストフードVSそれ以外のすべての外食産業、という構図自体おかしいと思いませんか?
当然ミシェラン5つ星のレストランもあれば、ぼったくりバーだってあります。

少なくとも弊社が推奨しているアクティブファンドは、銀座のお寿司屋さんのように、職人さんが自分たちの哲学に基づき、こだわり抜いた最高の食体験を提供することを目指しています。
それとぼったくりバーを同じカテゴリーに入れてインデックスファンドと比べているのです。
ひどい記事になると、過去実績を持ち出してきて、インデックスファンドのほうがアクティブファンドよりも高いパフォーマンスを出していると書いていますが、銀座のお寿司屋さんとぼったくりバーをセットにしてインデックスと戦わせているのです(笑)

違和感その③ ~手数料=悪という表記~

インデックスファンドは手数料が安い、アクティブファンドは手数料が高い。
だからインデックスファンドのほうが良い、と表現する記事も多々ありますが、であれば、リッツカールトンよりもアパホテルのほうが優れていることになり、JALよりもPeachのほうが優れているということになります。

高いものには高い理由があり、その対価が自分の求めているスタイルに合っているのかどうかが重要です。

インデックスファンドの手数料はなぜ安いのでしょうか?
過去実績だけを見て全自動でコンピュータが買い付けているからです。
でも我々も資産は過去ではなく未来に向けて形成していくのです。

アクティブファンドのファンドマネージャーは、日々、世界中の企業をリサーチし、対象の企業が自分たちの投資哲学に沿った未来を創っていくのかをチェックしています。
皆さんがご自身で世界中の企業を訪問しようものならとんでもないコストがかかりますよね?
それを信託報酬として、資産の1~2%毎年支払っておけば、勝手に調査し売り買いを行い、最適化を図り続けてくれます。

めちゃくちゃ安いと思いませんか?
少なくとも手数料だけで語るのではなく、その手数料でどれだけのリターンを出しているのかを、アクティブファンドの哲学と照らし合わせてみていくことが重要です。
長期なのか短期なのか、下がり局面に強いのか、などの特徴とリターンの両方を手数料と引き換えに手に入れるのがアクティブファンドです。

まとめ

インデックスファンドが、投資素人の人でもぼったくりバーに当たらないようにしてくれた社会的意義の高い投資信託であることは間違いありません。
ぜひ、自身の哲学に合った納得感のある商品を選択してください。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。


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