森次 美尊

素人の人がほったらかしにしても安心できる資産形成術!【 2章 】投資と投機の違い

こんにちは!
ファイナンシャルプランナー もりつぐ先生です!

前回のコラム ▶︎ 素人の人がほったらかしにしても安心できる資産形成術!【 1章 】2000万円問題の報告書

今回は長期・積立・分散投資の投資のお話をしたいと思います。

皆さん、投資ってどのようなイメージがありますか?
怖いとか、ギャンブルなのではないか、損したくない、みたいなことを思うかもしれません。

例えばお子様に習い事をさせる時に、同じようにそう思いますか?
お子様に習い事は怖い、ギャンブルなのではないか、損したくない、なんて思いません。
でも教育費も投資ではないでしょうか。

自己投資という言葉があります。
皆さん自身が英会話教室に行くとか、勉強のためにビジネス書を買おうかなとか。
これらはどうでしょうか?
この本を買ったらギャンブルになるかもしれないとか思いながら、本を買うでしょうか?
英会話教室に行くときに、どうしようどうしよう、騙されてはいけない、ギャンブルじゃないか、
そうは考えませんよね。

これらは全て自己投資です。
投資というのは本来ギャンブルでも何でもありません。

では、皆さん、この言葉は知っていますか?

投機

機会の機、タイミングという意味です。
タイミングで投げる。

この言葉が聞き慣れないなと思った方がいらっしゃったら、
この投機という言葉を今まで自分の中に持っていなかった。
ということは、投資の中に投機の意味も含んでしまっている。
これが問題なわけです。
これが投資イコールギャンブル、悪の元凶となってしまう原因です。

まずは、正しい言葉を知りましょうということです。

それでは、投機とは何なのか。
タイミングで投げると書きます。

例えば株価であれば、上がり下がりを示すチャートというものがあります。
それを見ながら、よし!安い時に買って高い時に売ったらこれ儲かるぞとか、
さらにそこにレバレッジもかけておけば一気に儲かるぞ、
オリンピックが決まった、東京の株価が上がるに決まっているじゃないか、
そのような株をいっぱい買っておけ、オリンピック関連の株を買っておけ、
結果、まさかのコロナが来て、株価が下がって終わりというように、
まさにギャンブルです。

これで勝とうと思うと、マーケットの先回りをして、
次はこういくだろうと予想をしそこに張るわけです。
当然ですが、当たる時もあれば外れる時もあります。

コロナが来るとか、次に大きな天災、震災がいつ来るかって予想できますか?
しかし、それで株価は動きます。
そもそもマーケットは予想できません。
それなのに、ああだこうだ自分の哲学をいろいろ考えて、
理論を考えて、いろいろやるのです。

いろいろやった結果、無理だ、となります。
無理だとなった人は、このノウハウを誰かに売ろうとします。

このような情報がたくさん世の中に出回ります。

しかも投機というのは短期で一気に儲かるので派手です。
パチンコ屋さんの入り口で玉をたくさん積んでいる人たちが打っていたりして、
このパチンコ屋はすごく儲かっている、と思ったことないですか?

たくさん積んでいる玉を換金したら、5万円になるかもしれません。
ただ、その前に7万円を払っているかもしれません。

例えば本屋さんで、株で1億円儲けたというような本が置いてあったら、
「え?株で1億円儲かるの?」と思うかもしれませんが、この人その前に2億円を使ってるかもしれません。

分からないです。
上に行くか下に行くかということは、分からないわけです。
上に行って儲かる人もいれば、下に行って損する人もいます。
たまたま上に行って儲かったという時、もう一回勝負してまた儲かった!
2分の1、2分の1です。
次また儲かったとなれば、また2分の1の可能性です。
これを10年続けるとしたら、とんでもない天文学的な数字になりませんか?

つまり長く投機の人たちが居続けるというのは、基本ありえません。
みんなどこかで負けてしまいます。
もしくは、うまくイチ抜けするかです。

これはまさにギャンブルではないでしょうか。
これを専門的な用語でゼロサムゲームと言います。
場に出ているお金は一緒で、誰かが儲かって誰かが損してるだけなのです。
まさにギャンブルの世界です。

では、投資はどうなのか。

今株のお話をしましたが、株は投機なのか?
株には投機も投資もあります。
株の投資とはどのようなものか。

Appleという会社があります。
昔、その会社にはスティーブ・ジョブズという人がいました。
スティーブ・ジョブズという人は、かなり常軌を逸していました。

その当時、携帯電話は携帯電話でビジネスとして成立していました。
ウォークマンはウォークマンで経済成立していました。
パソコンはパソコンで成立していました。
需要と供給がちゃんとある状態でした。

しかしスティーブ・ジョブスは、いや成立していない、3つもあるのはおかしい、
これらは絶対1つでできるはずだと考えました。
いやいやそんなニーズはない、誰もそんなものを求めてはいないと、最初はみんなにバカにされました。
でも、これは絶対1つになるべきだ、手元で全部できるべきだということを言い出すわけです。

現実湾曲フィールドとも言われていますが、スティーブ・ジョブスは現実を捻じ曲げたのです。
最初みんなバカにしていたが、
「もしかしたら、この人の言うことが始まったら、えらいことにならないか」みたいな感じで、
その当時のみんながどうしたか?

お金を出したのです。
株というのは、英語でシェアという言い方があります。
つまり、「このピザシェアしようぜ」みたいな感じで、
Appleの株をみんなでシェアしよう、持ち合おうぜとなりました。

一口その話に乗らせてくれと言って、自分のお金をスティーブ・ジョブズに預けたわけです。
つまり自分の手元に置いていても誰の役にも立たないのであれば、
スティーブ・ジョブズにこのお金を使ってもらった方が、もっと面白いことに使ってくれそう、
世界の役に立ちそうと考えました。

どうせお金を自分の手元に置いていても役に立たない、今使わないのであれば役に立たせた方がいい。
そして、お金を預けたわけです。
このようにして、みんなで株を買いました。
スティーブ・ジョブズはそのお金を使って、設備投資、技術投資をしました。
皆さんが株式投資をしたお金で、その会社が設備投資、技術投資にお金を投じていくわけです。

その結果、iPhoneが生まれました。
世界中の人は喜びました。
そして、Appleは世界一大きな会社になりました。
当然その時投資をした、株を買った人たちは大きな恩恵を受けました。

いかがでしょうか?
全員が幸せになっていませんか?
みんながハッピーだということです。

これが投資の仕組みです。
さきほどのギャンブル的な要素とは別次元だと思いませんか?

マーケットの予想はしていません。
スティーブ・ジョブズという人の心に打たれて、
私にも一口乗らせてくれと言って、お金を出し、その会社を成長させました。

つまり、投機の勝ちパターンはマーケットの予想ですが、
投資の勝ちパターンは成長です。
投資は時間がかかります。
ただ、その結果、成長して全員がハッピーになれば、場に出ているお金が大きくなる。
これをプラスサムゲームという言い方をします。

全く違うということがわかりますか?

ここが多くの人が大きく勘違いしているポイントです。
自己投資も全く一緒です。
自分に英会話に行くためのお金とか時間を使う、そして自分が成長する。
成長した結果、例えば英会話で飯を食えるようになる、社会に価値を生み出す、そしてお金も増える。
そのような循環があります。
自分のお金を成長させて、価値に変えていっているわけです。
全く一緒なのです。

それでは、不動産はどちらでしょうか?
どちらもあるということです。

例えばオリンピックの開催が決まれば、
その地域は絶対マンションの値段は上がるに決まっている、買っておこうぜ、
そして、上がった瞬間売ろうぜ、そのように考えていたとしても、
まさかのコロナのようなのが来てしまった、こういうことがあります。

そうではなく、この不動産を買ってここに何を耕そうかな、
この土地で稲を入れよう、稲を入れただけでは駄目なので水もやろう、肥料もやろう、
そのようにお金を投じていきます。
その結果、この土地がどんどん成長していく。
最終的に、成長の果実、お米を手に入れる。

全く見ているところが違います。
これが投機と投資の違いです。

国は長期・積立・分散投資、貯蓄から投資へをやりましょうと言っています。

つまり、ただ手元において何も役に立たないお金がある人は、
今使わないのであれば、社会の役に立てて成長させてくださいと言っているのです。
だからNISAは成長投資枠と言っています。
成長させるのです。
自分のお金を社会の役に立てて成長させるのです。

例えば皆さんがディズニーの株を買います。
ディズニーに自分のお金を使ってもらうのです。

ディズニーの社長さんの年収がいくらか知っていますか?
僕も知りませんが、噂では何億何十億円と聞いたことがあります。
時給もすごい金額です。
皆さんがお金を使うより、ディズニーの社長が使った方がよほど上手に使ってくれると思いませんか?

その人にお金を託しましょう。
きっと役に立ててくれます。

映画を作れば、世界中の人を幸せにします。
あの映画の原資となるお金、俺が出したんだぞと思えたら嬉しくないですか?
それで良いのではないでしょうか、それで子供たちが幸せになるのであれば。
その結果として、自分のお金も増えるのです。
みんながハッピーになっているのです。

もう一度言います。
預貯金は誰かを幸せにしてますか?

誰も触らないでください、私のものです、取らないでください。
そのようなことをやっているだけです。
自分の不安は多少解消されるかもしれませんが、今使わないお金があるのであれば投資しませんか?
ということを国は言っているわけです。
まずは投資をやりましょうということです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

(次回に続く)

本日のコラムはこちらのYouTube動画でご案内してます。


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