森次 美尊

素人の人がほったらかしにしても安心できる資産形成術!【 3章 】投資信託ってなに?

こんにちは!
ファイナンシャルプランナー もりつぐ先生です!

【過去のコラム】
▶︎ 素人の人がほったらかしにしても安心できる資産形成術!【 1章 】2000万円問題の報告書
▶︎ 素人の人がほったらかしにしても安心できる資産形成術!【 2章 】投資と投機の違い

次のお話、長期・積立・分散投資の分散についてです。

「投資の話ということは、株を買ったら良いんでしょ、ディズニーの株を買ったらいいんでしょ。」
ダメです。
なぜか?

今回のテーマは素人がほったらかしにしても安心できる投資、ということを言っています。
これが長期・分散・積立投資です。

株を買うことには最大の欠点があります。
その企業が万が一潰れてしまうと紙切れになるというリスクです。

皆さんの大切な資産です。
老後までずっと置いておくので何十年間と運用します。
何十年間ずっとその企業が潰れないという保証がありますか?

日本で言うと、信じられないかもしれませんが、日本航空という会社が一回潰れています。
紙切れになってしまったのです。
そのようなことが起きたら大変です。

そのような状況でも、私は日本航空の株を持っていて、確かに紙切れになりましたが、
私の資産は守られています、という人がいます。
どのような人か?
ANAの株も持っていた人です。
日本で飛行機に乗りたい人の数が変わらなければ、JALが潰れた時はどうなるでしょうか?
ANAに殺到してANA売上が上がります。
自分の資産は守られています。

というように、
1社より2社、
2社より4社、
4社より8社、
8社より10社、
分散すればするほど紙切れにはならないということです。

これがとても重要です。
株価というのは当然上がり下がりします。
コロナになれば下がります。
でも今、株価はコロナの影響を受けているでしょうか?
受けていません。

もっと言うと、過去には世界恐慌がありました、オイルショックがありました、
リーマンショックがありました、日本ではバブル崩壊がありました。

何か一つでも今の株価に影響を与えているものありますか?

何もありません。
日々のマーケットの出来事は全てただのタイムラグなのです。

最終的に世の中に企業が価値を生み出していれば、株価というのはそうやって動いていきます。
あとは全部タイムラグです。

つまり、長く持てば資産は増えるのに、途中で紙切れになってしまえば、そのゲームから離脱しないといけません。
長くマーケットに居続けられないということです。
これが最大のデメリットです。

あなたの乗るジェットコースターが200回に1回は落ちます、というものであった時、
そのようなものに乗りますか?ということです。
長期的に安心してほったらかしにできる投資をするのであれば、紙切れにだけはならないことが大前提です。

では、そのためにはどうすれば良いのか。
分散です。

Google、Apple、Facebook、Amazon、Microsoft、Tesla、Amex、Visaカード、スターバックス、マクドナルド。
この10社が一度に潰れる可能性ありますか?
ゼロとは言えませんが、基本的にはありません。

ということは、どのような大きなマイナスが来ても紙切れにはならないということです。
ここがポイントなわけです。
紙切れにならないのであれば、基本ほったらかしにできるということです。

答えが出ました。
株を買いましょう。
30社くらい、世界の優良そうな企業の株を買いましょう。
50年間ずっと利益を出してくれそうな企業の株を買ってください。

いやいや、50年の間に変わりますよ、だって50年前と言えば、電話ボックスがありました。
スマホがなかった時代です。
その時であれば、電話ボックスを作っている会社の株を買ってしまいませんか?
今はそのような株を持っていたらダメです、スマホの会社に変えないと。

というふうに、50年も経てば、どんどん時代が変わるので、50年間同じ株を持ち続けるのはありえません。
例えば30社の企業の株を買ったとしても、電話ボックスはもう駄目だな、売っておこうかな、
というように、売り買いをしなければいけません。

30社を選ぶのも大変で、そこそこお金もいるのに管理もしないといけません。
ハードルが一気に上がりました。

ただ、国はそのようなハードルが高いことは言いません。
長期・分散・積立投資。
これは素人の人がほったらかしにしても安心
、つまり素人の人ができる仕組みです。

それでは、どうしたらいいのか?
大丈夫です、それらを一手に引き受けましょう。
この仕組みが投資信託です。

投資信託というのは、フルーツバスケットみたいなものです。
イメージしてください。
パッケージ化されています。
りんご、いちご、みかん、ぶどう、
そういったものをファンドマネージャーというプロが見繕ってくれます。

このセットをパッケージにします。
このパッケージにした投資信託という商品を皆さんは買うのです。
既にパッケージされているからといって、30万円からとか高価なものではありません。
1000円でも、1万円でも良いのです。

投資信託のメリット① 少額からでも始められる

1000円分買ったとしても、1000円をピッと開けると中にはいろいろな企業の株が入っています。
いろいろな企業のオーナーになれます。

なぜそのようなことができるかというと、みんなでそこにお金を出すからです。
1000円だろうが1万円だろうが、みんなでそれを買うわけです。
すると、そこにはとても大きなお金が集まるので、この集まったお金でこの企業を買おうかというように、
団体戦をやっているわけです。
つまり、少額でもOKということです。

投資信託のメリット② 分散できる

分散できるということは、これが紙切れになることはありません。
この中に何十社何百社と入っているので、分散できて、紙切れになりません。

投資信託のメリット③ ファンドマネージャーの存在

これが最大のメリットです。

ファンドマネージャーというプロがいてくれて、このファンドマネージャーが、
今メロンは時期が外れているから売っておくか、
このリンゴは美味しそうだから入れておくか、
これ、今は人気ないから外しておくか、
といったことを常にやってくれます。

ファンドマネージャーというプロが世界中の企業に訪問して、ヒアリングして、調査して、
一つの企業の株を買うのに5年ぐらい調査することもあります。
そのようにして、この企業はこの投資信託にとって、
目指す未来、目指す投資のスタイルにすごく向いているよなというものを買っています。

これが投資信託に最も重要な投資哲学というものです。

この投資哲学が皆さんと一致していれば、
例えば長期的に長く持ちたいですとか、
すぐに使うかもしれないので、あまり下がらない方がいいんです、
といった皆さんの考えと合っているものを探せば、そのような動きをしやすいわけです。

このようにして、投資信託、信じて託す。
自分で直接ディズニーは買わないけど、この考え方、このやり方が、
すごく自分とマッチしているなというものを探してきて、それを買うわけです。

すると、この投資信託はファンドマネージャーがそれを運用をしてくれているので、
結果的にトータルで7%で増えている、この先も7%で増えるかも、
そのようなところを見ながら買っていくわけです。

ここで少し話が逸れますが、今流行っているオルカン、S&P500というものがあります。
これらはこの投資信託の中のインデックスファンドと呼ばれるものです。

インデックスというのは英語で書いてますけど、日本語で言うと指数という意味です。
つまりこれは、いろいろな企業の株を買ってきてパッケージしますが、
ファンドマネージャーというプロが調査してやっていません。
コンピュータが自動でやっています。

何をやってるかというと、過去を見ています。
過去どれだけ頑張ってきたかという、時価総額が大きい順に3000社を集めてきて、
それをまとめてバッと買う、これがオルカン、
アメリカの上位500社を買う、これがS&P500です。

これをコンピュータが四半期に1回見ながら売り買いを自動的にやっておくということです。
メリットは手数料が安いです。
コンピュータが勝手にやっていますから。
デメリットは過去を見ているだけということです。
未来は見ていません。
割高で買わされている可能性もあります。

一方、ファンドマネージャーがついてる方(アクティブファンド)は手数料がかかります。
それは世界中を調査しているので、手数料がかかります。
その代わり、未来がどうなるのかというところをちゃんと見て、
これがいいな、これがダメだな、みたいなことを考えながら売り買いを常にやっておいてくれます。

これらは好みがありますが、
どちらにしても国が推奨してるのは、この分散、投資信託で投資してくださいということです。

そして、この投資信託をNISAという器で管理しておくと非課税という特典が得られたり
iDeCoという器で管理しておくと所得控除という特典が得られるというだけです。

「いやいや、私は長期・分散・積立投資とか要りません。
 NISAをやりたいのです」

これは間違っています。
長期・分散・積立投資を、NISAの箱でやるのです。

「いやいや、違います。
 私、投資信託なんかやりたくありません。NISAをやりたいんです」

これも間違っていて、投資信託というものを買ってきてNISAの器で管理するのです。

NISAというものも、iDeCoというのも使っても良いけど、
ベースはこの投資信託を使ってくださいということです。
なぜか?
分散ができるからです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

本日のコラムはこちらのYouTube動画でご案内してます。


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