こんにちは!
ファイナンシャルプランナー もりつぐ先生です!
【前回のコラム】
▶︎ 個人所得税改正!【前編】 103万?178万? 損する人・得する人
どう改正されたか、ですが、ほとんど変わっていません。
まず、130万円の壁はそのまま残りますが、今回からは契約上の130万円の壁になっています。
今までは実務でした。
つまりパートで働かせてください、と雇用契約を結び、
その時にあなたは月何時間で時給いくらだから、年間120万円で働いてもらいます。
オッケーですか?オッケーです。
これが130万の範囲内であれば、実際働き始めたら忙しくて、残業をして150万円にいってしまったとしても、
オッケーです、となりました。
今までは12月になったら、超えるかな?超えないかな?と言って、
夏休みに残業しすぎたので抑えてください、とかどうでもいいことに気を取られて抑えていた。
繁忙期でいそがしいけど、そのようなことを計算してここで休んで、とかやっていました。
それをやらなくて良くなったのです。
これにより、精神的な負担がかなり無くなりました。
契約上あなたはこうだからと言えば、これで超えたとしても扶養家族でといられる、となったのです。
ただそういうことではないと思います。
物価上昇して最低賃金とか給料が上がっているのだから、
この130万円の壁を、140万円なり150万円なりにしろよ、という話ではないかと思います。
ここが改正されてないから結局130万円でいるわけです。
ということは個人所得税が178万円とかになろうが関係ありません。
みんなここで止まるのです。
これは結局変わらない。
一応注意点をお伝えしておくと、この130万円というのは契約上の130万円ですが、
交通費も含まれます。
だいたい雇用契約書には交通費は書いていないので、合わせて130万円にしないといけません。
これを気を付けておけば、残業分には超えて良いです。
でも、今物価上昇して世の中の物の値段上がってるわけです。
だから、奥さんもたくさん稼いで、そのたくさん稼いだ分で買い物をしないといけない。
とは言っても子供がいるから、たくさんは稼げない。
だから、160万円、150万円くらいになってしまう。
それで社会保険料を引かれたら、結局手取りは130万円と変わらない。
そのような話になれば、もう130万円に抑えます、
150万円、160万円働ける人が130万円となってしまうわけです。
これは良くないですよね。
みんなにとって良くないですよね。
これを持ち上げよう、という意見は出ていたのに結局今回は変わりませんでした。
税金は簡単に変わっていっているのに、社会保険はずっと言われているにも関わらず全く変わらない。
最後になぜそうなのか、というお話をします。
社会保険というのは簡単に変えられないのです。
これを変えるということは誰かが損を被ります。
社会保険というのは、今我々が払っています。
例えば、厚生年金とか給料から差し引かれています。
これは自分のために貯めているのではなく、今の老人に渡しているのです。
これが世代間扶助という考え方で、今我々が今の老人を支えているのです。
自分たちは一生懸命頑張って働いてこの世の中を良くして、
自分たちが老後を迎えた時には子供たちに支えてもらう。
支え合いの仕組みなのです。
今の老人が明日からちょっと老人の数減らしてください、というのは無理です。
もういるのです。
その人たちに、「ごめんなさい。このようなご時世なので年金2万ずつ減らしていいですか?」とやると、
暴動が起きてしまいそうです。
みんな一生懸命頑張って働いてきたので、高齢者に渡す分と決まっているわけです。
それをみんなからもらわないといけません。
このもらうものと渡すものをなるべくイコールにしないといけません。
ということを考えないといけませんが、今は少子高齢化でイコールにもならないので、
税金等を投入して何とかやりくりしてるような状況です。
もし、この状況でこの壁を撤廃します、みたいなことにすると何が起きるのか、ということを考えてほしいのです。
高齢者へのお金は絶対に必要です。
では、誰が出すのか、という話になってくるのです。
例えば、130万円の壁を150万円、160万円にすると言うとどうなるか。
社会保険に入らなくていい人たちがいっぱい出てくるということです。
つまり150万円くらいまで働いても社会保険をかけなくても良くなる。
そうなると、財源確保は少なくなってしまうかもしれません。
すると、これを誰が出すんですかとなり、国が出さなきゃいけなくなるかもしれません。
誰かが負担しなくてはなりません。
元々この制度、社会保障というのは、そもそも弱い人を助けましょうという制度なので、
子育てをしてなかなか働けないという、ママさんとかパートの人たちを救うためにあります。
要するに130万円にいかなかった時、社会保険をかけたらさすがにきつい、
だからここはもう免除してあげて、それでも入っていることにしておいてあげましょう、
という制度です。
これを撤廃して、みんなに社会保険がかかってきたら当然財源は集まります。
集まりますが、本来社会保険がやるべき弱い人を助けるということができなくなります。
これはつまり弱い人の負担が大きくなるということです。
では、国が負担しないのであれば、弱い人に負担してもらえますか?
これも困ります。
では、社会保険を会社でかけましょう、厚生年金みたいな形でいきましょう、というように、
全員、社会保険かけよう、みんな働いてください、この制度は撤廃して、働く時代だよとした時にどうなるか。
社会保険は個人も負担していますが、会社も半分負担しているのです。
ということは、会社に負担してもらいましょうとなるかもしれません。
つまり、小さな会社はどんどん潰れてしまうかもしれません。
社会保険をかける余裕がない会社、なんとか130万円以内のパートさんばかりを集めて
社会保険は払わずに運営している会社は世の中にたくさんあります。
ここに社会保険かかってくると、この会社が全部潰れていくわけです。
社会保険制度をひとつ変えて、扶養家族で社会保険免除されていた人たちが、
社会保険を払うようになったらこの人たちが生きていけなくなったり、
会社が130万円に抑えて働かそうとしていた人たちが全部払わなきゃいけないってなった時に、
社会保険払えなくて会社が潰れていったり、
何もしないのであれば、国がそれだけ負担しなければいけなくなってしまう。
老人に渡さなければいけない、病気になった人に渡さなければいけない、財源は必要なわけです。
誰かがそれを負担しなければいけません。
元々弱い人たちを守ることが社会保険の制度なので、この制度は変えにくいのです。
特に政治家がこれをやってしまうと、支持率が下がるリスクがあるのです。
ここは聖域なのです。
難しいのです。
しかし、まずは基本的なことを考えていきましょう。
例えばアメリカは日本の国民皆保険という制度をオバマさんの時に導入したかったのですが、
いくらやっても導入できなかった。
社会保険というものはそもそも、世界に誇る素晴らしい制度である、ということは間違いありません。
日本で飢え死にする人はほぼいません。
これは社会保険が整っているからです。
本当に素晴らしい制度なのです。
まず我々はここに誇りを持っていただいて、
何をしているのかということをしっかりと考えていただきたいのです。
これは弱い人を救う、強い人、余裕のある人が弱い人を救う、
強い人もいつ弱くなるかわかりませんが、その時は社会が守ってくれる、
このような助け合いの中で生きていく、これが世代間扶助、相互扶助という考え方です。
みんなからお金を集めておいて、本当に困っている人に渡しましょう、という制度なわけです。
現役の人はガンガン働けるから強い人です。
老後を迎えた人は働けないから弱い人です。
だから、高齢者にお金を渡しましょうという制度なのです。
これは、ありがとうのバトンなのです。
みんなに感謝を伝えていきましょうという制度なのです。
まず、この考え方があると、一つはこの本格的な物価上昇時代に入ったので
働ける人は働いていこうよという話なのです。
働くというのは、もちろん給料がたくさんもらえるということもそうですが、
給料がたくさんもらえるということは、社会にそれだけ価値を生み出すということです。
自分が社会の一員として役立つということです。
役立たせる人は役立ちましょう。
もちろん、今は子供が小さくて、なかなか働ける余裕がありません、という人はみんなの恩恵を受ければ良いのです。
それを堂々と受ければ良いのです。
そして、堂々と受けた感謝を自分が働けるようになった時に、
よし働くぞ、みんなありがとうと言って今度は一生懸命自分が働いて還元する側に回る。
これが本来の在り方です。
どこが得なの?損はしたくない。
余裕があって働けるのに、私は損はしたくないのでちょっと抑えて働きます、というのは、
本筋からズレていうるので、このような人たちが増えてくればくるほど制度は正しく改正されなくなる。
本来守らなければいけない人を守れなくなる、という制度になってしまいます。
まずは我々世論が正しい考えを持って未来に進んでいかないと、
政治はなかなか変わっていかないのではないか、という話でした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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