森次 美尊

iDeCo・積立NISA・投資信託・変額保険 比較してみました!【前編】

こんにちは。

ファイナンシャル プランナーもりつぐ先生です。


今日は、変額保険がいいかもしれないぞ!ということをお話していきたいと思います。


生命保険の中に変額保険という商品があります。
これは基本的に、投資信託を使って資産運用をしながら、保障も持つというような商品なんです。
なので、資産形成の1つの商品として、「変額保険」を持っている方っていうのが
たくさんいらっしゃるわけですね。


これは使い方次第なんですが、、

●通常通り、普通に投資信託を持って、
 保障は保障で掛け捨ての保険を持っていればいいんじゃないの?

●いやいや、変額保険も悪くないですよ。

というような議論がYouTubeなどでも多く見られます。


僕の結論は、「それぞれに良さがある」ということです。

それは、お相撲さんが強いの?
それともボクサーが強いの?
どっちが最強なの?って言っているようなもので、
もちろんですが、
リングで戦えば、ボクサーの方が強いかもしれない。
でも土俵で戦えば、お相撲さんの方が強いかもしれない。

ということで、そもそも競技が違うんです!
これ、大前提になります。
なので、それぞれに良さがあります。


だから、その人それぞれの何がやりたいのかっていう目標設定とか、ライフプランとか、
他の資産とかみて、
我々は個別相談で、
「あなたにはこういう持ち方がいいんじゃないの?」とか
「この部分は保険で守りましょう」とか
「この部分はNISAでいきましょう」とか
合わせ技なんかも含めて提案することが多いですね。


今日は僕なりに、なるべくフラットに、何がそれぞれいいのか?という話をしていきたいと思います。


今日比較するのは、
●iDeCo
●積立NISA
●投資信託
●変額保険

これでお話ししていきます。



これ、iDeCoもiDeCoの中で投資信託を買えますし、
積立NISAは投資信託を買うんだし、
投資信託は直接(当たり前ですが)投資信託を買うわけです。
そして、変額保険も変額の中で投資信託を買う。
つまり、結局は全部「投資信託」なんですよ。

という前提で、じゃあどういうメリットがあるのかっていう話をしていきたいと思います。


まずは「入り口」


やはり、iDeCoというのは、この「入り口」が最強なんですね。
これは掛け金が丸々、所得控除になるわけですから、所得が下がるということなんで、
所得税・住民税が還付されるという、めちゃくちゃ優遇が効く商品です。


変額保険も、iDeCoほどではないですが、生命保険料控除というのが使えます。
さらに変額保険の「入り口」としてすごいのは、
クレジットカード払いが出来たりします。※会社によります。
なので、カード払いによるポイント還元があることも!
そして、変額保険の「入り口」としてもっとすごいのが、
年払い割引が効くんです。※これも会社によります。
会社によりますが、いい会社の場合、3%以上の年払い割引が効いたりします。
ものすごくないですか?!


例えばですが、今までに何度も「積立投資っていいよ」と言ってきました。
価格が下がった時にたくさん量を買えたりして、すごく安定感で出てくるので、
「積立投資」ってすごくいいんです。


生命保険の年払いというのは、例えば月3万円ずつ払うんじゃなくて、
年払いで36万円支払うということです。
これを月按分にして、月3万円ずつになります。ここに3%ちょっとの割引が効くんです。
なので、3万2千何百円とかになりますよね。
その金額にしてくれて、その3万2千何百円分買い付けしてくれるんです。
めちゃくちゃ良くないですか?

わざわざ積立投資にしてくれて、しかも割引を効かせられる。
会社によっては、1.〇パーセントってこともあるし、残念ながら全く割引が効かない会社もあります。
なのでこの辺りは、ちょっと注目してほしいな、というポイントになります。
ということで、変額保険の「入り口」、使い方によってはめちゃくちゃいいんです。

次に、積立NISA


投資信託なんですけど、積立NISAは、基本的にノーロードと言って「入り口」で購入手数料が
基本的にはかからないんです。


ただ、投資信託はその買う場所によって、手数料がかかる時とかからない時があります。
同じようにノーロードという形でかからないこともあるし、
場合によっては3.3%ぐらいの購入手数料を取られたりします。
なので、この辺りもちょっと注目ですよね。

あと、クレジットカード払いについて。
基本的にiDeCoはできなくて、
積立NISAと投資信託は証券会社によってできるところもある。
こんな感じです。



はい、次に「真ん中」について説明していきます。


途中でやっぱり引き出したいなってなった時の流動性。
iDeCoはもう「×」ですね。もうとにかく出せません。「老後まで行ってください」ですね。


変額保険は解約控除というのが来るので、短期10年以内の解約とかだと、
元本割れする可能性があります。



というのも、変額保険は死亡保障を最低保障として確保するという設計だったりするので、
この死亡保障を確保するために必要な分っていうのを最初10年間で持っていくような
イメージだと思ってください。
つまり、この死亡保障とセットで設計しているわけですから、10年以内に解約されたら、
さすがにちょっと保険会社のリスクが高いので、そこはお客さんもリスクを背負ってね、
というような感じです。
なので、やっぱりあくまでも長期投資という風に考えないといけません。
一応、解約はできるんですけどね、ということです。


そして、積立NISA・投資信託については、全然問題ないですよね。
もちろん投資なので上がったり、下がったりをしていますから、
下がってる時には解約しない方がいいに決まってます。
けれども、別にその時の価格で引き出せますので、ここは流動性がすごくあるんじゃないかな、
という風に思います。


ただこれは、老後の資産形成やっていきましょうよ、ということで、
長期積立投資なんですよっていうのを、僕は子育て世代の方にずっと言い続けていますよね。
ということで、ある程度、「出したら損するよ」とか「そもそも出せない」ぐらいの束縛をしちゃって、それぐらいの強制力をもってこそ、やっぱり資産って溜まるのかなと思いますので、
結構流動性があると、特に担当がいない場合は、結局みんな途中でやめちゃう、
みたいなことが多いので、その辺はしっかり自己管理してやらないといけないんじゃないかな、
という風に思っております。


あと、真ん中の「スイッチング」


いよいよ65歳近くなってきたら、解約してどう使っていこう、と出口が見えてくるじゃないですか。
そうなったときに、今は世界株一択でガンガン増やしてきた方が、
すでに今いい感じに増えてるから、この辺りでもういいかな、と思ったときに、
ある程度利益確定させて行こう、と思って、
この世界株の一部を債権へと、割合を変えていく、など
今までの資産をその中で売り買いすることを「スイッチング」といいます。


こういった流動性がiDeCoにはあるんです。
なので、iDeCoって途中で解約して現金化ということは全くできませんが、
中で商品を売って定期預金にして置いておく=”債権の比率をあげる”ことは
ガンガンできちゃうんです。


これは変額保険でもできます。
ただ、積立NISAと投資信託はできません。
これはもう単純に売るだけになっちゃいます。
利益確定しちゃうんで、これはできないんです。


この流動性って、僕は結構重要だと思っていて、
やっぱり老後、ここで使いたいってなったときに、それまで何があるかわからないので
中でそれを売り買いできる流動性っていうのは、かなり大きな武器なんじゃないかな?
というふうに僕は思います。



長くなってきたので、後半は、次回につづきます!ぜひ観てくださいね!


こちらの動画でご案内してます。

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