森次 美尊

保険営業マンがよく言っている3つの保険って正しいの?

こんにちは。

ファイナンシャル プランナーもりつぐ先生です。

今日は少しいつもと雰囲気を変えて、「保険業界で働くあなた」に向けてのお話です。

保険業界で働くあなた、
是非、僕からの提案について考えてみてもらえませんか?


では、一般の人は関係ないのか?と言うと、全くそんなことはなくて、
実は一般の人にこそ聞いて欲しい内容でもあります。

保険業界の人はこういう風に習って、
お客さんのところに行ったら、こういう風に言いなさい、みたいな、、
本当にスクリプト的な、1番最初の基礎的なお話を今日はしていきたいと思います。

ただ、このスクリプトに結構問題があると思っていて、
お客さん目線になった時に、実際どうなのかな?と思うところがあります。
どうしても売り手都合な感じが結構するので、もっとフェアに分かりやすく、
中立な立場でお客さんに伝えるにはこういった方がいいんじゃないかな?
っていうお話をしてみたいと思っています。

3つの保険のお話

保険っていっぱい種類がありますよね。
いろんなメーカーのいろんな商品。
ですが、大きく言うと3つに分かれます。


こんな風に保険業界では習うんです。

その3つとは、
①定期保険
②養老保険
③終身保険

①定期保険

定期保険とは期間を定めるというふうに書きますから、
例えば30歳で入ったら、40歳で終わりだよっていう感じで
終わりが決まっている保険です。
この間、お金をかけていたら保障はあるけど、
払い終わったら保障がなくなるよっていう、こんな感じです。

②養老保険

これも期間は決まっています。
ここの期間までお金を払っていたら保障があります。
払い終わったら保障がなくなるんだけども、お金が返ってくるんです。
だからイメージで言うと、年金保険とか学資保険がこれにあたります。
例えば、18歳で満期になったら、お金がしっかりと学費として返ってくる。
そして、それまでに万が一があったとしても、
本来学費で準備していたお金を保障としても準備できるよ、ということです。
つまり、生きていても、お亡くなりになっても、
ちゃんとお金の準備ができる、というのが養老保険です。
 

③終身保険

これは終わる身まで、つまり死ぬまで切れない保険です。
自分から辞めるって言わない限り切れません。
そして、お金を払っていたら、保障がずっと続きます。

そして、この一生涯切れない保障なんですが、60歳で買い取る、
ということもできて、とにかくお金を払い終わっても、
自分で解約しない限りは保障は続くというやつです。


”この3つの保険があって、これならどれがいいですか?”
とか言いながら販売していく。

保険業界では最初にこんな風に習います。


いやいや、これ、なんかよく分からないことないですか?


では、僕ならどう伝えるのか?というのを今からお伝えします。

保険は定期か終身の2種類

つまり、期間を定めるか、定めないか、の違いです。

定期保険は終わりが決まっている、期間限定の保険です。
例えば、40歳で終わる保険。
30歳から40歳までお金を払っていて、この40歳で終わるよって感じです。

終身保険は一生涯切れないので、死ぬまで続く保険です。

ということで、まず期間限定なのか、一生涯切れないという期間を定めないのか、
どちらかに分かれますよっていうことです。

これは何が違うのか、と言うと、
毎月払っている保険料のお金の仕組みが全然違うんです。

定期保険の仕組みとは、
例えば、30歳の人と80歳の人がいたとして、
どちらが病気になりやすいと思いますか?
当然80歳の方ですよね。

なので、年を取ればとるほどリスクって上がっていくので、
保険料って上がっていかないとおかしいんです。
どんどん保険料って、本来上がっていくべきなんですよね。


ただ定期保険で30歳から40歳までの期間限定で買っています。
なので本来は10年間でもだんだん値段は上がっていくけれども、
この10年間の平均を毎月払っていきましょう。という感じで決められます。
これが定期保険です。

そして、一旦期間が来て終わるとどうなるか?
次に『更新』という概念が出てきます。
なので、40歳で終わっても『更新』していけます。

では、『更新』でどうなるのか?と言うと、
次の期間(50歳まで)では、当然値段が上がります。

だから、最初はめちゃくちゃ安いんだけれども、
当然リスクが上がるとともにどんどん値段が上がっていくっていうことで、
すごくフェアな保険ですよね。
給付を受ける可能性が高くなるから、保険料も高くなる。こんな保険です。

終身保険というのは一生涯切れないわけですよね。
で、本来は保険料ってだんだん上がっていきますよね。
ということで、最初から全体の平均をとって、この程度は払ってね、
というのがもう決まってるんです。

ということで、若いうちは本来あるべき保険料よりも多めに払うことになるんです。
後で、これを返してもらうイメージなんですけど、
保険会社からすると多めに払ってもらってる分、
最初のうちから運用できるという計算になって、
少しは値段も下がったりします。

とは言っても、定期保険の方が加入する、最初の時点では安いんです。
ただ、どこかのタイミングで、定期保険の値段が、終身保険の値段を追い抜いていきます。
そして、将来的には定期保険料の方が高くなっていきます。

総払込料で言うと、終身保険料の方が運用することでバーが下がっている分、
安くなることが多いです。

こんな感じで、保険には
『定期型』と『終身型』という2種類あるんです。
そして、この『定期型』と『終身型』それぞれが
『掛け捨て』と『積立』に分かれているだけです。

つまり、期間限定の『定期型』で、解約するときに何も戻りません、となるか。(掛け捨て)
期間限定の『定期型』で、解約するときにお金が返ってくるのが「養老保険」(積立)

『終身型』にも「掛け捨て」と「積立」があります。

こう考えると、

保険には「定期型」と「終身型」の2種類あって、
その2種類の中で、さらに
「掛け捨て」か「積立」のどちらかに分かれている。
これが保険の正しい仕組みの伝え方なんじゃないかな?

という風に思っております。

いかがでしたでしょうか?

最後までお読みいただき、ありがとうございました。



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