森次 美尊

今こそ貯蓄から投資へ! 押さえておきたい投資のポイントと注意点と勝ちパターン!?

こんにちは。

ファイナンシャル プランナーもりつぐ先生です。

昨今ふたたび政府が「貯蓄から投資へ」と言い始めています。

一方で、厚切りジェイソンさんの著書「お金の増やし方」が大ヒットしました。
その後、その本を読んで投資を始めた人たちを中心に大炎上し
Twitterアカウントが閉鎖されました。

昨今なぜまた投資が注目されているのか?
投資をするなら絶対押さえておかなければいけないポイントと注意点は?

そのあたりを本日は解説致します。

物価上昇率2%

昨今、貯蓄から投資へと言われている大きな理由が物価上昇です。

約2%という今の物価上昇が仮に10年続いたとして、
全く金利がつかない場所に1000万円置いておいたら、
10年後にはその1000万円を使っても、
今の817万円ぐらいのものとしか交換してくれません。
20年後には667万円、30年後には534万円です。

つまり、今の金利と物価の中で老後までお金を置いておくと、
お金の価値は約半分ぐらいになるということです。

預貯金という元本保証の裏側で沢山の手数料をもっていかれるから
お金は増えないどころか実質価値で目減りしているのです。
何もしないことはプラスマイナス0ではなく、マイナスなのです。
だから少しでも早い段階でスタートし、
長く「貯蓄から投資」にまわすことで資産を育て守っていく考えが必要なのです。
 

老後2000万円問題のリスク

少し前に炎上した老後2000万円年金が足りなくなる問題。

今の老人のモデルケース、
夫婦で約22万円の年金をもらい、
最低でも27万ちょっと使うので、毎月約5.4万円赤字。

これを12か月と95歳まで30年で掛け算すると約2000万円足りなるというものです。

ここで重要なのは2000万円という数字ではなく、
年金から支出を引いて余命で掛け算するこの計算式です。


この計算を行うとほとんどの人が老後マイナスになります。
でも生活水準を落とすのは困難です。
ということは、現役世代に貯めた預貯金を老後何十年かけて
食いつぶしていく人生です。

預貯金残高が何十年もの間、減り続ける人生を歩むことになります(下図参照)
ちょっと想像がつかないぐらい過酷そうな世界ですよね。

そうならないために「貯蓄から投資」なのです。
老後も資産を運用し続けることで、生涯資産寿命を延ばしながら
必要な分だけを取り崩していくそんな仕組みづくりが必要とされています。


 

投資のポイントは成功体験

さて、老後に投資し続ける仕組みをつくるにあたって重要なポイントがあります。

それは成功体験を作るという事です。

仮にあなたが老後を迎え、毎月預金残高が減り続ける人生に差しかかった時に、
その貴重な財産を、全く経験のない人がそのタイミングで
投資に回せられるでしょうか?

大切な約束の日に、待ち合わせ場所まで車で行かれる人は
普段から車に乗っている人です。
ペーパードライバーならその大切な日の待ち合わせに車を使わないでしょう。
車のスピードというリターンを得る代わりに、
事故や渋滞や駐車場の満車といったあらゆるリスクをとっているのが車です。
そんな風に我々は日々リスクとリターンを使い分け選択しています。

大切なのは体験しているかどうかです。

是非、
現役世代の毎月がプラス収支の間に投資をスタートさせ成功体験を作ってください。

 

投資の注意点とは?
勝ちパターンはとにかく続ける事!

昨今厚切りジェイソンさんの著書を読んだ人たちが大炎上したのは、
本を読み、軽いノリで投資を始めた人たちが、
去年から今年にかけての20%以上の株価暴落に焦ったのでしょう。

いつも言っているように、入り口でちゃんとした仕組みを作っておけば、
この程度のマイナスは全く気にする必要ないのですが、
メディアはネガティブな事ばかり言いますし、
担当もいない、誰にも頼れない人たちが不安になり大炎上したんでしょう。

特につみたてNISAやiDeCoに多いのですが、
流行りに流されたり、軽いノリで始めた投資は軽いノリで辞めてしまいます。
現に2018年にスタートしたつみたてNISAは2020年時点で
500億円以上解約しています。

ユーチューバーは動画を観てほしいというポジショントークなので、
担当のいないネット系証券会社での口座開設を勧めています。

でも、いざ大きなマイナスがきて、メディアがネガティブキャンペーンをやる中、
ご自身で調べ、動じず、誰にも頼らずに投資を続けていく事ができるのでしょうか。

2010年から続く右肩上がりのインデックス市場に
いよいよほころびが出始めるのが2020年代だと思います。

ある程度の乱高下があってもそのリスクを受け入れ、投資を続けるためには、
ライフプランから目的を設定し、アドバイザーという担当をつける。
場合によっては乱高下に強く本当の意味で安定した優良なアクティブファンドを選ぶ。

そのような仕組みづくりから
投資を考えていく事が必要なのではないでしょうか?


最後までお読みいただき、ありがとうございました。