こんにちは。
ファイナンシャル プランナーもりつぐ先生です。
今日は8資産について説明したいなと思います。
そもそも『8資産』って何?
投資信託を買う時に、まずは投資する『山』を決めます。
例えば、【果物】っていう『山』にしましょうか。
そしたら、フルーツバスケットみたいなものを作っていくわけです。
リンゴやイチゴ、ミカンなど、いろんな種類の果物を買ってきてバスケットに入れていきます。
このセット売り、パッケージ化されているものが投資信託で言う、果物の『山』ってことです。
これは別に【果物】に限定しなくても、例えば【野菜】とかでもいいわけです。
こんな風に、投資信託を始める際に、どこの『山』を買うのか、決めるわけです。
これには皆さんの好みがありますから、
ご自身がどういったものが欲しいのかなって考えていただければいいんです。
こういった『山』が大きく言うと、8個あるんです。
なので8資産と言う風に言われるんですね。
じゃあ、その『山』って何があるのか?
まずは場所で、日本、先進国、新興国の3種類あります。
その中でそれぞれの株か債権かの2種類に分かれます。
それと、「REIT」という不動産があります。
これは日本のREITと世界全体(先進国+新興国合わせたもの)のREITの2種類あります。
【8資産】
①日本の株
②日本の債権
③先進国の株
④先進国の債権
⑤新興国の株
⑥新興国の債券
⑦日本のREIT
⑧世界のREIT
これらを合わせて【8資産】と呼びます。
なので、自分は株に投資したいのか、債券に投資したいのか、REITに投資したいのか。
それの場所はどこにするのか?
こんな感じで8個に分かれているものから選択するイメージです。
投資信託の中には『バランス』と言って、全体をミックスして買う方法もあります。
例えば、
・日本の株を20%
・先進国の株を20%
・日本の債権を20%
・先進国の債権を20%
・新興国の株を10%
・新興国の債券を10%
このように、割合を変えて全体的にミックスして買い、100%にするという方法もあります。
これらの最新情報が出ましたので、確認していきましょう。
日本の債権を見てみると、2000年からほぼずっと横ばいです。
一応、1.6%くらいの利率なので、利回り1.6%ということで
微増ですが、成長はしています。
先進国の債権は利回り5.4%。
新興国は、と言うと、中国やインドなどが含まれているので、債券の利回り8.1%です。
新興国は債権も株も両方と8%台になっています。すごいですね!
日本もREIT、つまり不動産は5.3%と良いですね。
とまあ、こんあ感じになっています。
【8資産 最新情報】
日本の債権 1.6%
先進国の債権 5.4%
新興国の債券 8.1%
日本の株 4.1%
先進国の株 7.1%
新興国の株 8.4%
日本のREIT 5.3%
世界のREIT 7.2%
僕が今日お伝えしたいのは、この中でどれがいいの?ということではなく、
この成長率グラフを見て気づいてほしいことがあるんです。
2000年ぐらいから20年かけてみたら、
どの商品であったとしても、
ちゃんと右肩上がりに成長しています。
このことを知ってほしいんです。
今、銀行に預金していても、お金って全然増えませんよね。
もし、預金するお金があるんであれば、
長期で置くものに関しては何かしら『投資』しておいた方がいいよっていうのは、
これはもう間違いないですよね。
ただ、どれがいいかよく分からない!と選べないのであれば、
バランス型のようにセット売りしているものもあるので、
こういったセット売りでもいいんじゃないかな、と思うんです。
だって、どの商品を選んだとしても
少なくとも銀行にただ置いているだけよりは、良い成果を残しています。
ただ、僕は今まで「世界株一択だよ」「長期で世界株を持ちましょう」っていうように
『世界株』をずっと推奨してきました。
ちなみにこの『世界株』とは、日本も先進国も新興国も全てが入ったやつです。
こういったセット売りのものを推奨しているんですが、
こうやって成長率を並べて見てみると、
どれを持っていただいてもいいのかな、という感じです。
つまり、長期で保有するのであれば、基本的にはどれも損してないんです。
ですが、
「投資は怖い」
「なんか損したって話を聞いた」
「投資信託なんか止めとけって親から言われている」
などなど、いろいろと嫌がられることがあるわけです。
投資が嫌がられる理由3つ
1つ目の理由は、『投機』
短期売買をしちゃっていることが原因なんですね。
短期間のうち、株価が下がった瞬間に、
「あー、やっぱり怖い!もう止める!」とか、
「安い時に買って、高い時に売ろうと思ってたのに、下がっちゃった!」とか、
こういった、短期で売り買いをしていると、長期的なパフォーマンスは出せないんです。
2つ目の理由は、『損失回避行動』
これはもう脳の構造の問題で、
「これだけ増えた!」よりも「これだけ損した!」の方が
めちゃくちゃ気になってしまうんです。
なので、めちゃくちゃ上がった後に、ドカン!と下がって、
実際は以前と変わらない数字なのに
めちゃくちゃ上がってたときのことより、
下がったことの方が怖くなって止めちゃう、みたいなことです。
こういう人がかなり多いんです。
最後3つ目の理由は、『ノリでスタート』
今、この『ノリでスタート』する方、とっても多いんです。
積立NISAとか、めちゃくちゃ流行ってるから、
なんとなくやらなきゃ損なんでしょ?みたいなノリで、
とりあえずやってみます。みたいな方、結構いるんです。
決して悪いことではないと思うんですが、
「とりあえずやってみます」という人は
「とりあえず止めます」ですよね。
すぐに止めちゃうんです。
それで結局、短期間なのでギャンブル性も出てくるし、
自分自身の成功体験は作れないんですよね。
「長期でしっかり成功体験を作る」ということが、
子育て世代の方は老後に向けて、今、最も必要なことなんですが、
商品自体は何を持っても、お好みでいいので、
どうせやるなら【長期で持つ】ということがとても大事で、必須になってきます。
投資を長期で持つためには、どうすればいいのか?
このポイントを2つお伝えします。
ポイント1つ目:目的をちゃんと決める
しっかりとライフプランを作って、ゴール設定をする。
自分は何のためにしなきゃいけないのか、これを決めると
途中で損失回避行動が起こりません。
自分はこのゴールに向かって、資産を持って行くんだって最初から決めているので
ノリでスタートしているわけじゃありませんよね。
なので、しっかりと続けていけるんです。
ポイント2つ目:アドバイザーをつける
やはり人は弱いものなんだ、と理解しておきましょう。
リーマンショックが来た時など、大きなマイナスになった時って、周りは必ず恐怖心を煽りだします。
メディアとかではネガティブキャンペーンをガンガンやります。
自分の資産を見たら、マイナスになっている、、、こんな時に、どうしたらいいの!?
これだけ不安になっているときに、
ちゃんとアドバイザーがいるか、いないのか、は、大きな違いになってきます。
マイナスになってるときに、不安を解消するために相談ができる人がいれば安心です。
「これってどうなの?」と聞いて
「いやいや、最初スタートのときに、こういう話しましたよね」と応えてくれ、
二人三脚でちゃんとアドバイスをいただきながら、しっかりと目的に向かって
一緒に伴走してくれる人がいるって、すごく大きいですよね。
なので是非、投資を始める方は、
①しっかりとライフプランを作ってゴール設定をする。
②アドバイザーをつける。
これが長期で続けるために必要な条件じゃないかな、と思っております。
ちなみに、2008年にアメリカでリーマンショックが来た時に、
①ちゃんと目的を持って、②アドバイザーがいた方は、
95%の方がそのまま資産を維持するか、さらに買い増しするかをして、
その結果、リーマンショック後の現在では大きな大きな資産になっているということです。
やはり、『長期で保有する』というのを念頭に置いて、
是非、投資をスタートしてみてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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