こんにちは。
ファイナンシャル プランナーもりつぐ先生です。
今日がシリーズ最後【失敗しない生命保険の入り方】第3弾になります。
第1弾では、マインドの部分。
生命保険というのは損得勘定じゃない。
【助け合いの精神=相互扶助】というお話をお伝えしました。
第2弾では、【必要保障額=リスクを考える】
ここからはじめないといけません。
つまり、自分の身体に何かあった時に、今までの生活を維持するためにどれだけ必要なのか。
これを考えていきましょうってお話でした。
その時のポイントとしては、なるかもしれないという可能性ではなく、
なったらどれだけ困るんだ、という深さで考えなきゃいけないよ。というお話をさせていただきました。
さあ、最後の今日は【社会保障】という制度のお話。
例えば、何かがあってめちゃくちゃお金がかかる!ってなっても、
これを丸々全部カバーする必要ってないんです。
なぜか?
国の保険があるんです。
我々には社会保障というめちゃくちゃ強い制度があるんです。
なので、この社会保障という制度を理解することが、
1番失敗しない生命保険の入り方だ!というお話をしていきたいと思います。
国の保険・社会保障
もう1度整理します。
保険と言っても、国の保険があるんです。これが社会保障。
めちゃくちゃすごい制度を我々は持っているんですね。
でも、国はこう言いました。
「確かにいい制度だけど、これだけじゃ困るかも知れないよ。
だから民間の保険にも入っておいた方がいいよ」
この言い方が『生命保険料控除』ってやつです。
生命保険に入っていると、年末が近づいてくると保険会社から生命保険料控除証明書が届きます。
そして、会社からこう言われます。
「生命保険入ってる人は、生命保険料控除証明書があれば出してください。年末調整やりますよ。」
じゃあ、控除証明書出しますよね。
そしたら、年末の給料がちょっと増えて返ってくるんですよ。
あれは何か?と言うと、
所得税還付してくれてるんです。
どういうことかって言うと、我々には国のすごい保険があるんですが、それだけじゃ困るかもしれないから、
民間の保険にも入っておきなよって、国が推奨していて、
その推奨の仕方として民間の保険に入ってくれたら、必要経費(生きていく上で必要になる経費)なので、
ここに所得税・住民税など税金かけるのはやめますよって言ってるんです。
なので、先払いした所得税を年末に還付してもらえる。
これが生命保険料控除の仕組みです。
つまり、ここでポイントなのは、国がわざわざそうやって教えてくれてるんですよね。
『国の保障じゃまかないきれない部分があるから、民間の保険に入っておきなよ』
ってことなので、まずはリスクを考えて、必要保障額がどれだけかを割り出します。
この中で、国の保障がカバーしてくれる分はいらなくて、足りない部分は民間の保険に入ってねってことなんです。
なので、国の保障を考えないといけないってなるんですが、
では国の保障についてもう1度、可能性と費用のマトリックスを見てみます。
風邪は引く可能性は高くても、怖くはなかったですね。
でもお亡くなりになったら怖いってお話でした。
お亡くなりになったら、自分の収入がなくなり、奥さんに社会保険もかかり、変動費も上がります。
そして諸々計算したら、子供が大きくなるまでに3000万円足りない!ってなったとするじゃないですか。
でもこの3000万円足りなかったところに、国の保障が登場します。
遺族年金ってやつです。
国の保険【遺族年金】で、結局子供が大きくなるまでの間に2000万円は出ますってなれば、
民間の保険で1000万円だけカバーすればいいって、こういう風になるわけですね。
あと、病気関係で言うと。
例えば心筋梗塞になりました。手術しました。〇〇円お金がかかりました。
こうなっても、高額療養制度っていうのがあります。
まあ一般的な給料ぐらいの人であれば1ヵ月でどれだけお医者さんに
お金を使っても9万円でストップする!みたいな制度があるんです。
「9万円でよかったね。入院した時、食事代だけはちょっとかかったけど・・」
みたいな感じのものです。
この9万円はマイナスになりますが、この間、働けなくなります。
これ、働けなくなった時はどうすんの?って話なんですが
つまり就労不能の場合は傷病手当金って言って、自分の給料からいくらか分は補填してくれるんです。
こんな社会保険もあります。
他にも奥さんが出産するとき。
出産で働けなくても、産休手当や育児手当とか出ますよね。
こんな風に、実はめちゃくちゃすごい制度が、
常にどこかで守ってくれてるんですよね。
障害者状態になりましたって言っても、障害年金出ますよ、とかね。
いやでも、それじゃあちょっと足りない。
これじゃ今の生活は絶対できないわってなれば、
ここを民間の保険でカバーするっていう事になるわけですよね。
これは、確実な未来の方でも言えます。
例えば老齢年金。
普通に万が9999です。
何もなかった。障害状態にもならなかった。健康でした。お亡くなりにもならなかった。
そしたら老後、老齢年金を受け取れます。
でもこの老齢年金だけじゃ、自分の目指す生活水準は確保できないってなると、
これがリスクなわけです。
なので、ここの対して、何かしらの補填をしないといけないってことになりますよね。
あとは、教育費もそうです。
児童手当とか、高校の授業料無償化とか、いろんな保障がありますが、
それだけで足りなければ、学資保険ってかけるわけじゃないですか。
全部、この考え方なんです。
全体の必要な額に対して、すでに国が準備してくれている保障があって、
それに対して足りないものを、民間の保険で補えるかもしれないよってことなんです。
なんで「かもしれない」と言ったかと言うと、
別に保険じゃなくてもいい場合があります。
例えば、貯金でやれたらどうですか?いいですよね。
これが前回お伝えした、「広さより深さ」ですよね。
貯金でやれるぐらいなら、全部貯金であればいいんですよ。
でも、例えばガンになったらどうでしょう?
治すのが目的じゃなくて、いかに自分の生活のクオリティを維持したまま治したいかって
絶対考えますよね。
より、生活クオリティを落とさずに、最高の治療を選びたい!
でも、その治療をするのには、健康保険が全然効かない。国の保険では守ってくれないんです。
じゃあ、どれだけかかるのかいろいろ調べると、1000万円くらいかかるって言われました。
貯金は500万円しかない・・・
では、どうしますか?
子供のために貯めている学資保険、やめますか?
と、ここで保険が出てくるんじゃないでしょうか?
ガン保険っていうのがあるから、この保険があるから、最高の治療を選びなよって
言われたら、めちゃくちゃ価値がないですか?ってことなんですよね。
まとめ
まずはリスクを考えるんです。
リスクを考える時は、「広さより深さ」で、
自分にどれだけ必要だなっていう必要保障額を考えることだと言いました。
必要保障額があって、その中には国の保障がカバーしてくれる部分があります。
まずは、これを知りましょう。
そして、国の保障だけじゃ足りない部分のうち、貯金や自分が持ってる投資信託、
親からの援助など、何かしらでカバーできるものがあれば、それはそれでいいわけです。
それでも足りない部分は、民間の保険でカバーしましょうってお話でした。
最後に、ここで、ご自身の保険証券を見てみてください。
もし、今のご自身の保険証券が国の保険とかぶっていたら、どうしますか?
国の保険がすでにカバーしてくれているので、
必要ない部分まで民間の保険でカバーしちゃってる状態です。
でも、一部、何にもカバーされていない部分、足りない部分があります。
この場合、かぶっている部分をカバーされていない部分にうつさなきゃならないですよね。
これを「保険の見直し」と言います。
こんな風に、リスクを考える。
そこから、必要保障額を割り出す。
そこに対して、国の保険や貯金など、カバーできるものを入れていって、
それでも足りないところに民間の保険をかけるから、価値が生まれるんじゃないでしょうか?
より価値の高い保険選び、是非やってみてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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