こんにちは。
ファイナンシャル プランナーもりつぐ先生です。
前回は「使う」「備える」について解説しました。
今回は「借りる」について解説していきます。
「借りる」とは
シンプルに言葉その通りです。
例えば、住宅を想像してみてください。
大きな家に子供たちと一緒に住みたいと思ったときに、
現金で買えればいいですけど、30代 40代の方が4000万、5000万円の
貯金はなかなか持ってないですよね。
一生懸命に4000万、5000万円貯めれたとしても
もう50歳で子供が大きくなってしまっていては
これはもう住宅を購入する意味がありません。
そんなときに「借りる」ということをするわけですが
当然、借りるときには利子と金利がかかります。
普通に現金で買えばかからないのですが、
余分に借りた額にかかる利子分のお金を払わなきゃいけないことになるので
やはり計画的に借りなければいけないということです。
この「借りる」ことと、利子と金利について解説していきます。
1. クレジットカード
「借りる」ときの一番代表的なものでクレジットカードがあります。
簡単に言うと買い物した時に
買い物代金を自分で後払するという制度になります。
例えば、買い物した時に普通は商品と引き換えに現金を渡しますが
これを現金ではなくクレジットカードを利用してお会計をします。
すると飲食店とか商品を販売した会社は
クレジットカード会社からまずお金をもらいます。
クレジットカード会社は建て替えたような形になるので
後からクレジットカードの利用者の銀行口座から請求して
引き落としをかけるという仕組みになっています。
後払いなので、通常は買い物をしてから
1ヶ月遅れでクレジットカード会社から請求がきて支払うことになります。
基本的に手数料も余分な利息もかかりません。
2.リボ払い
では、翌月の請求がきた時にまとめて一括で払うのではなく
何回かに分けて払うと、これはお金を借りていることになるので
当然ここには手数料、つまり金利がかかるという形になります。
通常は1回で返すなら手数料つまり金利はかからないのですが、
これを10回払いにすると、金利は11%かかってきます。
このリボ払いというのが結構怖くて、
毎月1万円ずつ返済していくわけですが
金利が12%、15%かかり、かなりのパンチになります。
するとなかなか元金を返せないので、
完済するまでに結構時間がかかってしまいます。
3.キャッシング
そして、クレジットカードの機能にはクレジットとキャッシングがあります。
クレジットとは、商品を買った時に後払いするという制度ですが、
キャッシングというのは、シンプルにお金(現金)を借りることができる
これがもう一つのクレジットカードの機能です。
お金を借りるというキャッシングは、
とても金利が高いということをまず知っておいてください。
仮にちょっとしたシミュレーションやってみましょう。
友達と海外旅行に行くときに
この旅行代金を金利16%で20万円借りたとします。
これをリボ払いで返済しようと思います。
リボ払いで毎月5000円とか決めて返済していくと、
一体何年で返済し終わるのか、いくら位を支払うのか
ということなんですね。
返済をシュミレーションできる、
金融庁が作っている
借金シュミレーターというのがあります。
下の画像からQRコードをスマホで拾っていただくと
このようなシュミレーション画面になります。
借り入れ金額を20万、
金利を16%、
毎月の支払いを5000円に設定するとします。
入力するとどんな感じになるのか。。
これは、最初5000円払っていてその元金は2000円とちょっとです。
あとは全部利息が取られていることによって
なかなか元金が返せていないことがわかります。
引き続き支払いしていきますと、
大体58回払いを約5年間かけて返し終わるのが
約29万円ぐらいで正確には8万7670円の利息を取られます。
20万借りてプラス8万7670円なので、
最終的に合計で1.5倍ぐらいの支払いになります。
それを5年間の間ずっと払っていくわけですが、月5000円なら気にならないからと
5年の間に同じように他の支払いをしたりすると、
とても長い期間たくさんの借金が積み上がっていって
首が回らなくなることもあります。
やはり借金をするときは、
かなり計画的にやっていかないといけないということを是非知っておいてください。
ここまでのまとめ
最後に、
子育て世代の方にはとくに知っておいていただきたい
「奨学金」についてです。
奨学金とは
これは国の制度として、結構なお金がかかる大学の費用を
国に貰うか借りるかというのができるのが奨学金になります。
国からもらうというのは、成績が優秀などある程度基準が要り、
将来有望だということを色々認められたら貰うことができます。
一般的には借りるということになりますが、当然借りたら返さないといけませんよね。
大学の費用で私立の大学だと、
大体4年間で自宅から通うと563万円、理系なら694万円など一つの目安になります。
当然ですが自宅外なら生活費も掛かりますし、
あとは医学部に6年いくとなると、2300万円とかなりかかります。
仮にこの中で国立大学4年間を
自宅から通って授業料210万と入学金30万を借りました。
そうするとどうなるのかというと大学を卒業して7か月後から
奨学金の返済がスタートします。
借りた人は最初の7年間は1万4795円を返済していきます。
次の7年間は、毎月1万1166円を14年間返済していきます。
例えば23歳で社会に出て14年間返済していくと
完済は37歳になります。
その頃は子供にお金がかかる時期ですし、
これから家買いたいとかという時期に奨学金の返済が残っているということになります。
奨学金は金利が先程のクレジットカードやリボ払いと比べるとかなり安く、
優遇された金利ですが、子供は借金を背負っていくということです。
これは子育て世代の方に向けたお話ですのでぜひ
子供達に借金を背負わせるのか、自分たちで何かしら準備して出してあげるのか
この辺りもやはり考えていただきたいと思います。
ここまでまとめ
この記事では、借りるということをお話しましたが
やはり元本にプラスされて利子利息が取られる部分があるということ。
便利なクレジットカードですが手数料がかなり掛かりますから、
特にリボ払いとかキャッシングには注意してください。
とにかく借りる時はちゃんと返済のイメージ計画を
立ててやってくださいということをお伝えしたいです。
そして奨学金というのは非常に優れた制度ですが、
長期間に渡るお子さまの借金だということも知っていただけたらなと思っております。
次回の第3弾では、
お金を「貯める・増やす」将来の自分への仕送りなどをお伝えしたいと思いますので
楽しみにしておいてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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