森次 美尊

株、債券、投資信託、生命保険 資産運用に何を選ぶ?

こんにちは。

ファイナンシャル プランナー もりつぐ先生です。

今日は「資産運用って何なの?」という話をしようと思います。

「資産運用をやりましょう!」と、これまでもずっと伝えてきました。

資産を運用するといっても、皆さんの中で、
「 なんとなくよくわからないけど、投資信託が良い。って聞いたからやります。」
って思っている方って結構いると思います。

ですけど、いざ蓋を開けてみたら
投資信託以外にも、色々な商品がたくさんあるじゃないですか。

例えば、仮想通貨とかFXなど色んなものがありますよね。

その中で
『 なぜ投資信託がオススメなのか!? 』
っていうことが、ちゃんと腹落ちしていないと
やはり途中で不安になったり、迷ったりするわけです。

なので、まずは根幹の
資産ってそもそも何なのか

こういう話を、もう少し詳しく話していきます。

金融資産実物資産

まずは資産についてです。

この資産なんですけど、大きく2つに分かれます。



金融資産 = 実体のないもの

「 実態はないんだけど、価値はある。だからちゃんと評価したら、お金に替えられる。」
というものを金融資産と言います。

代表的なものは預貯金です。

預貯金って実物ないじゃないですか。
ATMの中に入っていて、通帳に記入されている。っていうだけです。

でもちゃんと現金化できますよね。

あととか債券
株っていうのは簡単に言うと、
株を買った企業の持ち主になるという事です。

「株を持つ」と表現されますけど、
ある企業がお金を集めるときに、株券を発行して、
企業の持ち主になってもらいます。
企業と株主は運命共同体になるわけですよね。

そして株主は企業にお金を入れる訳です。

この入れたお金がまた何か価値を生み出すわけでしょ。

だから要は、企業が価値を生み出して、
その集めたお金で、企業がどんどん大きくなっていくと、
自分の持ってる株の価値が上がったり、下がったりなどして、
この企業と連動して価値がつくじゃないですか。

この「株」も現金化できるわけですよね。

あと債券とは、企業にとっての借用証書みたいなものです。

企業がお金を借りた際に発行するのが「社債」で、
借用証書と一緒なので、「お金を返して」と言えば、当然お金は返ってきます。
さらに、お金を貸してたわけなので、利息を付けてくれたります。

なのでちゃんと価値があるんです。

そしてそういうのを分散して、集めたものが
投資信託だったりするし、生命保険も積立型の生命保険って
ちゃんと解約したら、お金になって返ってくるじゃないですか。

他には、商品券とか小切手も同じでしょうね。

この辺りの物をいわゆる金融資産という風にいいます。

実物資産=物(形)があるもの

次に実物資産とは、物に対して、価値があるというものです。

代表的なのものは、
不動産、金、プラチナ、ダイヤモンド、骨董品、絵など。

こういった物はその”物”がちゃんとあって、
この”物”に対して価値があるじゃないですか。

これらが 実物資産です。

色々あるわけですけど、ここで重要なのはしっかりと資産形成をしていく。
長期で、しっかりと自分の資産を作っていきたいのであれば、

プラスサムゲームをしないといけないよ

逆にゼロサムゲームはしてはいけないよ。

ということです。

どういうことって事なんですけども、
ゼロサムゲームというのは言ってしまえば 投機 みたいなもんです。

と言っても、投機もよく分からないって思われた方は、
投機という言語を自分の中に持っていなかった人です。

こういう人って、
投資の中に投機の意味も含んじゃってるんですよ。

だから
「投資って、怖いんでしょう?なんかリスクあるんでしょう? ギャンブルなんでしょう? 」
とか言ってる人っていうのは、大体投機のことを言ってたりします。

だからこれをまず、切り離しましょうね。

投機と投資は全く別物です!!

投機 = マーケットを予想して短期的に売り買いを繰り返すこと

じゃあ投機について説明しますと、
投機の「機」というのは機会の「機」って書きます。

つまり「機会=タイミング」ですね。

なので、安い時に買って高いときに売れば十分儲かるじゃないですか。

こういった感じで売り買いしながら、チャートを見ながら、
マーケットの予想をするわけです。

そして予想した商品を売り買いして、利益を増やすのが
投機というやつなんです。

ですけど、そもそも皆さんは
マーケットの予想なんかできますか?

中には特殊な人たちが、できる人がいるかもしれないけども
基本的には難しいですよね。

だってこういった売り買いする商品というのは、
どうやったら価格が上がっていくんですか?

基本的には、みんなが欲しい!と思って一斉に買い出したら
価格って上がるじゃないですか。

みんなが要らんって言ったら、価格って下がりますよね。

皆さんは他人の売り買いの気持ちを予想できますか?

だって震災が来たら、今それどころじゃないから
やはり現金で置いときたいので、他の物なんか買いたくない。
となるかもしれないですよね。

買いたい買いたいって、みんなに人気のある商品が出ても
もっと人気のあるものが出てきて、みんながそっちに行っちゃったら
以前からあったものは、買わなくなりますよね。

こういうことって中々予想できないじゃないですか。

ということは、やはり
投機はかなりギャンブル性が高い
ってことなんですよ。

時間をかければかけるほど、負ける可能性も高くなってきます。

何回も勝負すればするほど
「 勝つか負けるかは、やはり1/2」
ということにどうしても近づいていくんですよね。

なので、かなり難しいよ。ってことですから
しっかりと資産形成をしていきたい人にとってはお勧めは出来ません。

投資=成長

なので、皆さんにやってほしい、
オススメはやはり投資!!なわけですよね。

投資というのは、どういうものかっていうとプラスサムゲームです。

◆ゼロサム(投機):誰かが勝って誰かが負けるから、場にあるお金は結局一緒
◆プラスサム(投資):場にあるお金が大きくなっていく


=====
例)どこかの企業が株券を発行します。

お金を集めたいから、「誰か株主になってください」と株券を発行します。
そうすると、「 それ面白そうだな。それ良さそうだな。俺買うわ 」
って言って株を買う人がいる訳です。

そして株主がお金を入れると、どんどんお金がこの企業に集まってきますね。

この企業がお金を集めたかった理由っていうのは、
おそらく成長したかったから。

だから集めたお金で設備投資したりとか技術投資とかするわけです。

そしたらそれが当たって、その企業がどんどん大きくなる。
つまり成長していく。

こんな感じで、みんなの入れたお金が成長していくんです。

そしてどんどん成長したら
『 成長の果実をみんなで取り合いましょう!』という考え方
みんなで勝つことを目指すのが プラスサムゲーム
なんです。

株の場合だと、
配当金という形で「成長の果実」をもらうわけじゃないですか。

なので投資のキーワードは、成長なんですよ。

ということは、色々商品あるんだけども、
投資するなら、成長するものを選ばないといけない!!
ということですね。

成長の鍵「資を産む」のかどうか?!

成長ってどういうことかって言うと、
ここで一度、「資産」という言葉を見てください。

資産=資を産む 」

つまりその資本があって、その資本がまたその後
新たな資本を生み出す。この力があるかどうか。
ってことなんですよね。

という風に考えたら、
金融資産・実物資産とは言われているけど、
全く資を産まないものもあるんですよ。

=====
●200万円の絵

この絵は200万で売れます。
ですが!この絵を持っていることで、何か生み出せますか?

例えばモナリザぐらいの絵だったら、
美術館を作ればお客さんが来るんで資産を生み出せますよね。

こういう風に考えれば、絵は資産ですよね。

でも単純に、どこかで買ってきた絵が売れるかな?
って言ったら、絵自体は売ることはできるかもしれません。

だってその絵を欲しい人がいるから。
でもそれは、その絵自体に価値が付いてるんですよ。

でも、その絵を持っていることで、
何か新たなお金を生み出すかって言ったら、、、
ちょっと難しそうですよね。

=====
●金(きん)

例えば金とかもそうですよね。

金自体には価値があるんです。
だから金自体を売ることも、買うこともできます。

でもこの金を持っていることで、新たな資本を生み出すかと言ったら、
新たな資産は生み出していませんよね。

=====
●不動産は資産

逆に不動産はどうでしょう?

例えば不動産の場合は、土地を買います。

この土地活用をして、ここに何かを耕したり、
建物を建てたり、駐車場を作ったりします。

そしたらそこからチャリンチャリンって、
資産を生み出しますよね。

だから土地という資本を持っていて、
ここからまたさらに新たな資本を生み出してくれる。
これが資産なんですよね。

じゃあこういったものを選ばないと、
当然成長していくわけがないんだよ。って事です。

=====


もちろん、貴重な絵とかだったら
一定数は欲しい人がある程度がいるので
特に手に入らないものだったら、貴重だからって言って
値段は上がっていくのかもしれないですよね。

でもこれは値段は上がっていくけど、それはその物(絵)自体の価値が
上がっているだけの話なので、それが何かを生み出してる訳ではないでしょ。

という風に考えるってことですよね。

だって結局、値段が上がっていくかどうかっていうのは、
やはり予想になるし、将来どうなるかは分からないですよね。

ですので、どうしてもギャンブル性っていうのは強くなるんです。

資産を生み出すものでいうと、例えば預貯金も一応生み出すんですよ。
だって利息がつくじゃないですか。

でも今、利息はもうほぼつかないので、
資産を生み出すとはちょっと考えられないですね。


株とか債券は資産を生み出しますよね。

株を持ってたら配当金入るよ。とか、
債券もこれだけの利回りで回しますよ。利息を渡しますよ。となります。

投資信託も生命保険もそうですよね。

持ってたら資産を作っていきますよね。

こういった”資を産むもの”を持たないといけないよ。ということなんです。

投資信託とは分散投資をパッケージ化した商品

じゃあその資産を生み出すものを持つときに、
たくさんある中で何がいいのか。っていう答えはないです。

やはりご自身のリスク許容度とか、
自分に合っているものを探してほしいわけですよね。

考え方としては、1点物にはリスクがある。ということ。

株とか債券不動産っていうのは1点物なんですよ。

例えばどこかの企業の株を買うとか、
この国の国債を買うとか、
この不動産買うとか。

1点ものということは、その企業が例えば潰れたら
自分の資産は紙切れになります。
と、当然リスクは出てきますよね。

逆に、たくさん持てば持つほど、安定していくじゃないですか。

という風に、こういうものをいっぱい分散しましょう。
って言えばいいんだけど、これってお金持ちしかできないですよね。

なんだけども、もう端から資産を分散してパッケージ化された商品
これが投資信託です。

ただし、資産に”分散”っていう効果をつけてくれる代わりに、
信託報酬とか手数料を取るわけですよね。

そうやって、パッケージ化された商品が投資信託なんです。

更に、この投資信託や、株とか債券とかに
補償を付けることで、商品にしてしまっているのが
生命保険だったりするわけですよね。

当然ここに対しては、例えば投資信託に対して
さらに保証もつけるとなると、それぞれに手数料がかかってきて高くなります。

ひとつの商品にいくつか保証をつけていくと、
当然それに対しての手数料って取られて当然なんですよ。

その代わり補償という安心感、分散という安心感が手に入るわけです。

本日のまとめ

では、まとめていきますね。

やはり便利なものになればなるほど、
パッケージ化されていけばいくほど、
皆さんはそういった安心とか、安全とかそういったものを
手に入れられる仕組みになっています。

ただ、それにプラス手数料もかかるわけです。

結局は皆さんにとって、
どの辺りが一番自分にとって合いそうかな?
っていうような観点で、探していくのがいいんじゃないでしょうか?

ということをお伝えしておきます。


最後までお読みいただきありがとうございました。


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