森次 美尊

インデックスファンドが限界!今こそ投資すべきアクティブファンドが日本を救う理由【後編】

こんにちは。

ファイナンシャル プランナー もりつぐ先生です。

前回の記事では、インデックスファンドの流行は

・手数料引き下げ競争が激化
・ゾンビ企業の増加
・価格発見機能の喪失に繋がり、
本来の優良企業に対して資金が集まらず、経済が発展しない!!

という状態を引き起こすというお話をさせて頂きました。

前回記事はこちら


後半では、いよいよこれからはアクティブにめちゃめちゃ追い風が吹いてるよ!

ということについて解説していきます。

アクティブファンドは、投資家の利益を追求する

アクティブファンドの投資のやり方というのは、
ファンドマネージャーが一個一個、企業を選定していきます。

例えば、A社B社という企業があったとします。

インデックスファンドの場合

A社の方が時価総額が大きな会社だとすると
インデックスファンドの場合、
その理由だけで
A社をたくさん買って、

B社は少ししか買わない。
という風にやるだけなんですよ。

でもアクティブファンドは違います。


アクティブファンドの場合

アクティブファンドはファンドマネージャーがちゃんと選定に行くわけですよ。

A社は、営業マンに圧力をかけて、
社員みんなが疲弊しているような状況だったとしましょう。

一方でB社は違うんですよ。
若手がすごく生き生きと仕事してるんです。




それは何故かというと、教育費や研修費といった
社員に対する人材投資をとても熱心にしているんですよね。

めちゃくちゃ人材投資をしてそちらにお金を使っちゃってるので
今は利益が上がっていない状態なわけです。

この場合、将来的に見たらどちらが優秀でしょうか?
という疑問が起きるわけなんですよね。

つまりB社の社長さんって、この先の未来を見ていますよね。
一方で、A社の社長さんは、今現状の自分の利益を出したいんじゃないでしょうか。


というふうに考えたときに、皆さんはどっちに投資したいですか?
ってことなんですけど、インデックスはどちらを選ぶかを皆さんが決めれないんです。

もうA社の株を倍買います。
といった感じでAIが勝手にA社を選んで沢山買うことを決めてしまいます。

つまり企業にとって数字(利益)って氷山の一角で、
その下の部分(教育費や研修費など)が将来の資産額になる数字を決めるわけですよね。

これって人にしか見れなくないですか?
AIには無理じゃないですか?っていうことなんですよね。

なのでアクティブファンドは、
このAIには選択が無理な部分をファンドマネージャーが選定していくんですね。

するとどうなるかというと、
インデックスは全て指数という同じ物差しがあってそこで勝負するものなので、個性がありません。
だから手数料引き下げ競争になりましたが、アクティブはそうはならないんです。


なぜかというと、アクティブファンドには、それぞれ正義と投資哲学があって
この個性と個性のぶつかり合いの競争をしていくわけですよね。

何のための競争かって言ったら
投資家のリターンを追求してるわけです。


どうすればリターンをより多く取れるのかを徹底的に、
それぞれの投資信託ごとに考えているという個性があるのがアクティブファンドなんですよね。

日本にアクティブファンドを根付かせたい

例えば、前回お話したように、アクティブファンドには、
今のインフレ時代による価格決定力のある企業が絶対強いに決まっているので、
価格決定力のある企業をたくさん買っていくんだ!という投資哲学もあれば、
それとは違った、今流行りのESG投資もあります。


■ESG投資とは・・・
環境や社会に配慮して事業を行っていて
適切なガバナンス(企業統治)がなされている
会社に投資すること。




未来のことを考えた時に、『 本当に自分の企業を長期的に伸ばしていきたい !』
と経営者が思っているとします。

その場合、環境にも社会にも、ガバナンス(企業統治)というコンプライアンスリスクマネジメントにも、
コミットしている社長がいるような会社じゃないとそんなに長く長期で持って行くことは出来ません。

※コンプライアンス:
組織が、関連する法律、政策、および規制を認識しており、それらを遵守するための措置を
講じていることを確実なものとするための取り組みにおいて
達成すべきことの目標を設定することを意味する。
※リスクマネジメント:
リスクを組織的に管理(マネジメント)し、損失等の回避、又は低減を図るプロセス。


一見”環境”っていうのが、今の流行りなので、かなり言われてる感じはしますけど、
このESGの中でも、一体どれが大切なんでしょうか?

僕個人的にはガバナンス(企業統治)じゃないかなと思うんですよ。

結局、環境とか社会って言ったって
コンプライアンスリスクマネジメントっていう足元がしっかりしていないと、
ひっくり返っちゃうじゃないですか。

じゃあ僕だったら数あるESG投資の中でも、ファンドマネージャーが
『 ちゃんとガバナンスに一番力を入れているよ!』
と言っている企業を買っているのかどうか。

やはりそういうところを見て選定して買いたいなという風に思うし、
自分の想いとファンドマネージャーが考える投資信託の哲学とが、
やはりちゃんとリンクするかどうか。

こういったところをしっかりと見ていくこと。

これがアクティブファンドなんですよね。

そう考えたら、
日本にこのアクティブファンドが根付いて行けば、
日本の中で本当に今お金を必要としている

世のためになるような優良企業にお金が集まりやすくなる。

といった流れになっていくはずです。

そしてこの企業がより大きくなっていき、日本を牽引していって
これからの20年後30年後の日本を豊かにしていくんじゃないでしょうか?

そういったところに世界中からお金が集まるかどうか。

その答えは、
『 日本にアクティブファンドがちゃんと根付くかどうか。』
なんですよね。

そして、ちゃんと日本にアクティブファンドが根付いていけば、
我々投資家もちゃんと
『 誰が運用してるのか。顔も見えるし、分かる。 』
そういった投資ができるようになるんですね。

これってすごくワクワクしませんか?

そしてその中で、
しっかりと長い目で経済成長していってそのリターン(利益)を得に行く!
っていうことが重要ですね。

もちろん投資は自己責任だし、投資するのは自分の大切なお金ですよね。

でも日本は少子高齢化問題もあって今後、国としての将来性もないし駄目だよね。

だからもう世界のS&P500アメリカ株を買います。
とか言うのもわかりますよ。

それはわかるんだけど、
僕は将来、日本が豊かになって欲しいですし、
やはり日本が好きだし、
日本に居たら『 日本の本当に優良な企業には、お金を投資したいな 』
って思うんですよ。

でも僕にそんな投資先を決める力はないわけです。

なので日本にこの
アクティブファンドを根付かせていただきたいな

そんな想いで今日は喋らせていただきました。

本日のまとめ

日本を変えるのは皆さん一人ひとりの投資の力です!!

是非 アクティブファンドに興味を持ってみてください!!

ということをお伝えさせていただきます。

最後までお読みいただきありがとうございました。


本日のコラムはこちらのYouTube動画でご案内してます。