こんにちは。
ファイナンシャル プランナー もりつぐ先生です。
今ってNISAの拡充と言うことで、世の中の人みんなが
「 資産運用はやった方がいいの? どうなの?」
というような事を言ってるじゃないですか。
みんな投資をやることに対して、後悔はしたくないはずなんですよ。
だからこそ
” 今後 どのようにしたら後悔しないのか “
今日はそのポイントについてお伝えしようと思います。
そして、先に答えを言っちゃいます。
それは ” 目的を明確にする ”ということです。
今日は、その答えを詳しく深堀してお話していきたいと思います。
NISAで後悔しない!目的を明確にするとは⁈
そもそもなんですけど、
みなさん NISAで資産運用をして、後悔はしたくないですよね。
せっかく資産を運用しても
「 あんな風にするんじゃなかった。」とか、
「やっぱりあの時 ああしておけば良かった!」
という風にならないほうが良いに決まってるじゃないですか。
でも、よくよく考えてみてください。
そもそも 自分はこういう目的だ !
というゴールを明確に決めていなかったとしたら、
後悔するも何も、そもそもゴールがどこなのか
というのもよく分からないわけですよ。
だって たどり着く場所( ゴール )が分からないわけでしょ。
でも
明確に自分が目的を決めて、その明確な目的に向かって
ちゃんと走っていけば少なくとも後悔はしない。
という風に思うんですね。
少し漠然としてるんで、 これをもっと具体的にお話していきます。
まず、資産運用をしていく上で
“ 後悔しない自分の目的は何なんだろう?”
と考えた時に、例えば
「 とりあえずやってみないとどんな物かは分からないから、まずはやってみよう!」
という風に考えて
自己投資・自分の経験値を積む
そのためにこれがしたいんだ!という目的でやるのであれば、
短期ですぐにやめちゃうと
長期投資の経験が積めないんですよね。
いかにちゃんと長く続けるか。
という事が重要。
になってくるわけです。
この動画でも何度も説明したように、短期で言うと投機って
いわゆる投資になってないわけです。
やはり ちゃんと長期の投資をしたいのであれば
長い期間 続けるようにしましょう。
長期で続けるためには
・まず無理のない範囲でやる。
・銀行の預貯金とか保険など、必要な固定費は外しておいて
残ったその範囲をちゃんと明確にした上で続ける。
ということも大切ですよね。
こんな風にしておいて、さらに
ちゃんと続けるということが目的 なんですよ。
この目的が途中で狂っちゃうわけですよ。
例えば もうその目的を忘れちゃって、なんか途中でこっちの方が得だよ。
みたいなことをどこからか聞いたりする機会がある訳じゃないですか。
そして「 こっちの方が得なんだったらこっちに変えるよ!」
みたいなことをやってるけど、
これって、もう途中で最初の目的が変わってきてますよね。
そもそも1円でも多く増やすのが目的だったんですか?
損得で考えるんですか?
そうじゃないですよね。
ちゃんと続けることが目的
だったんじゃないですか。って事なんですよ。
最初はこの目的が明確にあったはずなんだけど、
続けていく内に一見良さそうな色んな雑音が入ってきて、
その内 もう自分でも何がいいのか分かんなくなっちゃうんですね。
すると後々になって結局、自分は何がしたかったのかな?
といった感じになっちゃうわけですよね。
だって損得でいうと、誰かがこっちの方がいいよ!
と言っても これは色んな見方があるわけですから
こっちの観点から見たら確かにこれが良いかもしれないけど、
違う方向から見たら そうじゃない場合だってありますよね。
例えばですけど、
『 こっちの方が過去の利回り的にはかなり高いよ 』
という話を聞くと、何となくそれが良いように思うじゃないですか。
でも、蓋を開けてみるとかなり騰落率の上がり下がりは大きいよね。
という事が分かると、
引き出すタイミングって結構難しいかも知れないですよね。
※ 騰落率 = 過去の一定期間での価格の変化を指します。
投資信託の年間の騰落率は、以下の式で計算できます。
分配金込み年間騰落率(%)=(年末の基準価額-年初の基準価額+分配金)÷ 期初の基準価額 × 100
※基準価額とは投資信託の値段を指します。
こんな風に考えたら、実はこの騰落率って
そんなに上がり下がりしない方がいいものだし、
その方が使い勝手が良いのかも知れない!
という風に、結局
『 損得で考えた時に 自分が何をしたいのか 』
という目的が分かっていないと、
それによって選ぶ商品が変わってくる。
という事になるわけです。
例えば、大体の場合すごく多いのが
『 老後を安心して暮らせるように、お金に困らないような準備をしておきたいんです。
年金だけじゃ足りないって聞いたんで、今から資産運用したいんです。 』
といったニーズはめちゃくちゃあるわけですよ。
じゃあ これが 目的 ですよね。
『 老後 安心して暮らせる生活 』
というのが目的なわけじゃないですか。
ですけど 例えば子育て世代の40歳ぐらいの方が
今から老後に向けて20年30年とずっと運用していきます!
となった時に以前、購入手数料についてお話しましたよね。
投資信託は 購入手数料 っていうのがかかる場合と、かからない場合があります。
この大きな分かれ目のところで
【 担当者が居るか 居ないか 】
というのが、かなり重要になってくるわけです。
ネットから買うと、担当者が居ないので、
購入手数料がかからないパターンがあります。
一方で、担当者が付くなら購入手数料がかかります。
例えば、100万円だったら入り口で3%取られるから
その分の3万円を抜かれちゃうかも知れないけど、
その後は何も引かれるものはないし、変わらないよ。
という状況です。
そう考えたら、20年30年の間 信頼できる担当者が居て
その人に色んなことを聞ける代わりに、入り口で3万円とられるよ。
一方でその3万円をケチって、
「とにかくもう手数料はなるべく取られたくない!」
という風に考えて、
この先20年30年の間 もう自分でやっていきます!
という方向でやるのか。
「そもそも1円でも損したくない!
損得を考えたら、1円でも無駄な手数料は取られたくない!」
こんな目的で始める方であれば、
ネット系の方がいいかもしれないですね。
でも
『 老後の安心を買いたい。より安心した生活を送りたい。
長期投資で長くちゃんと続けていきたい。 』
という目的が最初に明確に決まっているのであれば、
老後の資産形成なら長く続けないとダメだよね。
という風になってくると思います。
ということになってくると、やはり
【 多少の手数料を払ったとしても、信頼できる担当者が居る 】
というのであれば、そっちの方が良いかも知れないですよね。
という風に目先の損得を優先して考えて、手数料をちょっとケチったりすると
結局目的が何だったっけ?
ということになる訳ですよ。
だから 後悔しない資産運用するには、目的がやはり大切なんだよ。
という事になる訳ですよね。
例えば これもよくあるケースですが 、
今年 ジュニアNISAっていう制度が終わるんですよ。
そうなってくると、
「 え?終わるの?じゃあ今 やっとかなきゃ損するよね。
終わってしまうなら今のうちにやっておこう!」
といった感じになっているケースがありますよね。
今まで ジュニアNISAの制度があった時は、
終わる事が決まってなかったら別にやっていなかったはずなんですよね。
ですが、終わるって決まった瞬間 やらなきゃ!
となるのは、
『 何か制度があるならって使わないと損!
使えなくなるんだったら今の内にやっておこう 』
という風になってるけどこれだともう、
制度を使う事が目的になってますよね。
でも 大体の場合
制度を使う事が目的の人なんて居ないですよね。
そもそも 本来は
『 子供にちゃんと資産を移していきたい。学費で困らないようにしたい 』
『 老後で困らないようにしたい 』
とかそういうものが、そもそもの目的のはずなのに
この制度があるばかりになんか損得で考えて、やらなきゃ損だよね。
みたいな風になっちゃってますが、これだと失敗しちゃう訳ですよ。
そして今度 新しくNISAが拡充しますよね。
この新NISA拡充で毎年 支払える額の上限が、
かなり持ち上がるんですよ。
今まで普通のNISAは
120万 ➡ その倍の240万
までになって、しかも
つみたてNISAと一般NISAの合わせ技ができる
ようになったので、全部合わせた
年間投資上限額 ➡ 計360万
ぐらいまで持ち上がるわけですね。
新NISAは年間投資上限額が増える
こうなってくると、もうこの枠を全部使わないと損だ!
なんて言うと、かなり家計的に無理しちゃいますよね。
そうしたら銀行の預貯金がどんどん目減りしたり
保険とかで、今後 何かあっても大丈夫!
という守りを固めてたのに、その分を全部削って新NISAに入れた場合
かなりアンバランスになる上、リスクもある訳です。
だからこそ制度を使うこと自体、とてもお得なので良いんだけど、
あくまでも 目的は何だったか。
やはり
ここを見失わないようにした方がいいよ!
ということが重要なんです。
だから今、世の中でこれだけやはり「 投資!投資! 」
となってるので みんな投資をしなきゃ損だよね!
といったイメージがありますが、
人によっては、銀行に置いてるほうがいい!
という人だっていますからね。
だって「 今すぐお金を使いたい!」となった場合、
すぐ出せるように 銀行に置いておかないといけないですよね。
ある程度 まとまったストックのお金があるからこそ
『 何かあった時、ここからちゃんと出せる安心感があるから
この投資は長く続けられるよね!』
という風になるんですよね。
安心出来るストックがない状態で、投資なんか始めたら
何かあったらすぐ引き出さないといけない時に困りますよね。
でも当然 投資っていうのは 騰落率 がありますから
株価が下がってる時に引き出したら、
損する可能性だって出てくるわけですよね。
だから、家計状況の中での投資するバランスをちゃんと考えないといけないよ。
という風になる訳ですよね。
あと、投資信託の商品だって色々ありますよね。
今だったらわかりやすいのが つみたてNISA
というのがあるじゃないですか。
つみたてNISAってすごく良い制度なんですけど
6,000本ぐらいある投資信託の中から選べるのは200本ぐらいなんです。
あれはある意味、金融庁の優しさですよね。
たくさんある6,000もの商品の中から素人の人たちが
中々選べないじゃないですか。
そうしたら失敗しないように無難で
” 長期・分散・積立に向いているもの ”
という風に定義しているんですけど、
それで金融庁がある程度基準を決めて、
その中から該当したものを買えるようになってます。
もちろん元々こだわりがないとしたら、その中から買えば良いですけど
そもそも自分なりに投資信託を買ってる訳ですよ。
つみたてNISAはあくまでも器で、買っているのは投資信託の商品ですから
投資信託の勉強をしっかりしていただいた上で、
「 私は、つみたてNISAの中には欲しい商品は無いな。
出来ればこの商品が欲しいな 」
こんな風に思ったとして、
欲しい商品は一般NISAでは買えるけど、つみたてNISAでは買えません。
となった時に、1番欲しいのを止めてでも
『 つみたてNISAがやりたいから、その中から買える商品を選びます。』
となってくると、
そもそも本末転倒になってはいませんか?
ということになりますよね。
今日は、何度もお伝えしていきますけども
皆さんにとっての目的は何ですか?
これをしっかりと俯瞰して見つめていただきたいんですね。
この目的を見つめてみても
” いや 自分の目的なんてよく分からないよ “
となるじゃないですか。
だから 現状把握が重要 なんです。
このままいけば自分たちの人生ってこの先どうなるんだっけ。
うちの家計状況って今、どうなってるんだっけ。
これを見るのが
・ライフプラン や、
・家計診断 だったりするわけですよね。
資産運用はまず明確な目的。
その目的を見失わないように!!
なので、
まずは現状把握をしていただいた上で問題について考えましょう。
自分にはどこに問題が起きそうなのかな。
今 月々 貯金の貯金ができないという問題なのか、
それとも学費が足りないのか 老後の資金が足りないのか。
現状の問題は一体なんなのか。
これをしっかり明確にした上で
これをやっていった方が良いよね。
という目的を出すという事ですね。
この目的を見失わないようにちゃんと覚えておかないで、
ふらふらしちゃうと、結果 後悔する資産運用になってしまうよ。
ということをお伝えさせていただきます。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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