こんにちは。
ファイナンシャル プランナー もりつぐ先生です。
さあ 2024年からNISAが拡充
という風になりました。
そして、今までNISAのいろんな制度が
「 こんな感じでいくよ。」
という予定になってたのが、全部 ひっくり返ってしまったんです。
もともとNISAというのは、
2014年からスタートしていました。
これって 期間限定でやるよ!
と言っていた制度なんですよね。
これが1回 少し延長になって、この年までこの制度で行きます!
となっていた年が2023年 つまり今年までなんですよね。
「2024年から NISAって一体どうなるの?」
となりますが2024年からは 新NISA と言って、
1階に積立した部分を入れて、2階部分に今のNISAをいれる。
といった感じのをやります。
みたいな事がもう決まってたんですよね。
これを5年間やります。
というのが決定していたわけです。
ですけど、この流れが全部ひっくり返ったわけです。
NISA拡充も新しい制度でいきます!
もう 『 今までの制度は全部なし! 』
という感じになったわけですよ。
その時に新しい制度になってからも
” ロールオーバーというのが今度 新NISAになってからも使えるよ “
ということを言っていたわけですよね。
これが今回 新しい制度になることで、
【 ロールオーバーは出来なくなりました!! 】
ってなったんですよね。
えっ?って話ですよね。
ロールオーバーが出来るという前提でやってる人
って たくさんいると思うんですよ。
ですけど、ロールオーバーはできなくなりました。
じゃあ どうしたらいいの?
という点について 今日はお話したいと思います。
そして、そもそも
・ ロールオーバーとは一体何?
・ 今年2023年はNISA始めた方がいいの?
それとも 来年の拡充まで待った方がいいの?
このあたりの疑問についても回答していきたいな。
と思いますので、どうぞよろしくお願いします。
まず ” ロールオーバーって何なの? ”
って話からいきますね。
もともと一般NISA というのは、
『 年間120万の枠ならこの器に入れといてあげるよ。
そして5年間は置いといてあげるよ。
この間だったら 解約して利益が出ても非課税 だよ。』
という制度だったわけですよ。
じゃあ 今年2023年 もし皆さんが一般NISAを始めるとしますよね。
そしたら2023年、2024年、2025年、2026年、2027年 の間
5年間 非課税で、いつでも解約OK
という状態で、預かってくれるわけですよね。
でも5年間の短期で置いとく人って、あまりいないじゃないですか。
このまま老後まで長期で持っていきたい!
と思っているならやはり、そのまま置いときますよね。
「 置いておいたら結局 どうなるの?」
ってなると思いますが、普通の特定口座の税金がかかる口座に
そのまま移るかたちになるんですよね。
ロールオーバー とは、一般NISA → 新NISAへ移行して
非課税の年数が増えること
でもその時に、
『 新NISAという制度が2028年から5年間 始まります。 』
っていうのが決まっていたので、2028年の新NISAの器に
2023年に入れたのが5年が終わる時に移し替える。
そしたら、ここも5年間は非課税 っていうのが決まってたので
5年 + 5年 =10年は非課税
これで基本的に10年間は置いとけるよね。
というのが ロールオーバー というものだったんです。
やはり5年と10年って全然違うと思いませんか?
10年と言えば結構、人によっては学費の足しに
間に合ってきたりするわけですよ。
例えば ジュニアNISA って、
『 18歳までは非課税で置いといてあげるよ。 』
というような制度なんですけど、子供がすでに12歳とかだったら
ジュニアNISAで6年間 置いとくよりは、親名義で一般NISAでやって
5年+5年 の運用期間でトータル10年は、非課税でいけちゃうよ。
なので
「こっちのが良くない?」
という話もあったわけですよね。
なんですが、始まる予定だった新NISAが全部ひっくり返って今回
新しい制度のNISA拡充 になったわけですよね。
そうなった時に、もうロールオーバーはできません。
ってなっちゃったんですよ。
ということは 今すでに始めている人たち、
そして今年2023年から始めたNISAは5年で終わりますから
その後は 特定口座に行きます。
じゃあ
今後一体 どうやって運用したらいいの?
という事が気になりますよね。
来年から始まる次のNISAは、
もう普通の特定口座にいく期間っていうのはなくなって、
ずーっと非課税で置いといてくれるんです。
じゃあ 今すでに始めてる人は、このNISA枠が終わるまでに
一旦 売りに出すと それで利益があったとしても、
非課税で利益確定して現金が入ってきますよね。
例えば、来年以降 同じ商品を新NISAの口座で買い付けすると、
一旦売ってから、すぐにまた買ってるので可能性としては
そんなに大きな値動きはしにくいじゃないですか。
そしたら同じような形で、一般NISAから新NISAに持ち替えれる。
という風にはなりますよね。
そうすると、またずっと非課税なんですよ。
それとも 新NISAで普通に運用を始めて
一般NISAの方は、このまま課税口座に置いておく。
という方法しかないわけですよ。
この2つの内 どちらかの選択肢にはなります。
A : 今 運用している商品を売って、同じものを新NISAで買い戻す。
or
B : 今 持っている分は5年経てば課税口座に移し、新NISAを始める。
今すでに始めてる人は、もうA・B どちらか選ばないといけなくなるんですよね。
これからNISAを始める人、
2023年 これから私 どんな感じで運用していったらいいのかな?
『 今の一般NISAを使った方がいいのか。』
それとも
『 来年 NISA拡充してから始めた方がいいのか。』
この2つの内 どちらがお得なのか?
というお話なんですけど、お互いにメリット・デメリットがあるので
それぞれお伝えしていきますね。
今すでにNISAを始めてる人は、売って買い戻す or
新しく始める。それぞれのメリット・デメリット
メリット ① 1年でも長く運用できる。
② 一定期間、2つ併用出来るので
できるだけ多く買いたい方にはお得。
まず 1つ目のメリットは、
1年でも長く運用できるって事です。
当然 今年始めたら1年間 長く運用できますよね。
例えば、インデックスファンドで 過去の実績を見た時に
大体7%ぐらいで運用されているので、1年で7% 利益が増えればいいよね。
ということになります。
そして、これはなかなか使える人って少ないのかもしれないけど、もう1つは
「 来年から新しくなる新NISAっていうのは、使える枠が1人1800万まで。」
っていうのが決まってるんですよ。
積立成長枠 は600万まで使えて、成長投資枠 の色んな商品を変える方は
1200万まで。というのが決まってるわけですよね。
今回の一般NISAで買えるものは、いわゆる成長投資枠と
同じような感じで引き継がれるので そもそも新NISAになったら
1200万以上は買えない状況になりますよね。
2024年から始まる新NISAに2023年に買ったものって
足されないんですよ。
だから今年120万買ったら5年間は、
120万でずっと置いといてくれる。
来年 始まったところから ワッと5年間買い付けして
1200万マックスまで買いました。
ということは、両方併用できる状態になるわけです。
もちろん今年買った120万の方は5年で終わりますよ。
一方で、来年に買った方はその後もずっと続く。
っていう風になるのでMAX 少しでも多く買いたいという人は
少しでも多くの枠を使える今年から始めた方がいいでしょうね。
この2つがメリット かな。って感じです。
デメリット :買う商品によっては、購入手数料3%の手数料を
余分に取られる可能性がある。
今度は、逆にデメリットを見ていきましょう。
今年 NISAを始めちゃう場合
特定口座に行くのか、それとも非課税でそのままずっと置いておきたいのか。
後者ならロールオーバーじゃなくて自分で1度 売って、また買い戻す。
っていうのをしないといけないわけですよ。
商品によっては、買う時に購入手数料ってのがかかりますから
3%の手数料を余分に取られる。って事ですね。
わかりますでしょうか?
2024年からスタートしてこの商品を買えば
購入手数料がかかったとしてもこの1回だけですよね。
今年買うっていう人は、2023年に購入手数料を払って買います。
そして新NISAになってから、もう1回買い直すから
ここでもう1回手数料がかかるということになる訳ですね。
ということは、3%の手数料が抜かれるわけですから
争点になるのは、1年でも長く運用して3%以上のパフォーマンスが
見込めそうなら、今年やった方がいいですよね。
「 いや、3%ぐらいならもうめんどくさいからいいや。
3%分の利益が増えることなんてわからないのに、
確実に3% 手数料を余分に取られる方が嫌だな。」
という風に考える人は、来年からスタートした方がいいのかな。
っていう風に僕は思います。
もう1つ 本当は争点があって、今の一般NISAって
めちゃくちゃ商品は買えるけど 来年になると、
今までの1/3ぐらいになるということだったんです。
ですが今 出てきた情報によると、
その中でちゃんとした商品はしっかりと買えそうなので、
長期投資で考えるのであれば、その点はあまり気にしなくても問題ないかな。
と思います。
やはり争点は
売って買い戻す or 新しく始める。
メリット・デメリットをそれぞれ比較してみる。
これが重要と言えるのではないでしょうか。
どちらにしても ロールオーバーはできなくなりますのでね。
今までロールオーバーがやれると思ってた人は、
ちょっとよく考えないといけない風になったよ。
っていうことを最後にお伝えさせていただきます。
NISAって2014年に始まったんです。
そして2018年に積立NISAが始まったんです。
ちょっと今 ジュニアNISAは抜いたとしても、
2018年に積立NISAが始まって2023年で終わるから、
2024年からは新NISAで2階建てのこういうのやりますよ。
という制度が出たんですね。
みんな ロールオーバーできるからやる!
と考えて運用してたのに、
『 来年の新NISAから、もうロールオーバーできません。』
ということになっちゃって、
今回 NISA拡充した新しい制度で
まるまる抜本的に変えられたわけですね。
8年間で4回変わっていて、新しいルールが
どんどん更新していってるわけです。
この先も変わる可能性がかなり高いですよね。
という風に考えたら、やはり
『 素人が全部自分で判断して、管理もやる 』
っていうのは、かなり限界が来ているんじゃないかな。
というふうに思います。
制度が変わる度に自分で勉強する。or
ずっと放ったらかしで良い仕組みでスタートさせる。
ですから、やはり
信頼できるアドバイザーというのを
しっかり捕まえていただかない事には、
自分で常に最適化していく。
というのは難しいんじゃないかな。
というふうに思います。
それとも最初から
基本的には難しいことはやらない。
という前提で、
長期でずっとほったらかしというような仕組みで
スタートさせるのか どちらかじゃないかな。
というふうに思っております。
最後までお読みいただき ありがとうございました。
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