小川 洋平

神カードの大改悪?!マリオットボンヴォイアメックスプレミアムカード改訂のポイント

こんにちは(^^)中小企業経営者のキャッシュを増やし、資産を築く社外CFO、ファイナンシャルプランナーの小川です。

昨日、私が愛用している「Marriott Bonvoy® アメリカン・エキスプレス®・プレミアム・カード」の改訂情報が発表されました。

私にとっては、なかなか手痛い改悪です(^^;)

私の紹介で契約された方や、お話しした際にすでに利用されていて、活用のアドバイスをさせていただいた方もいらっしゃるため、今回は改訂の内容と、現在ご利用中の方がどう判断すべきかについてお伝えしていきます。

年会費の大幅引き上げ

まず最も大きな変更点は、2025年11月の請求分から年会費が大幅に引き上げられることです。
これまでの年会費は49,500円(税込)でしたが、今後は 82,500円(税込) へと改定されます。

多少の値上げは覚悟していましたが、ここまで大きな改定になるとは想定外でした…。

また、家族カードについても、1枚目は無料継続となる一方で、2枚目以降は 24,750円 → 41,250円(税込) に引き上げられます。

無料宿泊特典の条件変更と金額UP

これまでは、年間150万円以上の利用で50,000ポイント分の無料宿泊特典が付与されていました。
この条件は多くのご家庭でも達成しやすく、生活費の決済などで十分に利用されていた方も多いと思います。

しかし、今後はこの条件が大幅に引き上げられ、年間400万円以上の決済が必要となります。

ただし、特典内容も強化され、付与されるポイントが 50,000 → 75,000ポイント に増額されました。
さらに、これまでと同様に15,000ポイントを追加することで、最大90,000ポイント相当のホテル宿泊も可能になります。これは「改善」とも言える内容ですね。

プラチナエリート条件の引き上げ

部屋のアップグレードやラウンジ・朝食無料などの恩恵が受けられる「プラチナエリート」ステータスは、従来 年間400万円の利用で獲得可能でしたが、今後は 年間500万円以上の利用が必要になります。

一般家庭でも、生活費・保険料・税金の支払いなどを集約すれば400万円程度は達成可能でしたが、さらにもう一段ハードルが上がる形です。

ポイント還元の改悪

このカードで税金や公共料金、事業経費を決済していた方も多いと思いますが、こちらも大きな変更があります。

税金・公共料金の還元率が1.5% → 0.5% に減少し、事業用経費とみなされるものもポイント付与の対象外 なっています。

このカードはあくまで個人向けカードなので、事業経費を対象外にするという方針は理解できます。ただ、何が「事業用」と見なされるのかは下記のようになっていますが、どう線引きするかが難しい支出もありますね。

こちらは10月28日以降の利用分から移行になります。

このカード、継続すべき?

一番気になるのは「これだけの年会費を払ってまで、持ち続ける価値があるのか?」という点でしょう。

特典条件が厳しくなったことで、年間400万円未満しか決済しない人にとっては、マイナス面が大きいと言えます。
(移行期間中、無料宿泊の付与条件である「150万円」は2025年10月までは継続される見込みですので、更新前に様子を見るのも良いでしょう)

一方で、プライベートで年間500万円以上を決済する方や、マリオット系列のホテルを頻繁に利用する方にとっては、無料宿泊の価値が上がるメリットもあり、年会費が上がったとしても十分にメリットはあるでしょう。

無料宿泊ポイント+プラチナ会員の特典は年会費を払っても十分すぎるメリットと言えます。

解約の場合、何のカード使えばいい?

今後の選択肢として考えられるのが、下位グレードの 「マリオットボンヴォイ アメックス」 があります。

年会費は34,100円と、こちらのカードも引き上げられていますが、無料宿泊特典:年間250万円以上の決済で50,000ポイント付与され、還元率はプレミアムよりも低くはなりますが条件は比較的達成しやすいものです。

マリオット系列のホテルは今後も使っていきたいという方にとっては良いのではないでしょうか。

マイルを重視したい私は・・・


一人で旅することが多い私にとっては、マイルとコスパを重視し元々利用していた個人向けの「セゾンプラチナカード」に絞ることにしました。

こちらのカード、ビジネスカードの「セゾンビジネスプラチナ」と、個人カードの「セゾンプラチナ」があります。

ビジネスプラチナの場合、初年度年会費無料(マイルクラブ会費5,500円が別途必要)、2年目以降は33,000円(+5,500円)で、JALマイルが1%還元、セゾン永久不滅ポイントが0.125%のJALマイル還元分に相当するポイントが付与され、JALマイルの還元率が高いカードになっています。

そして、プライオリティ・パス付き(空港ラウンジ&飲食店が無料)を無料で発行でき、空港ラウンジを利用する方にとっては大きなメリットのあるカードです。

そして、ビジネスカード保有者は個人カードは年会費無料で発行できるインビテーションが届き、同様の条件の個人カードも年会費無料で持つことができます。

ビジネスとプライベートを分け、マイルとポイントはダブルで効率的に貯めることが可能です。


私は元々「セゾンプラチナカード」を保有していたので、今回の改訂を機にそちらへ一本化し、マイルを効率的に貯める方向へ移行することにしました。

アメックス非対応の場合のサブカード、そしてNISA積立用に保有している楽天カードも併用していこうと考えています。

最後に

今回の改訂を機に解約するユーザーも多いことと思います。

しかし、プライベートでの支出が年間500万円を超える方にとっては、メリットは大きいと言えます。

私のように支出額が小さい方には解約という選択が望ましいでしょうが、「ムダづかいせずにプラチナエリートの恩恵を受けられるように上手に活用したい」という方には上手に条件を満たす方法もお伝えできます。

また、「解約を考えているけれど、次にどんなカードが良いか迷っている…」という方には、目的別の最適カード選びを支援しますのでお気軽にご相談ください。

個人事業主の方や経営者の方には無料でカード選びをサポートしておりますのでお気軽にお声がけください。