こんにちは、福岡の確定拠出年金相談ねっと
認定FPの末次ゆうじです。
今回のコラムは、Q&A形式で、実際のクライアント対応や
ヤフー知恵袋の専門家として解答している中で、
ベストアンサー(BA)をいただいた解答を
ご紹介していきます。
今回は、Vol.1です。
お若い方はご存知ない方もいらっしゃるかもしれませんが、
ザ・ドリフターズのコントの「もしもシリーズ」
(最後のオチは、だめだ、こりゃ・・)風にQ&Aを
アレンジして分かり易く解説してきます。
(クリックすれば見れます)
(専門家として確定拠出年金と保険で回答しております)
1.
Q
個人型確定拠出年金について教えて下さい
来年から確定拠出年金の制度が変わると聞きました
老後に備えて年金の足しにと検討してます個人型確定拠出年金と
生命保険の年金保険のどちらに入るか迷ってます
アドバイスを頂けないでしょうか恥ずかしんですが税制関係の事はよくわからないので
簡単にご説明頂けると助かります
よろしくお願い致します・正会社員(事務)
・社員10名のちっちゃな会社
・会社は企業型確定拠出年金には加入してない
・毎月の給料20万ぐらい(総支給額)
・ボーナスは70万ぐらい(年間)
・毎月の予定掛け金は2万ぐらい(補足)
個人型確定拠出年金と生命保険会社の年金保険の
どちらに入るか迷ってます
A
確定拠出年金相談ねっと認定FPの末次ゆうじです
➀個人年金保険と➁個人型確定拠出年金(以下イデコ)は
どちらも税制優遇を受けながら老後のために資産形成していく
手段(商品)としては効果が高いですね。一番の違いは、優遇税制の違いですが、これは実際、貴方様の
税金がかかる所得(課税所得といいます)がわかれば違いが
明確になりますが、源泉徴収票をみればわかりますがここでは、国に払う税金(所得税)を10%
都道府県と市町村にはらう税金(住民税)10%と仮定して
合計20%の税金がかかるという前提で月々2万円を積み立てた場合の税制優遇
(いくら税金がお得になるか)ですが■①の個人年金保険は、年間で所得税が40,000円まで、
住民税が28,000円までしか控除にならないため(これが上限)・所得税:40,000円×10%=4,000円
・住民税:28,000円×10%=2,800円➀個人年金保険 年で6,800円 の税金がお得になる
■➁の個人型確定拠出年金(イデコ)の場合は➀と違って払う掛金の全額が
所得控除になるためこのケースで年間24万円払うことになるので・所得税:240,000円×10%=24,000円
・住民税:240,000円×10%=24,000円➁個人型確定拠出年金(イデコ) 年48,000円の税金がお得になる
ことになります。注意点が必要なことは、
➀の個人年金保険は保険料を払えば、手数料(口座管理手数料など)
はかかりませんが、➁個人型確定拠出年金(イデコ)はかかります。一方、①の個人年金保険は、貴方様が万が一破産された場合
差押債権えの対象になりますが、➁個人型確定拠出年金(イデコ)
はなりません。税制優遇面では、個人型確定拠出年金(イデコ)が断然有利ですね。
また、インフレリスク(お金の価値が下がること)があることや
マイナス金利の影響で選べる年金商品も数が少ないと思いますので
老後資金対策のご検討なら、まずは個人型確定拠出年金(イデコ)
を優先したいところですね。運用においても勉強になるかと思います。
もちろん個人年金保険と併用して準備していくことも可能です。ご参考にください。
質問した人からのコメント
分かりやすくありがとうございました!
2.
Q
自営業で、今年から確定拠出年金を始めました。
色々勉強して積立てを始めていますが
この確定拠出年金は資産の運用を自己責任で行うのが特徴です。
パソコン上でスイッチングの指示をだして運用するのですが、
この確定拠出年金のサイトに出てくる金融商品は、
証券会社や銀行が選んだもので、それを利用者が選択する
ようになっています。投資信託なんてやったことがなかった
私ですが、やらないと資産が増えないのでやってみています。
投資信託といえども立派な株取引なわけで、大損する可能性
もあるものを、国が税金優遇してまで国民に奨励しているわ
けですよね?
ここにある投資信託商品は安全性が高いものと考えていいので
しょうか?
A
確定拠出年金相談ねっと認定FPの末次ゆうじです
確定拠出年金は、老後の資産形成手段としては、税制優遇制など
があり自分で運用・管理していく自立型の自分運用年金です。商品ライナップの中身は、口座を作った金融機関の指定の商品で
運用をしていくことになりますが、資産を増やす目的もあるでしょうが
減らさない目的もあるのです。あくまでも、確定拠出年金という口座(制度)をつかって、税制優遇
をうけながら貯めていくことがポイントになりますので、他の
金融商品よりは有利に老後の資金を貯めれるところが最大のメリット
になります。もちろん投資信託の場合は将来の年金資産が確定している
わけではないので、ご自身にあった運用を心がけたいものです。
質問した人からのコメント
減らさない目的、なるほどと思いました。
勉強になりました。
いかがだったでしょうか?
こういうとき「どうすればいいの?」
これって「どういう意味?」
などなど、いつもお忙しいあなたにとって
Q&A形式は、役に立つ場合もあると思います。
要は、答えが欲しいのですよね。
ご自身の目指すレベルに応じて、ご参考に
なれば幸いでございます。
大学受験の『赤本』のDC版のように、特に
20代、30代の方には、制度や仕組みなど
「なるほど・・」と思ってもらえるように
Q&Aを案内していきたいと
思います。次回もお楽しみに。
『だめだ、こりゃ・・。』
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