【FP対談企画第5弾】FPが本気で語る-老後資金について
今回のFP対談は、老後資金についてです。人生100年時代にどう備えるか?特に女性は長生き!ということで、女性FP4人の対談です。自分の老後の生活をデザインするのは自分次第!なによりいつまでもやりたいことがあるよね、ということで前向きににぎやかに大いに盛り上がりました。
※当コンテンツは各FPの個人的な感想です。あくまで参考として楽しんで読んで頂けますと幸いです。
【Youtube】FPが本音で語る!【第5弾】老後資金について
参加者
山中 伸枝
(やまなか のぶえ)山中 伸枝のiDeCo(イデコ)ポートフォリオ
寺門 美和子
(てらかど みわこ)寺門 美和子のiDeCo(イデコ)ポートフォリオ
竹内 美土璃
(たけう ちみどり)竹内 美土璃のiDeCo(イデコ)ポートフォリオ
福田 斉子
(ふくだ ときこ)福田 斉子のiDeCo(イデコ)ポートフォリオ
老後資金はいくら必要なのか?計算の方法とは?
- じゃあ始めますか。よろしくお願いします。
老後資金実際皆さんどれくらい貯めてるのか、どれくらい必要なのかっていうところをぶっちゃけいきたいと思います。奇しくも女4人という事で、特に長生きしそうな女4人が来ちゃったのかなとか思っているんですよね。今やっぱり人生100年時代じゃないですか。2人に1人女性は90歳以上みたいな事を考えると、やっぱりライフプランって100年って思っておいた方がいいのかなとか思ってますけど。
- そうですね。
- 何年くらいのプランで考えてます?福田さんは。
- 私は20~25年。
- 65歳をスタートにして?
- いえ、80をスタートにして。
- 80をスタートにして20年、25年。それだとやっぱり100,105?
- そうですね。100歳過ぎても現役でいたいので。ただやっぱり年をとると病気とかって何があるかわからないので、そのためにはやっぱり蓄えは必要だなって思ってるんですけど。
- 80からの蓄えを考えている?
- そうですね。
- なるほどね。80から蓄え20年分?
- 20年分。
- それまでは?稼ごうっていう感じ?
- 稼ごうって思ってます。そのあとも稼ごうって思ってますけど、万が一病気した時のために貯蓄はしておこうと思ってます。
- なるほどね。ちょっとまたあとで。金額に戻りますね。
竹内さんは何年と思ってるんですか?
- 私は90を目標に
- 90歳?
- 90歳ですね。90年じゃない。
- 目標を90歳に、なるほどね。うっかり長生きしちゃったら?
- うっかり長生きしちゃった時のために、+α働けるだけ働いておこうかなって考えてます。
- じゃあ一応ゴール設定は90歳?
- はい。
- なるほど。寺門さん
- 私は98歳です。
- 98?刻んできましたね。
- はい、刻んできました。
- それは何か根拠あります?
- 私の母方の兄弟、伯母 達がみんな長生きなんです。だいたい98(歳)なんですね。
- だいたい98?家系的に98?
- 母だけは早かったんですけども、100歳まではいかないんだけど98歳くらいかなぁって。
- そうですね。やっぱり現実問題100って見えてきてる感じはしますよね。周りにいますよね。私もおばあちゃんが100近く。残念ながら100にはたどり着かなかったけど90代なので。男性はそこまでではないような気もしますよね。
今回は4人女性ばっかりお話をしてるんですけども、結婚してる人、してない人、子供がいる人、いない人、それぞれこの4人だけでも色んなタイプがきてるわけですよね。なので、これから自分達のライフプランを考えた時に、2人の90歳なのか、1人の90歳なのかってまた金額的にも違ってきますよね、考え方って。
竹内さんはどう考えてます?
- 私は夫と2人家族なので、2人が90歳まで生きたという事を念頭に入れてライフプランを作ってます。
- 2人で90歳まで。寺門さんはどう考えてます?
- 私は基本的に1人で考えてます。今離婚をして1人なんですけども、再婚をするかもしれませんが、再婚しない事を前提で考えています。
- 1人っていう事で。福田さんはどう考えてます?
- 私も離婚して子供2人なので、基本1人と思って考えています。
- やっぱり2人で計算するのと、1人で計算するのって計算の根拠が変わってきますよね。でも世間一般でFPとしてお客様とお話をしてると、やっぱり夫婦単位で考えてる人も多いんじゃないのかなと思うんですが、その辺どうですか?
- その辺は多いと思います。ですからお客さんとお話する時はあくまでも夫婦世帯でというお話させて頂いてますけど、私個人的には自分1人という考え方で。
- 自分1人ね、そうですね。でも1人で住む要はリビングコストと、2人のリビングコストっていったら1人のが割高?
- ありますね。
- ですよね?特にシングルの女性のコンサル私は割と多いんだけれども、やっぱりリビングコストが割高だから当然ながら必要なお金っていうのも高く出てくるんですよね。月いくらくらいのイメージで、何年分を目標と寺門さん考えてます?
- 私本人ですか?リビングコストっていうところで考えますと、おかげさまで持ち家はあるんですね。でも管理費等がかかりますからだいたいまるっと考えると15万ぐらいがリビングコストなんです。
- 住居費を除いたコストが15万円?
- ええ、管理費も入ってるんですけど。管理費も実はこれ2軒分なんです。私の場合は家賃収入があるので、その分出ていくものも多いんですね。それも考えていますが、でも後ほどまた詳しくお話しますが、私はそれ以外のところでとてもお金がかかる人なんですね。
- 今はまだ言いませんか?そこちょっと期待してるんですけど。是非是非!リビングコスト以外の何コストと言うんですか?それは。
- 何て言うんでしょう…趣味ですかね。私はフラダンスをやっています。フラダンスをやっているのと、あと美味しいものを食べに行くのが大好きなんです、お酒も大好きですし。あと旅行と。この3つがとてもお金がかかってしまうんですね。そこを考えると自分の希望、老後の希望っていうのをファイナンシャルプランナーになる前にザーッと考えてたら、月50万かかったんです。
- 月50万!?
- 凄い!
- 全くお金を考えないでですよ。
- あるものがどうとかじゃなくて、使いたい希望の金額ね。
- はい。使いたい希望のものは50万円なんです。
- そうすると今の感覚だと例えば老後資金いくらいりますかって色んな雑誌なんかで書いてあるのは、老後に必要な生活費、例えば夫婦で28万円みたいなのあるじゃないですか。今の話だと必要な生活費は住居費除いて15万、だけど趣味のお金が50万?
- はい。込みで50万です。趣味や娯楽分が35万です。
- 合わせて35万っていう話っていうわけなので、世間一般で言われてる老後資金いくらっていうのが凄く曖昧と私自身は感じるんですよね。確かにある程度目標額決めないといけないっていうのはわかるんだけれども、本当に28万円必要ですっていう話でスタートしていいのかなっていうのが実は今回は1つ問題提起でもあって。
寺門さんに込み込み50万、結構良い大きなお金を言って頂いたので、少し詳しくもうちょっといきたいなと思ってるんだけど。
竹内さんはどうですか、自分自分。どれくらいのお金だったらいけるかなって考える根拠ってあります?
- 考える根拠…豊かに生活できるのってだいたい38万円って言われていますよね?なので、私は40万とざっくり考えて、40万×25年(65歳から90歳まで)っていうので1億2000万くらいっていう数字が出てくるんですけど、その1億2000万を目標に貯めていこうかなっていう風に考えています。でも1億2000万ってすごくビックリするような金額ですが、計画的には1億2000万くらいは貯まるようにはなってます。
- 1億2000万円をあと何年で貯める?
- 何年で…60歳までなので15年。年金も入れてですけどね。
- OK。じゃあ年金との差額分も入れていくらって考えですか?
- 4200万です。
- じゃあ自分貯める部分は5000万近くっていう事?
- はい。主人との生活を考えているので、主人と合わせると、あと4200万円が自分達で貯めていかないといけない金額です。
- じゃあ1億5000万だっけ?
- 1億2000万。
- 1億2000万は必要だと思ってるけども、そのうちの7000万くらいは年金で手当ができるから、差分の4500万くらいを自分達で作りたいと。
一応老後資金作りの公式ってあるでしょ?やっぱり必要なお金から国の年金で足りない部分を引いて、自分のっていう事だよね。了解です、わかりました。福田さんは?どんな風な根拠で、どんな風な数字を出してますか?
- 私は1人なので月30万くらいは欲しいかなという事で計算して。
- 住居費入れて?
- 住居費入れないで。
- 30万1人で。
- 30万1人で。実家があるので、そこをちょっとっていうのもありますので。まぁでもボロボロなんで修繕しなきゃいけないっていうのが。
- そうですよね、修繕が。
- だって今は持ち家であっても、私たちが100歳まで生きれば少なくとも50年は。今新築で買っても築50年。築50って結構な、修繕どころじゃないかもしれないので。住居って凄く大きな問題だと思うんですよね。買うか、買わないかっていうところでいうと。買う必要があるのかなっていうところもあるけど、人間の寿命と建物の寿命で言うと、今は人間の寿命の方が長いわけだから。だから結構なお金は足りないんだろなっていう感じですね。
まず年金って色んな方の見てるけど、やっぱり月10~15万。人によるけれども、だいたい10~15万。すると50万必要だったら35万不足っていう事ですよね。二人とも貰って30万?
- 私は国民年金なので、年金は普通のサラリーマンの方よりも少なめだと思うんですね。国民年金基金でちょっと貯めてた部分があって、それを今はDCの方に移行してるんですけど。
- それでも目標金額は4500万くらいをあと15年くらいで?
- 15年だといくらでしょう。
- 4500万って事は月どれくらいあればいい事になってるの?あと15年だから。
- 15年だと 1年に300。
- 1年で300万なんですね。
- 300万。それをDCと?
- 小規模共済で。
- 300だったら25万。2人で小規模が7万7万で14万.7万7万のDCで?そのぐらいですね、14、14の。24~5万。
- それで一応できるようになってるので、あと余力があれば他でNISAやったりとか、預金したりとか、そういうので。あと60歳以降の働き方によって、どれだけ貯められるかという事で。
- そうなんですよね。やっぱり働くっていう事は前提に考えないと。でも正直80歳まで、死ぬまで現役って言ったけども、今と同じ収入は確保できないからどのくらいのイメージで働く気持ちですか?
- できるだけ今と近いくらい働きたいと思っているので、お金も貯蓄していかなきゃいけないんですけど、健康も貯蓄していかなきゃいけないなと思って。で、また今風邪引いて倒れてしまった時、これ鍛えないとダメだなって思って。
- 治るのに時間かかりますしね。
- かかりますね。だんだん治らなくなってくるから。
- 現実問題時間で稼ぐっていうのは難しいはずなんですよね。立って話をする、私もそうだけど立って話をするのはあと3年くらいで卒業しなきゃいけないなと思ってるし、そうすると違う形で仕事とかしないといけないはずなんですよね。自分の仕事のビジョンとかって寺門さんどんな風に考えていますか?
- 私も現役、今と同じペースで働けるのは70歳までかなと思っております。
- でも頑張りますね、70歳。
- そうですか?無理なのかな。
- 寺門さんなら大丈夫
- 色々な意味で歳をとったらリフレッシュをしていきたいなと思ってるんですね。それは遊ぶとかそういう意味だけでなく、やはりこれから色んな物が進化していくと思うんです。そういう物を学んだりする事も含めてなんですけれども。仕事の面ではもう少し型を作るといいますか、システムを作るといいますか。そういう物を今作っていこうと思っております。
- でも私もそれは凄く感じていますね。自分のビジネスのプランを私は5年おきくらいの感覚で変えていこうと思っているので、今までもそういう風にしてたんですけど、それは自分で働きか方を変えようと計画しています。竹内さんはどう?
- 私はまだ60歳までは今まで同じペースでやっていきたいなぁと思っていて、型とかそういうのは私意識してなかったですけど、でも私は寺門さんと一緒で、夫婦問題カウンセラーとファイナンシャルプランナーという2つの顔を持っているので、両方の目線で働けたらいいかなという風に思っています。
定年退職後の仕事どうするの?必要な心構えとは?
- ここで1つ問題提起をしたいのは、仕事って仕事の寿命もそれほど長くはないはずないんです。要はマーケット的にね。マーケット的に市場として今凄く期待されてる仕事とか、儲かってるお仕事が20年存続するという事はないじゃないですか。会社としても存続してないし。だから自分の仕事も脱皮していかないときっといけないと思うんですよね。だからやっぱり長く生きるのはいいんだけれども、マインドチェンジをしていかないと多分ダメなんだろうなとか。そういうのはみんな考えてるのかなって思うときはあります、世間一般で。寿命は長くなったよって話はするんだけど。お客様と接してどうですか?お金の話はしてもね、実際にマインドが変わっていかないとただただ長生きって言っても違うと私は思ってるんだけど。
- 会社員の方が多いので、そうすると60、定年になっちゃったら65まで働けるかなっていう事しか皆さん考えてない。そのあと自分で何かしようとか、そういうのはあまり聞かないですね。
- どう?竹内さんは。
- 私もあまり…私は専業主婦の方が多いんですね。
- 逆にお客様として?
- はい。そうすると自分で稼ぐという感覚が頭から抜けてて、ご主人の収入でなんとかやっていく。その中で楽しみを見いだしていくっていう方が多いです。なので、お客様を見てるとマインドを変えるっていうのはなかなか難しいなって思っています。
- でもそこで言ってあげないと気がつかないから言わなきゃいけないですよね。
- もちろん伝えてはいるんですけど、今更働けないとか、私の年代近い人だと40歳過ぎているので、そうすると今更レジ打ちするのも…っていう事をおっしゃる方がいるんですね。今は生活に困ってないから、なんでそこまでしなきゃいけないの?っていう気持ちがすごく強いっていう感じです。
- 私FPとして発信していかなきゃいけない事ってお金を作る方も大事なんだけど、お金を生み出す方法をもっと伝えないと、そもそもお金貯まらないでしょ?
だから今の話も今更レジ打ちって、もうレジ打ちする必要ないわけじゃない?もっと違う仕事自分で作ればいいのに、そういうマインドがないと身体は120くらいまで生きるんでしょ?人間って身体的には。でもそれでも仕事がない、気持がない。それが多分今私たちのファイナンシャルプランニングって仕事をしてる時にお金の話だけで絶対終わっちゃいけなくて、そこにマインドがついていかないとお客さんやる気にならないんじゃないのかなと凄く思うんですよね。
私もついこの間のお客さんで40代で独身の方で、これからって話をしたんだけど。今転職もお考えになっていて、次の仕事って100までやれる仕事を考えたらって話をしてるんですよね。だから雇われる事を考えちゃうとどうしても年齢制限があるでしょ?だから雇われない生き方っていうところに変えていかないと、人生は100年だったけど社会が101歳を受け入れられるようにならないと多分ダメなんじゃないのかなって思うんですよね。でも目標額ってあるんですか?寺門さんは。
- 何の目標?
- 65歳とかまでにこのくらいあった方がいいなっていう金額的な目標。
- 金額的な目標としては、やはり私も先ほどの公式に当てはめると4000万円くらいの金額にはなるんですけども、今先生がお話したビジョンですね。
仕事の働き方、その事に関して最近はよく考えているんです。何故かというと私のお友達は40代の女性が多いのですが、30%くらいの女性達が働き方を変えているんです。それはフラダンスをやりたいという夢があるからかもしれないんですけども、自分の今の働き方を変えて、自分でビジネスを起こすって事を考えているんですが、だいたいが癒し系のビジネスなんです。でも癒し系ばっかり増えていってしまうと、そこが今度は需要が少なくなってしまうとか。今後大きな課題になるのではないかなと思っているんですね。
元々私も整体の仕事をしていたものですから、そういう仕事をしてる方、そういうものを目標とする方が周りにはたくさんいるんですけど、ちょっとこれからの時代は変わってくるなと思ってまして。
今私はファイナンシャルプランナーと夫婦問題カウンセラー、それとライターというお仕事もしてるんです。この3つをしてるんですけど、これを1つにする事を考えています。ビジネスオーガナイズっていうものを作っていって、起業する方のお手伝い、そういう仕事をしたいなと思っていて。この仕事がうまくいったら、そういう人を増やす仕事をしていって。要は起業してもみんながメインのお仕事ばっかりになっちゃうじゃないですか。だから総務とか、人事とか、そういう部分をお手伝いする。
- ジェネラリスト(総合的な仕事)の部分がかけちゃうからっていう事ですよね。専門ばっかりになってね。でも起業っていうのはこれから増えるでしょうね。個人で売っていくっていうのもあるし、AIだしね、それこそレジなんかいらないしね。レジなんか全然いらないから。
あと専業主婦の方とか長生きなんですよね、真面目な話ね。じゃあご主人が亡くなった時って遺族年金があるのか、ないのかって多分知らないような気がする。私のお客さんの層で専業主婦の方は0なので、ないんですよ。働く男性、女性、働いてる方ばっかりで、専業主婦のお客さんってほぼ0なので。収入が減る、年金暮らしになって、何段階にも減っていくじゃないですか。例えば50過ぎて、ご主人さん会社員で、55歳になったら役職定年になって、年収3割カットですよっていう事を知らない。60歳の定年になって退職金があったとしても、そのあとの嘱託、時給ですよとかね。意外と知らない。そのあと企業年金が入ります。一部10年有期です、10年経って終わるわけよね。
自分の老齢年金あります。そのうちの基礎はご主人亡くなると0になります。厚生年金があればその4分の3です。でも厚生年金の中に企業年金は含まれませんよとか、具体的な数字で見ていない。凄い多分見たらビックリするんだろうなって思ってみてるんだけど、そういうシュミレーションします?お客様に。
- そこまで長く付き合えるお客様はシミュレーションしてます。ずっと継続でやってるお客様とかは年金の話もして、老後どれだけ必要なのかっていう事は計算したりとかはしてます。一部の方です、ごくごく一部の。ずっと継続してっていう方は中々いらっしゃらなくて、その時、その時のピンポイントです。
- でも竹内さんはそうやって専業主婦のお客様が多いっていう事は、専業主婦の方が来やすいFPとして出し方をしてるので、そこ向けの情報発信もした方がいいですよね。きっと多分そこは伝えていかないといけないと思うので。
福田さんはどうですか?ここは絶対伝えてる事って。
- 私も女性には働いてもらいたいので、専業主婦の方には「何かやりたい事ない?」っていう感じで、お客さんの中に2人去年起業した人がいるんですよ。一生懸命アドバイスして。元々1人の方は塾やりたいんだって言ってて、今は自宅でまだちょっと。でも段々人数増えていって教えてるんですけど、そういう一生懸命頑張ってる人の応援はしたいなと思ってるし。
もう1人の方はエステ。自宅離れられない事情があるので、自宅で働けたらなっていう事で。元々もってた資格をもう1回勉強しなおしてやったらっていう事を後押しして。
男性の老後、定年退職後の生き方とは?副業や起業という選択肢
- それ大事ですよね。絶対収入を得ていかなければ、到底年金だけでは足りないわけでしょ。じゃあ貯蓄しましょうって50過ぎて貯蓄のできる期間ってそんなにないわけだから。そうすると働いて収入を得る事を今から考えておかなきゃいけないなというのを凄く思いますよね。
世の男性方はどうでしょうね。今女性目線の話をしてたけど。世の男性方はどうですか?
- 男性…
- お客様とかで男性どうです?
- サラリーマンの方は定年後 起業するっていう方は私の周りには、周りっていうかお客様にはいないですね。1人いるかなっていう感じです。
- じゃあ定年したらもうやれやれっていう感じ?
- やれやれっていう人が多いです。あと1人起業したいなと思ってる方は、お家の家業を継ぐっていう形で。でもちょっとそれは斜陽産業なので。
- 斜陽産業なのね!まぁそれいったら全ての産業が50年スパンで見たら全部斜陽産業ね!そのくらいの気持ちでやらないとね。
- なので、それを利用して何かやっていきたいなって言ってます。
- 福田さんどういう印象を受けます?
- 定年が60って決まってても、その前に辞めたいっていうような人が多いような気がしますね。早く定年こないかなみたいな。
- 寺門さんどんなイメージ?
- 私の周りは2つに分かれてます。まず1つのパターンの方々は20代の頃から起業っていうものに対してイメージを持ってて、今も社長として頑張ってますし、これからももっともっと会社を大きくしようと思って頑張ってる人達。あとは皆さんの周りにいらっしゃるお客様とかと一緒でサラリーマンさん。ただ先日投資に目覚めている男性とお目にかかって、こういう生き方あるんだなっていう。
- 投資に?
- はい、そうです。
- どういう系の投資?
- 色んな事やられてるっておっしゃってましたけど、不動産投資とか。あと最近私お仕事の関係でよく不動産会社の人ともお話させて頂くんですけども、不動産投資を目指してるサラリーマンの方っていうのが多いようですね。
- サラリーマン大家さんとかありますからね。
- 不動産だと会社の規定にも。
- 副業にならないからですかね。
- 多分大丈夫だと。
- 何棟か持たないと副業っていう業にはなりませんからね。公務員さんは再任用があるから。ただ昔みたいに絶対に再任用があるわけではないのね。でも私が思ってるのは、サラリーマンさんの方があまり長いビジョンは持ってないなっていう感じはしますね。やっぱり60歳、定年が65歳になったら「しょうがないな、あと5年満員電車乗るか」みたいな。じゃあひょっとしたら定年70にしたらまた言うかなと思ってね「あと5年しょうがないから満員電車だな」って。絶対そういう風にお尻を決めちゃっている。例えば会社員って最初から60とかお尻が決まっちゃっているので、1回決めたゴールがそこにあると伸ばされても中々そこまでっていうのがないんでしょうね、きっとね。
- 気力がね。
- そういう意味ではお仕事やってない女性とか、女性の仕事ってあんまり区切りがないじゃないですか。家の仕事とかもね。だからその方が、女性の仕事の方がマインド的にはゴールが長いところ見てるのかなって。
- 潜在的にそういうのはあるかもしれないですね。
- 潜在的にありますね。ある意味若い時にはやっぱりマイルストーンがあるでしょ。結婚とか、出産とか、割と30代40代ぐらいまでに一通り色んな事やらなきゃ、そういうのがあって。でも男性そこがないでしょ?ポーンっと65って1つのゴールがあるので、あんまり考えてはないのかなって感じはちょっとしますよね。女性は結構人生の手前にゴールじゃないけど、区切りがいっぱいあるから。考える事が多いかなって思って。
- 私は以前整体の仕事をしていたので…、この場でそういうお話をしていいかどうかわからないんですが、女性は毎月毎月のリズムのものがありますよね。だから毎月、翌月こうしようっていう予定を考えられるのが当たり前の生き物なんです。
- それはわかります。カレンダー見るもんね。
- カレンダー見たり、旅行に行く、いつ行く?、あの日はダメだとか。
- みんなが4人いると日が合わないとかね、よくあるあるある。女子のあるある!
- そういうミーティング慣れというか、年間12回はそういう事を考えるので、男性に比べると計画性が意外とある。
- それは確かに言えますね。やっぱりビジョンの持ち方っていうところが、多分今から凄く問われるんじゃないかなと思うんですよね。今のメディアなんかでいうと100年っていう事ばっかりにフォーカスがあたって、じゃあどういうビジョンをもっていくかってあんまり議論されていないんじゃないかなっていうのが私の正直な気持ち。
- そうですね。私もいま95歳になった 伯母を施設に預けたんですけども、長生きですけども果たして伯母自身もそうですし、その施設に入ってらっしゃる方々も幸せなのかなって思うと・・・時々疑問があります。食べる物とか、テレビを見たり、それなりに楽しくはやってらっしゃるとは思うんですけど、じゃあ自分が100歳まで生きてそういう暮らしがしたいかっていったら短くてもいいから好きな事したい。
- いやでも結局今の90代の方達って、それこそその人達が 私たちくらいの時って多分平均寿命65とかだったんじゃないかなと思うんですよね。それが私100?っていう事は、私達多分寿命100だったよねって言いながら、まだまだいけそうだよねっていう感じになっちゃうと思うので。だからゴールって多分相当後ろに持っていかないと。気がつくと平均って何だったのって。だって今もそうでしょ?90代の人達って若い時は平均寿命が50とか60だったんじゃないの?まさかっていう人達がいっぱいいて、まさかと思いつつ生きちゃうのって辛いよね。絶対そうなんだって。
だから私達も今この段階で人生100年よねって言ってるけど、150くらいで人生プランニングした方が…
- いいかもしれないですね~
- 150年生きてるかもしれませんね。
- 今の事だからね
- そうですね。
- 多分そうなのよ。それは思うでしょ?きっと。私もそういう風に思うもん。今の高齢者の方達ってこんなに長生きすると思わなかったって皆さんおっしゃって。当時は65とか、70ぐらいとかが平均寿命だったわけでしょ?
- 1950年って62歳だったんですって。
- そうよね。
- もうすぐ終わってしまう。
- そういう人達が今90歳とかですよね?
- そうよ。
- 30代の時。
- だから若い時50くらいのプランニングだったわけでしょ、きっと。50とか60とか。
- そうですね。
- だから私達もここで人生100年って言ってちゃダメなのよ。
- 50年考えて…
- そうそう。そういうプランニングでいかないといけないんじゃないかなって思っているんですけど。
- 100歳過ぎても現役でいないといけないっていう考え方。
- 1番はそうですね、稼ぐ。
- そうするとそこまで社会全体ってマインドセッティングってしてないわけですよね。今だと週刊誌見てても75歳まで年金貰えないとか、そういう負の話ばっかり。でも75からもらって100まで生きたら25年貰えるのにねって思うんだけど。何かその辺がちょっとね、マインドかなって思うんだけど。
- そうですね。マインドと想像力をいつもいつも磨いてないといけませんね。
- そうですね。
- 想像力って凄くあると思います。
- 私自身は5000万と一応思ってるんですよ。5000万円を20万ずつ崩して3~4パーで30年くらいはもつんですね。だからそれを段々動けなくなってきた時の資本としようと思ってはいるんですね。だから一応自分のお金的な目標は5000!
- 5000!先ほど言ってた事と少し矛盾してるかもしれないんですけど、不動産の事で私 伯母の介護で凄い勉強になったんですけども、一応田舎なんですけど、持ち家があったわけですね。ただ消防法が変わりまして
- 木造とかなんとかってやつね。
- 田舎の細い道をちょっと奥に入った中々良い所に建ってるんですが、建て替えはできないわ、売る事はできないわ、そういう問題があるので、やはり不動投資の時はそういうリスク。先行き何年かしたらね、寿命と同じように法律も変わってしまうっていうような事も考えておかないといけないかなって思います。
- そうですね。色んな物が変わるもんね。変化に対応できない人はやっぱり、恐竜が生き延びられなかったのと同じかなと凄く思う。やっぱ変化できないとね。大きいものが残るわけじゃないでしょ。変化できるものが残っていくので。
それとある意味でいうと男性サラリーマン。今まで昭和の頃から平成の前期ぐらいまでは主流というか、日本を支えた人達。ある意味恐竜的なところなのかなと思っていて、それをもうちょっと柔らかく、色んな想像力を持ってる人達がこれから100年も楽しめるかなと。
なので、私も色んな企業研修とかお邪魔するんだけど、やっぱり定年でそこをゴールにしてる人は厳しいなと思います。お金の問題以前に。
- やっぱり向上心とか前向きな姿勢がないと病気になっちゃうんですよね。
- そう!病気になっちゃう!
- だから定年退職迎えてすぐ病気になっちゃう方って結構いらっしゃるんですよね。
- 繰り上げ受給しちゃダメね!
- ダメですよね。
- 繰り上げ受給はダメ!あれ繰り上げやっちゃうと3割とか2割減るでしょ?減って老齢基礎年金とか繰り上げしちゃうと、その後障害年金とか貰えなくなっちゃうから。
- そうなんですよね。
- FP的にはね。繰り上げはダメね。するんだったら繰り下げね。本当いらっしゃる。男性特に多いよね。60代から60前半結構あるよ。
- 目標がなくなったせいかパタっと病気になっちゃうんですよね。
- それは凄く感じますね。私は皆さんに言いますもん、男性特に「繰り上げはダメ」って。FP的な話ですけどね、ちっちゃい話だけれどもやっぱりお金って貯めるにしても恐竜的な話だと厳しいなって思いますね。やっぱり今iDeCo、iDeCoとか私達も色々活動してるじゃないですか。そこが響かない人!ちょっと頑張らないと大変だよね。
- 大変ですよね。
- せめてiDeCoでしょ?
- そうですよね。
老後の生活を豊かにしていくという選択肢を探すことが大事
- 先ほど言った起業された2人の女性の方は元々の起業したいっていうのはあったんですけど、iDeCoのために起業したっていうところもあるんですよ。
- そうなんだ!
- やっぱりそれをっていうのがあって。なので、起業したいなを起業するに変えて、起業したっていう事です。
- それは凄いですね。
- 女性考えたら計画的に進みますからね。早いかもしれないですね。
- そうですね。本当にそういう考え方は凄く大事だと思うので、そろそろまとめにしていきたいと思ってるんだけど、お金の問題もやっぱり心の問題。結果そこかなって思うところ私はあるんだけど、竹内さんどうかな?
- お金もやっぱり豊かに生活していこうと思うと、その気持ちがしっかりしてないと豊かな生活もできないと思うし、お金も稼いでいけないと思うので、やっぱり心持ちというのは大事かなと思います。前向きな気持ちで積極的に生きていくっていうのがすごく大事だなと思います。
- そうだよね。そもそも論として豊かって何かって言った時に、心が前向きでいる事も豊かな1つと思うのね。寺門さんは周りのお友達とお金の話とか、老後の話とかできる人ですか?
- できる人もできない人もいます。私自身はこういうファイナンシャルプランナーという仕事をやる事によって積極的に、お酒飲みながらでも、お茶飲みながらでも今できますけど、それに対してのってきてくれるお友達と、のってこないお友達といます。
- そうね。福田さんはどう?
- やっぱり心の持ち方1つで豊かさって全然変わってくると思うので、常に向上心を持って活動してる人が長生きするんじゃないかなと。
- あとやっぱり自立心ね!
- そうですね。
- 誰かに依存してると行動1つ1つが誰かにお伺いたててやらなきゃいけなくなっちゃうと厳しいよね。男でも女でも自立した気持ちでね。言ってももうすぐ老後を考えなきゃいけないお年頃ど真ん中なわけだから。
- そうですね、あっという間ですね。
- 正直全然若くはないし、夢を語る年代じゃないよね。夢なんか語る歳じゃない。現実問題として、例えばここが20代女子だったらああいう事やりたいよねとか、こういう事やりたいよねとか、やりたい事がやれる事で本当のニアリーイコールだと思うんですよ。「ああいう事やりたいね」「そうだね、やろうやろう」ってなると思うけど。そろそろお年頃になっちゃうとやりたい事ばっかりって「ちょっと無理でしょ」って。体力的に無理でしょとか、お金的に無理でしょ、才能的に無理でしょってやりたい事がやれる事じゃない。だからやれる事の中から楽しそうな事探すみたいな。だって現実的に考えた時にそこは受け入れつつやらないといけないよね。
でも中々こうは言ってもお金の事を話しができる友達ってやっぱり少ないんですよ、全体的に。
- 少ないですね、かなり少ないです。
- でもこれはやっぱお友達とか、周りをどんどん巻き込まなきゃいけない
- いけないですよね!
- いけないですよ!だって1人で、例えば御芝居でも見に行きたいなって、ちょっと旅行行きたいなっていった時に1人じゃ寂しいもんね。同じくらいお金使えるお友達がいないと誘えないしね。
- 本当そうですよね。自分1人が豊かでもお友達がいなかったら、お友達を買うところから始めないと。
- 買う!?買っちゃうんだ!(みんな)
- 冗談としてですけど(笑)
- 本当お友達を探さなきゃいけなくなっちゃうので。多分私達の仕事って色々あるけれども、今時代が100年っていう事は間違いなくそうなんだから、心とお財布の部分を100年以上保たせるような働きかけをしないと。仮に私が1人だけお金持ちだったとしても寂しいよね。
- 寂しいです。(みんな)
- 若い子と話すって言ったって限度があるよね。
- わかり合えるね。
- わかり合える人と話がしたいし、それは凄く大事ですよね。なので、そろそろお時間なんですけれども、老後!寺門さんにとって老後とは何ですか?
- 老後とは…すぐそこにある!
- すぐそこにある!もう結構形が見えてる感じ?
- 見えてはきました。実は離婚をしたのが今から4年前、正式に終わったのが。その時絶望だったんですね。結構稼ぐ夫だったので絶望的になったんですけども、元気になり、ファイナンシャル知識がついたらもの凄い闇の部分がとれたんですね、おかげさまで。なので、そういう事を皆様にも伝えていきたいなっていうのが私の今なんですけど、それと同時に自分自身もかなりはっきりと自分のビジョンが見えてきました。
- なるほど。じゃあもうすぐそこにある具体化してやりたい事が見えてきた感じですか?
- はい、見えてきてます。
- なるほどね。じゃあ楽しい老後?
- 楽しくします。
- しますね!
- もちろん幅はあるんですけども。あと少しは夢を持っています。これはこれから5年くらいにかかると思うんですけども、最後の5年間思いっきり頑張って。
- それはまた別の機会にお話を聞く事にしましょう。竹内さん老後とは?
- 老後とは楽しい事。私も実は寺門さんと一緒で夢があるんです。諦めてない夢があって、それを実現するために働いてるっていう感じになるんですけど、そのためにはやっぱり資金がいるので、それを実現させるために第2の人生を楽しく送っていくために働こうかなっていう風には思ってます。
- なるほどね。福田さんは老後とは?
- ちょっと違うかもしれんないんですけど、ずっとイキイキしていたいっていう気持ちがあるので、生涯現役でいたいっていうのが1つなんですけど。あと若くはないんだからって言われちゃいそうなんですけど、やりたい事がいっぱいありすぎて…
- ある意味若いから!
- ありすぎてまだまとまりきれてない部分が自分の中にあります。
- なるほどね。まぁ今日は女性だけ、100歳は軽々生きそうな。私自身は人生100年と言われたら、何か私凄く許された感じがします。子供の時ってどうでした?まだ男の子と女の子で結構差があったりとか、私は本当田舎の子だったからお父さんはこうあるべきとか、男はこうあるべきみたいなところが凄くあったんです。女の子は大学いかなくてもいいみたいな、本当にそういう田舎だったから。それから思うと私色んな事が許されてる感じで嬉しい!何だ、やってもいいんだっていう感じで。
- 凄いですね。(みんな)
- 本当田舎の子供で女の子なんか学校は高校がやっとみたいな子もいっぱいいて、出させてもらえなかったりとか、勉強させてもらえなかったとか。信じられない、明治時代のあれだよね。本当そういう田舎では、外に出ていく女の人がいなかったんです。やっぱり女性は家庭の中とか、お母さんなんなきゃとか、せいぜい仕事ができても美容師さんか、看護婦さんかみたいな。そう思うと色んな事を私自身はやっと許してもらえた感じがして、許してもらえたんだったらやっちゃおうかなって思ってます。凄く色んな意味で頑張れるところがいっぱいあるという事で、私達は道半ば!折り返してはまだないという事で、私達はますます頑張りましょうという事と、あとやっぱお客様に何か伝えていかないといけませんね。
- そうですね。もっともっとお金とかそういう部分だけでなく、生き方全体を伝える事で。
- 本当そうですね。やっぱお金って使うためにあるしね、自分のために使えるような、色んな形でアドバイスできたらいいですかね。というところで以上で対談を修了させて頂きます。どうもありがとうございました!
対談動画
今回の対談に参加された皆さん
山中 伸枝
(やまなか のぶえ)山中 伸枝のiDeCo(イデコ)ポートフォリオ
寺門 美和子
(てらかど みわこ)寺門 美和子のiDeCo(イデコ)ポートフォリオ
竹内 美土璃
(たけう ちみどり)竹内 美土璃のiDeCo(イデコ)ポートフォリオ
福田 斉子
(ふくだ ときこ)福田 斉子のiDeCo(イデコ)ポートフォリオ