【FP対談企画第13弾】「離婚」にまつわるお金の話
離婚があたりまえの時代になったとはいえ、だれにとっても離婚は、結婚時点では「想定外」です。だからこそ悩み、苦しむのが離婚。しかもお金の問題も深刻です。今回は離婚経験のあるFPが赤裸々に「離婚とお金」を語ります。
※当コンテンツは各FPの個人的な感想です。あくまで参考として楽しんで読んで頂けますと幸いです。
【Youtube】FPが本音で語る!【第13弾】「離婚」にまつわるお金の話
参加者
山中 伸枝
(やまなか のぶえ)
山中 伸枝のiDeCo(イデコ)ポートフォリオ
野原 亮
(のはら りょう)
野原 亮のiDeCo(イデコ)ポートフォリオ
寺門 美和子
(てらかど みわこ)
寺門 美和子のiDeCo(イデコ)ポートフォリオ
福田 斉子
(ふくだ ときこ)
福田 斉子のiDeCo(イデコ)ポートフォリオ
- じゃあ、始めていきたいと思います。よろしくお願いします。
- よろしくお願いします。
- 今回は離婚経験者、離婚を経験したFPだからこそわかるアドバイスというか、きっとその人に寄り添ったアドバイスってできるところもあるんじゃないのかなって思って、お話を進めていきたいなと思っています。なんで離婚したかは聞かないのでね。個人情報なので。でもやっぱり、離婚っていうのは当たり前の時代なので、考えてる方、いらっしゃるんじゃないかなと思っています。その人たちにも、少しでもためになるというか、役に立つような話ができたらなと思っていますので、ぜひご協力よろしくお願いします。
- よろしくお願いします。
- 離婚の状況をお話ししてもらいたんですけど、例えば何年前で、お子さんいた、いない、それでだけちらちらっと言ってもらっていいですか。先に野原さんから。
- 僕は4年前で子供2人ですね。
- 4年前、子供さん2人。当時いくつといくつ
- えー、4歳、、、
- 忘れた?
- 6歳、3歳。
- 6歳と3歳。まだ小学校上がっていない。
- 小学校、そうですね、上がってないですね。
- なるほど、6歳と4歳のお子さんがいた、4年前に離婚した。はい、分りました。福田さんは。
- 私も、大体5年前ですね。
- 5年前。
- 子供は中学3年生と小学校3年生です。
- 当時中3と小3。上の子は結構多感な時だよね。
- そうですね。
- 男の子でしたっけ。2人とも。
- 男の子です。
- 野原さんのほうは、男の子、女の子。
- 女男ですね。
- 上の方が女の子で、下の方が男の子。寺門さんは。
- 子供はいなかったです。私も5年位前です。
- あら
- ちょっと、ちょっと。
- 5年ていうと、ちょっと時間も落ち着いた感じ。お話しできる?
- 全然大丈夫です。もう笑い話。
- そうですね。やっぱり結婚するときに、離婚前提で結婚していないから、またライフプランって考えた時に、結婚とか出産とか家とか前向きに、プランするじゃないですか。だけど離婚ていうのはプランニングしないでしょう。私もだけど(笑)
だからこそ凄く難しいし、悩むんじゃないかなと思うんですよね。まあ私はまだ離婚はしてませんけども。やっぱり1人ってことで考えると、いずれはどっかで1人になることもあり得るので、いろんなことをちょっとね、今日は皆さんとお話ししたいんですが。
まず最初に教えてもらいたいんだけども、離婚て、お金は必要?離婚するのにお金がいるか。これもちょっと野原さんの方から教えてもらっていいですか。
- まあ、離婚した後によくトラブルになるのがやっぱり決め事が曖昧になっちゃうことがあるので、特に弁護士とかを使わない場合は、公正証書を作るケースが多い。
- ルール文を、公正証書にするんだ。
- 月に何回会うとか、慰謝料、慰謝料じゃなくて、養育費とかですね。その時に公正証書を作るんだけど、まず直接的にそのお金がかかります。
- 公証役場に行って、やってもらうんですか。
- 公証役場。
- 2人でいって
- まあ、1人で行っても大丈夫だと思うんですけども、2人で行きました。で書類作るときに、手数料が取られます。
- そんな高くはないでしょう、書類の手数料は。
- 財産とかに応じて、数万円とかになりますよね。
- じゃあ、話し合いがスムーズだったら、公証役場の書類代ぐらいで済んじゃうの。離婚は。
- 離婚は、そうですね。
- エコノミークラスは、書面を自分らでやって、公証役場でする。
- あと、それに伴う引っ越しとかってなっちゃうと、またそれがかかりますけど。
- そっか、そっか。じゃあ、話し合いがちゃんとスムーズにいく場合だったら、それほどお金はかからないと。引っ越しと、役場のお金がかかるとかって言ってなかった、さっき?
- 手数料で財産だったか、何かに応じてお金がかかるんでそれだけですね。
- じゃあ、分割する財産の額に応じて違う。
- そうですね。まあ離婚届にはお金かからないですよね。
- 役所の届出はね。24時間OKでしたっけ。
- 何かポストがあるんですよね。確か
- 離婚のポストがあるんだ。ポストがあって、ポストに書類を入れとけば。
- 深夜はそうですね。確かそうですよね。
- じゃあ、まあ、基本的にお話し合いで双方が納得して、お話し合いが決まれば、お金はかからないと。
- そうですね。
- 離婚自体には。
- 離婚自体には、かからないですね。
- 福田さんときには、お金かかりました?
- 私は弁護士を頼んだので、その費用かかりました。
- 弁護士費用ね。これもまたわかりづらいというか。
- そうですね。
- 想像できないけども。
- あの、私もその時は、法テラス制度を使ったんですけども、1番最初に相談しに行ったときには、多分どこでもそうだと思うんですけども、30分無料相談とかってされてると思うんですね。そこでどのくらい費用がかかりますとか、これを決める、決めることが多ければ多いほど、お金がかかる。
- 決めることが多ければ多いほどね。決め事というのは何を決めていくんですか。いわゆる養育費。
- そうですね。養育費とか親権とか、あと面会、面会回数。どっちが子供を育てるかどうか。あと今ある財産をどうするかとか。
- なるほどね、そういう決め事が多ければ多いほど、弁護士代がかかる。例えば弁護士をお願いしようと思ったら目安として心づもりでどのくらいが必要とかあります。
- 目安として、難しいですね。やっぱり、4、50万はみといたほうがいいかなと思うんですけど。
- なるほどね。それって、1番最初に弁護士と出会うっていうのも、一般の方にとってはハードルが高いと思うんだけども、そういった法テラスみたいなものを利用すればいいですかね。
- ただ、私もちょっといろいろ複雑だったので、市役所の子供福祉課に相談事務課とか、相談しに行ってて、弁護士さんを紹介してもらったんですね。
- なるほどね。じゃあ役所からの相談を受けると言う事ですね。やっぱり精神的にも追い詰められることも多いじゃないですか。やっぱりね。その時に冷静さを失ってしまうと厳しいよね。
- やっぱり誰かに相談できるってあるのとないとでは、全然違います。
- なるほどね。相談するべきですね。
- べきですね。私もどうしようってなってた時に、友人からすぐ市役所行って相談しなさいって言われたんですよ。それで相談して、親身にしてもらったので、弁護士さんを紹介してもらったという形になります。
- 友達同士で言うのもいいけども、1歩進むんだったらやっぱり専門家。
- そうですね。
- なるほど。寺門さんは、大変だったんでしょう。
- はい。ものすごい大変でした。あの個人的なこともあるので、すべてはお話しできないんですけど、もちろん弁護士さんもお願いしましたし、あと、今私は夫婦問題カウンセラーをやっていますが、夫婦問題カウンセラーの生生にもご相談しました。あとそれなりに調べることだとかもお金がかかりました。弁護士さんも、私の場合は裁判が全部で、調停裁判が4つ重なったんですね。なのでその費用はかなり。
- 裁判費用は折半。
- 裁判費用はそれぞれ弁護士さんを。
- あ、そうか。
- 1人の方に頼むわけではないのでそれぞれにかかります。案件によって、むこうと違う案件をその裁判でやってしまったんですね。そうするとその専門分野に詳しい弁護士さんを別途お願いしなきゃいけないので、そこの費用がかかりますし、私も今逆にカウンセラーとしていろいろな方のご相談をするときに、弁護士さんにはパイプがあるんですけども、大体着手金で15万から30万円位が相場だと思います。
- なるほどね。そうかで、調停って何年かかったんでしたっけ。
- 調停は、私の場合はすぐ終わって、すぐ裁判になって。これはとても珍しいケースで、長い方で調停で1年以上かかります。でそこからまた裁判になるんですけども、やはりその主張、争っている争点によって、裁判の期間も、費用もあと費用も財産の金額も変わってきますね。
- なるほどね。調停とかいろんな裁判とかあったときに、手続きをしている間も生活をしなきゃいけないわけでしょう。
- そうですね。
- そういうお金の工面て、まあ働いて、それぞれお仕事をしていれば、生活費、仮にいろんな家庭ってあると思って、ご主人さんのお金でやりくりをしているような、奥さんの場合だったら、どうしたらいい。
- 相当大変だと思いますね。やっぱり一応離婚になるまではご主人から生活費をもらえるっていう決まりはあるやるんですけども。それがまた決まるまでっていうのもありますから。やっぱり何かしらお仕事をしてないと、自分1人でも食べていけなくなっちゃう、あとはよっぽど実家が理解があって、住まわせてもらえるとか。
- そうですね。ご実家の存在は大きいですね。
- ましてや、これはお子さんを連れて帰らなきゃと言った時に。
- やっぱり実家の手助けがないとなかなか厳しいものがあるかもしれないですね。
- 1人だけアパートにってわけでもないでしょうしね。
- そうですね。あと気をつけた方が良いのは例えば自分が結婚する以前と実家の状況が変わってるって言う事なんですね。
- 年齢も変わってるし経済環境も変わるよね。
- 変わってますし、あと例えばもちろん男の兄弟がいらして、それがお嫁さんが入ってたりとかっていうと、一緒に同居してなくても状況変わってくるので、ものすごく気を使われる場合もありますし、あとはご兄弟が結婚をしていない場合でも、やはり自分が出ていった後の実家というのは、もう様子が変わっているんですね。両親も歳を重ねて。
- そうだよね。
- なので、私は安易に実家に戻れるから大丈夫ですっていう方が多いんですけども、カウンセラーとしてものすごく話し合います。
- 確認したほうがいいよっていうことだよね。
- そうです。
- 本人さんが、いいと思ってても、そうすると離婚にたどり着くまでの、離婚自体には、うまくいけばそんなにお金かからないかもしれないけども、時間にかかるコストは考えとかなきゃいけない。
- いけないですね。
- ただ離婚の前にも、やっぱりお金は必要だよっていう事ですね。そうだよね。じゃあ離婚の後、結構お金かかってるの?個人情報聞きませんと言いつつ聞いてるけど。
- 養育費自体はそんなに払ってないです。僕の場合は生命保険を考慮して、設定したので、それ入れると普通位だと思いますね。
- 生命保険と言うのは。
- 例えば終身だとか、教育費とかにあてようと思っていた保険を、養育費代わりに組み込む、養育費に組み込んじゃう。
- お子さんを受取人にしといてとかっていう話?
- はい。
- ああ。そうかそうか。そうすると万が一のときにはそれがちゃんとお子さんに行くから、養育費代わりというような。
- もちろんちゃんと養育費は払ってるんですけども、そういう、まあそこら辺は、いろいろケースバイケースだと思うんですけど。
- なるほどね。養育費ってそれぞれだと思うんだけど、相場ってあるんでしたっけ。
- あります。
- どれくらい。
- 2人の収入を照らし合わせて一覧表があるんですね。それがちょうど重なったところ、がその方の養育費って出すんですけども、調停とか、裁判では。あと2人で話し合うと、もう全然金額がまちまちになってきますね。個人差が。
- でも養育費っていうのは、イメージでいうと数万円というイメージなんだけど、4、5万とか。
- もっとあります。
- もっとある。
- 年収によっては。例えばなんですけども、ご自身がとても年収が高くて、奥さんが専業主婦の場合はもっと大きい金額が出てきます。
- 生活できないもんね。で子供さんが何歳まで。
- えーと18。あれもいろいろ設定できるんですけども、僕の場合は20歳まで。
- 20歳まで、20歳までね。
- 18とかっていうのもできるんですけど。
- お子さんは養育費もらっている?
- もらってないです。
- なるほどね、そうすると、全部自分でってことになるもんね。
- うちは調停では決めたんですけども、全然もらってないです。
- あるある。
- そうですね。多いですね。ただ関わり合いたくないから、請求はしてない。
- それもあるある。
- よくある。
- 福田さんはもうご自身で、稼げる方だからいいですけども、福田さんのような方は稀で。
- 稀でしょうね。
- 離婚をするって決まってから、結婚をするっていうよりも、やはりご自身に稼ぐ力がない場合は離婚はやめたほうがいい。
- キーワードですね。稼げてないと厳しいよね。
- 厳しいと思います。
- 取り決めをしてもそれはもう必ずしも実行されるわけでもないし、その話を聞きますよね、公正証書取っても法的に何かいけないんですか。
- あの、差し押さえとかできます。10年間。取り決めしてから10年間の間はできるんですけども。やっぱり例えば相手の方が職を変えたりとか、引っ越しちゃったらわかんなくなっちゃうというのもありますし、今なんかあんまり詳しくないですけども、裁判すれば相手の口座を確認することができるという制度が、何かできたらしいですね。
- 資産状況見るってことね。
- それをやるのはやっぱりまたお金かかりますし、時間もすごくかかるから、やっぱり諦めちゃう人が多いですね。
- 見れないところも多いみたいですよ。
- なるほどね。
- あんまり、銀行さんによってはみれる銀行もあるんですけども。
- でもできるようなった。
- それはいつですか。そうですか。
- 色々変わってるかもしれない。
- そうですね。私の聞いているケースでは、ごめんなさい。それは去年なんですけども、弁護士さんにお願いしたけども、見れない。
- ああ、なるほどね。
- みずほとかは見れるみたいですけども、銀行さんによっては。
- そうか、そうすると、これまでお話の中で、離婚する前、離婚するときの話と、離婚する直後の話なんだけども、その後の生活費で考えると、子供が2人いますよね。養育費とか特に前のご主人からもらってなかったですっていったら、全部の家計を1人でいわゆるシングルマザーですよね。ここは、その前に仕事があるから、福田さんは、なんとかやってきたって感じ。
- そうですね。やっぱり仕事があったからやって来れたっていうのもありますけれども、私の場合ちょっと色々あって、3回引っ越してるんです。なので、一年ちょっとの間で、軽く200万円位飛んできましたね。
- 離婚する前にお金の勘定はやっぱりした。
- してなかったです。
- しなかった。
- そういう状況ではなかったので。
- 計画できるような状況ではなかったから。
- 逃げることもあったので、まあそれで引っ越し何回もしたっていうのがあるんですけども。
- そうかそうか、まあ離婚て言ったってね。計画通りには。
- そうですね。
- 立てられないこともあるしね。
- 計画立てるんだったら、やっぱり仕事をして、貯金をして、それからっていうのもできますけども、計画立ててっていうことばっかりじゃないので。
- そうだよね、そうだよね。もし仮に離婚考えてるような人がいたら、お金どのくらいあったほうがいいよってなります。
- 子供の人数にもよりますし、自分が引き取るのか、相手が引き取るのかっていうのも変わってきますから、子供が1人いて、アパート借りなきゃっていうのだったら、出るだけで、やっぱり100万円近くかかると思ったほうが。
- そうだよね。引っ越しってあるもんね。
- いってみたらまた子供が転校するとなると、そこの学校の制服とかも揃えなきゃいけないですから。そういった費用もかかります。
- 大変だね。
- そうですね。
- 野原さんはもしこれから離婚を考えてるって方がいらっしゃったら、お金的なアドバイスだったら、これだけは絶対やっておいた方がいいってありますか。
- そうですね。まあ先ほど出た100万単位でお金を貯めておくっていうのもちろんそうなんですけども、あのやっぱり稼ぐ力とかをその時なくても、稼ぐっていうのを視野に入れて。
- ポテンシャルとしては持ってなきゃいけないよってこと。
- 例えば、ある程度、勤務先を想定して、動くとか、結構先、先へ動いていかないと大変だなと思いますね。
そんなこと考えられるんだったら離婚しないとこともあると思うんですけども、まあ余裕があれば考えておいたほうがいいですね。
- まあ可能性としてゼロでは無いから、そういった稼げる。どういう状況になっても、お相手の方が病気になるかもしれないしね、稼げるポテンシャルっていうの持っていたほうがいいと言うことですよね。寺門さんは婚姻というか結婚してる間、お財布は個々で別々だったんですか。
- いえ、もう。
- 一緒。
- 一緒といいますか、ほとんど私が管理してました。
- お金の事情はわかっていた感じ。
- そうですね。わかってました。
- でもそうは言っても、全て自分のお金っていうことじゃないだろうから。
- もちろんです。相手の気を遣ってやってましたけども、でもそこがすごく勘違いされて、大変なことになってしまったんですけどね。
- 管理できてるが故に。
- そうですね。私が管理していたからこそ、ちょっとトラブルが起きてしまったということがありました。
- なるほどね。あのご家庭によってお金の管理の方法って違うじゃないですか。ずっと婚姻関係が続くんだったら一緒でもいいかもしれないんですけども、何が起こるかわからない。死別でも、生き別れても同じなんだけども、そういったことを考えると、お金の管理はどうあるべきなんだろう。家庭で。
- そうですね。
- 個々の財布はあったほうがいいよね。
- あったほうがいいと思いますね。
- 共通のお財布とそれぞれのお財布と3本だて。
- 3本だて。
- 僕の場合は共通のやつを全部相手の口座にしてたんですけども、いろいろ優遇があった人でして、夜間でも引き出し手数料ゼロとか、当時あったんですけど。いろいろあって生活費とか全部管理してもらったんですよね。でも個人では個人のお金はお金で管理していていましたね。
- あの今個人情報の関係で、例えば私だったら、夫の名義の通帳から振り込みをするというのはできないから、ほとんどは私の名義から子供の教育費払ったりとか、水道、光熱費も私のところから落ちてったりして、離婚する時には取り返さなきゃいけないとか思ってるんだけども(笑) お金の管理ってその効率的な便宜上のだったりとか、いろいろありますのね。
- そうですね。ここ数年大きく変わったんじゃないですか。
- そうですよ。
- 前は、それこそ妻の立場であれば
- 夫の口座からね、管理っていうのはそういうことだよね。
- 忙しい夫に代わって、すべて銀行の手続き。
- やりますよね。
- やってましたね。ただここで大きく時代が変わっているので、そこは考え方を大きくシフトチェンジしたほうがいいと思います。
- なるほどね。海外だと結婚する前にいろんなルール決めとか取り決めを決めて、契約という側面を持ちながら結婚するっていう話もあるんだけど。例えば寺門さん。もしこれから結婚する方にアドバイスをするとすると、そういうルール決めはしたほうが良いと思います。
- そうですね。あのちょっと離婚の話になって申し訳ないんですけども、アメリカにはコラボラティブディボースという方法が、今注目を浴びているそうなんです、離婚をするときに弁護士さん、カウンセラー、そしてファイナンシャルプランナーこの3人が間に入って、それで円満に離婚をさせましょうという方法が、流行ってきているそうなんですね。まだ主流っていうわけではないんですけども、その考え方が強くなっているそうです。なので、結婚する前に、いろいろルール決めをして、お金の問題も、きちんと話し合いをする。そういうことをしていくことが大切なのではないかなと思います。
- さあ、それをどう切り出すかですね。
- はい。
- 切り出し方は難しいし、お互いに。
- 若い方っていうのは、そういうふうに決めて、結婚するって方も聞きますよね。
- 聞きますよね。家計の分担や家事の配分とかもね。若い方の方が頭はしっかりしてるよね。なんか昔はそんなね。離婚という言葉自体ももそれほどなかったしね。
- あくまでやっぱり我々の時代なんかは、結婚したら退職してみたいな。
- 添い遂げるとかっていうのが、当たり前みたいなそういった社会の理解も変わっているかもしれませんね。何かこう離婚っていうと、どちらかというとメディアなんか、女性側の視点で語られることの方が多いような私は感じがするんだけども、男性から見て離婚ていうのは結構大変、大変ていったらおかしいけども、経済的に何か離婚前と離婚ごで変えたことありますか。
- まあ固定の出費が増えますね。まず間違いなく。経済的にですけど。あとやっぱり夫婦で働くとか、夫が働いて、専業主婦で奥さんがいてお金を貯めるってなると、ひとりでいるのと比べて、税金、引かれる税金も変わってきますし、2人の方がやっぱりいいっていう現実問題としてありますよね。
- 効率的。
- 効率的、お金を貯めやすい。
- でも、固定費として考えると、夫婦でいた時だって、子供さんにかかる費用は同じようにかかるはずだから、離婚したとしても固定費はイコールなんじゃないの。子供を育てていくための、家庭を運営していくための費用とか、子供を育てていく費用は、離婚をする前も後もイコールなんじゃないかなと思うんだけど、そういうことでもない。
- ちょっと細かくは計算してないですけども、独身はやっぱりお金を貯めにくいという部分がありますので、同じようにやってても、多分1人で、お互いバラバラで子供を世話をしているのと、一緒に世話するのとは、まあ、支出と収入が、支出が一緒でも収入とか変わってきますから、多分結構差が出てくるかもしれないですね。
- ビフォーアフターで考えるとアフターのほうがきつい。
- きついですね。
- その辺はどうですか。女性から見ると。まあでもね。前はご主人の収入があるので。
- ありましたけど、でも精神的なものとかはすごく大きいですし、そんなコスト自体そんなに変わってないんですよ。私。
- なるほどね、それは自分が働いてたというのも大きいよね。なるほど。じゃあ家賃とか、そういったもので少しコストがかかってる位。
- そうですね。家賃というよりもやっぱり子供が成長いくと、学費が高くなっていくじゃないですか。その分とかですね。ただアルバイトしてもらったりしているので、トントンですかね。
- なるほどね。寺門さんは。ビフォーアフターで考えると。お金の面ではだいぶ違うこととかありますか。
- 私個人的にですか。私は個人的に雲泥の差ですよね。元夫といたときは、優雅な暮らしをしてました。ただ、ものすごく忙しかったんですよ私。
- お仕事をね、一緒にしていたからね。
- 一緒に仕事していましたし、それこそ自分の服を買いに行くのは年に一回くらい。まとめて買いに行ったりしてました。そういう細かいお金を使う時間がなくて、エステに行ったりする時間すらなかった、忙しすぎた。ちょっと一般的ではないとは思います。
- そうすると離婚が決まって、ちょっと自分らしさを取り戻したっていう感じですか。
- そうですね、生活という所では、今日はお金の話なのでね、最低限のお金があれば、忙しさとどっちがいいのかなっていうことを考えますね。
- さあその最低限のお金だよね。やっぱり生活って考えるとまあ家を、住む場所確保だよね。あと子供がいれば子供の学校の費用だよね。それを自分1人で基本的には賄っていけるだけの、稼ぎ力と、まあちょっとした蓄えもいりますよね。
- いりますね。
- さあ、いくらあったらいい。離婚できる?
- やっぱりドンピシャで200とか。
- 最低200万円はないといけない。200万ストックで。
- ちょうど独立、失業、不安定な仕事で、失業した時に必要なお金ぐらいはやっぱり欲しいですね。
- なるほどね。さあそうね、そうね、やっぱり100じゃ足りないよね。
- 足りないですね。
- 足りないよね。すぐに
- いっちゃいますね。
- そうすれば200万。
- 言い過ぎかもしれないですけどね。
- 200万は手元に用意して、あとやっぱり月々稼ぎは、家族として子供たちと一緒に過ごすせる、家賃を払って食べていけるぐらいは、稼げるようになった方がいい。
- 私は、金額ではないと思います。もう個人個人違うと思います。だからライフプランは絶対必要で、ライフプランやらないで離婚をする事はありえないと思っています。なのでどちらかというと、私は今の気持は離婚でも、カウンセリングの現場では「心だけの問題ではなく、ライフプランを必ずやってから離婚を決めなさい」というお話をしています。
- 確かにそれはあるよね。
- 気持ちだけでどんどんどんどん離婚の方向へいってしまう。特に女性の場合はそういう方が多いんですね。問題は稼げなかった場合なんですけど。例えば「マンションだけもらえればいいわっ」ていう人もおられるんです。
- 住む場所だけね。
- 住む場所を確保できれば。私が今自分のマンションで修繕費の問題で大きな問題を抱えているんですけども、あのこの間コラムにも書いたんですが、75%位のマンションが修繕費不足なんですね。
- そうすると積み立てが足りない。
- そうなんです。なので追加で取られるんですよ。私のマンションも2年前ですか。1軒あたり約100万円追加でとられて、私は2軒持ってるんで200万円とられたんです。離婚した直後だったんで、その時本当に離婚の痛みを感じました。100万円あったら、それこそ安心材料じゃないですか。お守りですよね。そのお守りがころっとなくなってしまう。
- お守りさえもなくなってしまった。
- はい、その時に本当にあの離婚と言うものの厳しさを感じましたので、持ち家だったら持ち家がある人がかかるコストっていうものも、考えていかないといけないし。今払っているお金が果たして適正かどうかもわからないですね。そこも考えていかないといけないし、やはり中にはですね、若いご夫婦で、ローンを組んだ方がいらっしゃいますが。
- 修繕費のローン
- そういう方もいました。なのでそういうところも含めて、やはりいくら位と言うのではなくて、お子さんがいる場合はお子さんにかかる費用。こういうケースもあったんですけども、お子さんはスポーツ推薦で高校に入ったのですが、そこの高校がびっくりすくらいお金がかかって、有名私立学校よりも高い。もちろんかなり良い学校ではあったんですけども、ブランド校ではなかったですね。でもブランド校よりも費用が高かったです。
- スポーツお金かかるもんね。
- 確かにそれはあるよね。
- そうなんですよね、グラウンドが学校にないから、遠征をするんですって!ライフプランを出して、弁護士さんに調停で戦っていただいて。そしたら頂くのがウン万円上がって。
- いただけるというのは、数万円であってもありがたいよね。
- ありがたかったです。このケースまだ離婚していないのですが、その方も離婚を1回考えたんです。でもお子さんを大学の寮に入れて、そのスポーツを継続させてあげたいっていうお話だったんですね。そうしましたら、大学の寮費だけで4年間で400万なんですって!もう決められているので。
- だからもっとやっぱり冷静にお金っていうことで考えるべきだよね。
- そうですよね。お子さんがいたら、お子さんはどういう道にいきたいのか。大概最近の方は留学させたいっていう方が多いんですよ。
- とりあえず気持ちとしてはね。
- はい。気持ちとしては、それから、留学させるためにいくらくらいお金がかかりますと、考え始めたらいろいろな習い事をさせたい、ダンスも塾にもいかせたいと。
- 塾も高いですからね。ただもうそういう費用っていうのは、2人で夫婦としてやっていたとしても、もっとリアリに本来なら考えなきゃいけなかったってことだよね。だから結婚をしているとなんとなく例えば相方がちゃんとやってるんじゃないかとか、思ったりとか。なあなあで、今日はこれ私が出すからみたいな事の日々のある中で、もしかしたら考えていなかったことが、1人になることによってよりリアルに、考えなきゃいけなくなっちゃった、ってことだよね。
- そうですね。
- そろそろまあ時間もアレなんですけども、やっぱりこれから離婚という事も、選択肢と1つだし、必ずずっとと結婚してなきゃいけないということもないだろうし、また結婚という選択をせずに、家庭を持つ人だってこれから出てくると思うんですよね。そうしたらお金に対する向き合い方、多分必要になってくると思うんですけども。まあこれから過去の自分では無いけども、もし1つお金との向き合い方でいうとすると、こういう事はやっぱり離婚しても結婚しても、仮に1人になったとしても考えておいた方がよかったよーとか。いいよっていうのはあります。
- そうですね、自分自身は、自分自身も、相手もそうですけど、もっとずるくなったほうがいいですね。よかったんですよね。
- ずるくというのは。
- 要は、もっと言い方おかしいですけど、2人で力合わせてやっていくって綺麗事ですけど、その中で、もっとずるく、その夫婦を利用して、家族を利用して、お金を貯めておくとか。勉強しておくとか、そういう必要が多分出てくるのかなあと思いますね。
- ずるくって言葉を使ったけどもっと賢くいろんなことを考えてっていうことだよね。なるほどね。福田さんは。
- そうですね。やっぱり若いうちからお金の勉強ってすごく必要だと思いますね。それにお互い、片方だけが勉強するのではなくて、2人で勉強してどうしていこうかっていう考えを持ったほうがいいと思います。あと今現在私はシングルマザーですけど、やっぱり子供に何か出してあげたいというのはどの親も一緒だと思うんですけども、子供のため、子供のためって、今の生活を一生懸命やるのも、当然当たり前なんですけども、自分の側もほんのちょっとだけ考えてほしいと思います。結局子供が独立してから、私何もないっていうのじゃあ、子供に迷惑がかかっちゃうので。
- 子供のためっていうのもちょっと何か言い訳になりそうんだもんね。子供かわいそうだね。
- やっぱり子供のためにいろいろやってあげたいのは親としたら当たり前なんですけども、ほんのちょっとだけでいいから自分のことも考えてほしいと思いますね。
- 自分軸を持っていると言うのは大事だよね。確かにお金のことも。自信とか、お金に対する知識がなかったら、離婚もできないっていうことだしね。
- そうですね。
- お金の知識がないと離婚もできない。離婚て、選択肢だから、多分今日こられている3人だったら、離婚が良かったっていうふうに思って進んでらっしゃると思うから、だからこそお金の知識も必要。
- 必要ですね。お金の知識は絶対だと思います。
- 絶対必要。寺門さん。
- 結婚式場だとか、婚活するような会社ってありますよね。プロデュースしている会社。そこでもうマネーのワークショップみたいなものを、含んでいればいいと思うんですね。で今保険のコマーシャルで嵐の櫻井さんが。
- 人生100年!櫻井くん見てる見てる。
- あれいいなあと思っていて、ああいう風に、もう計画をね、立てて。そうするとお金はかかる。夢の数値化ですよね。ファイナンシャルプランナーの1番の醍醐味って夢の数値化かなっていうふうに思っているんですけども、それを私たちファイナンシャルプランナーがどんどん見せてあげて、呼んでいただいて、そういうところで話とかさせていただいて、夫婦で、一緒にお金のことを計画していくのは当たり前なんだよ。そうすると、多分親たちの世代はやってなかったと思うんですよ。
- 確かに。お金のアドバイスは少ないよね。
- そうですよね。だから。
- 我慢しろみたいな。
- そうですよね。でもエスカレーター式の時代は、なんとかお父さんにご飯をあげて、いなくなったらテレビをダラーっと観てっていう生活もできたんですけど、今そういう時代ではないので。やはり生活にまつわるお金の知識をファイナンシャルプランナーが発信していく。それを応援してくださる企業様がいたりとかね。いろんな方がいて、多くの若い方々、これから結婚しようとする方々をサポートしていく。でも私たちもまだ人生50年残っているので(笑)。
- いっぱいあります、いっぱいあります。
- これからの人だと思ってるんですけど。
- もう3回位結婚をします(笑)
- そうですよね。そういう人たちに向けて。
- そうね。でもまあ今、寺門さん、やっぱり夢の数値化だという話をしたけども、離婚というものが、ある意味選択肢として夢をかなえる1つかもしれないし、それはもう皆が認めるような選択肢であるべきだと思うんので、やっぱり一人一人自分軸を持って、知識を持ってっていう感じですね。どうですかね。はい。じゃあ私たちも、もうちょっといろいろ情報発信をしながらという所で、終わりにしていきたいと思います。離婚考えたら、私たちにご相談ください!ということで終わりにしたいと思います。お疲れ様でした。
- どうもありがとうございました。
- ありがとうございます。
対談動画
今回の対談に参加された皆さん
山中 伸枝
(やまなか のぶえ)
山中 伸枝のiDeCo(イデコ)ポートフォリオ
野原 亮
(のはら りょう)
野原 亮のiDeCo(イデコ)ポートフォリオ
寺門 美和子
(てらかど みわこ)
寺門 美和子のiDeCo(イデコ)ポートフォリオ
福田 斉子
(ふくだ ときこ)
福田 斉子のiDeCo(イデコ)ポートフォリオ