【FP対談企画第18弾】「子供連れで離婚」本音トーク
今や3組に1組は離婚すると言われてる中、お子さんを抱えての離婚のお金の問題は、無視できません。特にお子さんが小さいと働くことも容易ではないので、離婚経験のあるFPのアドバイスは支えになるでしょう。
※当コンテンツは各FPの個人的な感想です。あくまで参考として楽しんで読んで頂けますと幸いです。
【Youtube】FPが本音で語る!【第18弾】「子供連れで離婚」本音トーク
参加者
山中 伸枝
(やまなか のぶえ)
山中 伸枝のiDeCo(イデコ)ポートフォリオ
三藤 桂子
(みふじ けいこ)
三藤 桂子のiDeCo(イデコ)ポートフォリオ
福田 斉子
(ふくだ ときこ)
福田 斉子のiDeCo(イデコ)ポートフォリオ
寺門 美和子
(てらかど みわこ)
寺門 美和子のiDeCo(イデコ)ポートフォリオ
- よろしくお願いします。今日は夫婦とお金の研究会のみなさんとお話をしていきます。お子さんを連れての離婚というのは経済的にも一人で責任を負っていかないといけないので、色々考えるべきことがあるのかなと思って、専門家のご意見を聞きたいと思います。よろしくお願いします。
- よろしくお願いします。
- まず寺門さんから夫婦とお金の研究会、発足の意義と目指していくところをお話してもらえますか?
- 私たち、夫婦とお金の研究会なんですけれども、実際に自分たちが離婚経験者、夫婦問題カウンセラーというメンバーで構成されています。最近は共働きが多くなってまいりましたので、夫婦の離婚やお金の問題に関しても、とても多くなっているんですね。
色々なケースはあると思うんですけれども、共働きになって旦那さんご自身が自由に使えるお金が多くなってきた。そうすることによって、家にお金を入れなくなったりとか、借金をしてしまったりとか、色々な情報もありますし、誘惑もある時代ですから、それによってお金に対しての問題も抱えて離婚するという方が多くなっているような気がします。そしてその問題は誰に相談していいのか。そこが一番のポイントだと思うんですけど、夫婦問題カウンセラーだけではお金の問題というのはちょっと厳しいんですよね。そうすると私たちファイナンシャルプランナーはこの問題に、普段からお金の問題に直面しておりますので、お役に立てるのではないかということで、私から皆様へお声がけをしてそれでこの会を結束いたしました。
- 何人か研究会いて色々と活動しているということなんですけど、三藤さん今日は子供さんにかかるお金というところを中心にお話をするのですが、三藤さん自身はお子さんがお二人?
- 二人です。
- 離婚時は小さかった?
- 小学校の低学年でした。
- 小学校の低学年で、福田さんもどうですよね?離婚時は子供さんが中学生でしたっけ?
- 下の子が小学校低学年で上の子が中学生でした。
- 小学校低学年くらいのお子さんを抱えて離婚。今回は子供にかかるお金なので、そこを中心にお話をしようと思っているんですが、小学校低学年といったらお金これからということですもんね。ちょっとしたお稽古もあるかもしれないですし、中学、高校できれば大学まで考えると二親が揃っていても計画的に教育費を貯めていかないといけない中で、ひとり親になったらどうするのかというお話を今回しようと思っているのですが、寺門さんまず時間軸で注意しないといけないところを聞いていきたいのですが。離婚を考えている時にここだけは抑えていかないと後々、大変だよというのがありましたら教えていただきたいです。
- 離婚する前というのは、どうしても精神的な部分で感情的になって離婚する方が多いと思うんですね。特に働いている女性の場合は自分で働いているから子供2人くらいは育てられるわという勢いで離婚する方が多いんですけど、そこはちょっと注意すべき点だと思います。夫婦合算で10,000,000円以上の収入を取ってらっしゃる方が多いのですけれども、一人になった場合はそれよりも低くなる。当たり前なんですけど、そこが意外と皆さんわかってらっしゃらない。生活水準が下がるというところがちょっとよく分かってらっしゃらない。まずはそこをしっかりと捉えていただきたいことと、精神的な部分とか実際の暮らしの部分、そこをよく見つめていただきたいなと思っています。
まず仕事がある方はいいのですが、仕事がある方でもお忙しい方、今まではご主人が何割かは見ていてくださったと思うんです。それが片親になると自分が引き取った子供を全部自分で面倒を見なくいけなくなった時にその時間が確保できるのか。確保できなくなると収入が減ってきますよね。そこも一つ考えないといけない。もしくは収入を減らさない場合はシッターさんとか子供を預ける時にかかる経費がかかってきます。そこも考えていただきと思います。
それから住まいの問題ですね。離婚することによって例えば持ち家の場合、ご主人が出て行ってくださる場合はいいんですけれども、そうじゃないケースもたくさんあると思います。それはどういう風になるのかそれを考えていきたい。万が一住まいがない場合は、ご自分のご実家に頼れるかどうかそこも大きなポイントかと思います。離婚後になるんですけれどもご主人と共同養育をしていくことも視野に入れた方がいいと思うんです。意外と子供は会わせないという方も多いんですけれども、できればいろんな事情があってできない方も多いんですけれども、共同養育ができるのであれば、その方向で進むといいのではないかなと思うんですが、その理由は私が今、共同養育を支えてらっしゃるグループに参加しているんですね。そこの方々って最初は奥様サイドが会わせないという方が多いんです。でも実際に離婚後、半年経ちました、一年経ちました、といううちに精神的にも肉体的にも持たなくなってくるんですね。そこで少しずつ少しずつ夫婦が歩み寄ってそれで共同養育をしていく方がとても多いので、とにかく頑張りすぎない。
- 離婚した後って親の責任としてお話をするのが難しいんですか?別れたご主人とかと。
- やはり色んな例があります。できる人もいればできない人もいます。
- できない人の方が多いですか?
- 多いですね。
- そうするといわゆる両親としての責任は一人で責任を負うようになってきますか?
- そういう方が多いと思います。
- 一般的には養育はお母さんが持つことが多いですもんね。いつぐらいまでが精神的にも厳しかったなとか、お子さんの年齢で変化ってありましたか?
- それは考えたことなかったんですけど、やはり子供が夫婦の様子を察知するので、家に一人しかいないというのは分かっていますので、割と協力してくれました。
- お子さんの変化ってありましたか?
- 自分で御飯作ってくれたりとか色んなことしてくれるようになりました。
- メリットとは言わないけど、プラスの面も色々ありつつ、二人から一人になったとしてもお子さんと生活することを大事にしていくってことですよね。それでは具体的に今、離婚前の話も伺いましたけど、福田さんに離婚した後、子供さんがいる場合に公の給付って頂けるものもあると思うのですが、いつぐらいにどのような手続きをできるか大体どのくらい目安で給付があるのか教えてもらっていいですか?
- まず児童扶養手当というものが貰えるんですけど、昔で言うと母子手当ですね。ただ今は男性でも貰えるので名前が児童扶養手当と変わっています。こちらは離婚した段階で役所に申請していただければ、すぐに貰えることができるんですけど、ただ計算方法が前年度の所得になりますから、例えばお子さんが前年度お父さんの扶養に入っていた場合は、お母さんが子供を引き取ってもお母さんの扶養人数は0人と計算されてしまうんですね。一般的には毎年6月に申請を出して、8月から決まった額を受給するということになるんですけど、例えば2月に離婚された方がその場で申請した時には前々年度になるので扶養が誰もいないということで満額はなかなか厳しいかなというところがあります。
- 満額というのは所得に応じて出る金額が違うということですね?
- はい、そうです。今、満額は月に42,500円くらいです。それが4ヶ月分ですね。
- じゃあそれが一気に入ってくるんですね。
- 4月・8月・12月ですね。なので後から入ってくるというのを考えると、やはり最初にはある程度、自己資金が必要になります。
- 4ヶ月分って結構長いですね。
- そうですね。
- その間にお家を考えないといけないとか、もしかしたら子供さんの転校もあるかもしれないし。それでは手当についてここは気を付けたり、前もって知っておいた方がいいよというのはありますか?
- 手続きを行った時に聞かれると思うのですが、住民登録を調べるとそこに元の配偶者の方が籍があったりすると申請ができないので、移してからまた申請に来てくださいと言われるケースもあります。
- それは離婚して籍がなかったとしても、住民票があれば、一緒だから?
- 自治体によって違うかもしれませんけど、そのようなケースもありますし、毎年8月に申請をするんですけれど、その時も内縁の方がいらっしゃいますかとか、そういうことも申請の度に聞かれますので注意が必要です。
- 離婚した時の戸籍の問題とか教えてもらいたいのですが、寺門さんにお伺いしたいのですが離婚したら当然、籍は離れますよね。子供さんはそのままお父さんの籍だったりしますよね。お母さんの籍になる時もあるし、苗字をどうするということもありますし、一緒に育てるかは籍とは別ですよね。じゃあその申請においては、住民票が重要になるのですか?
- そうですね。申請に関しては住民票が一番のベースになってくると思うのですが、ここで気を付けなくてはいけないのが、住民票だけを移していて実際が動いていないか。
- 一緒にまだ住んでいらっしゃるとか?
- はい。そういうケースがあると手当がおりない区もあります。
- 実態も見られることもある。
- 実際にそのようなご相談もありました。
- 離婚することによって戸籍を分ける。実際には別々に暮らす。また住民票も移す。というところが手当を受けるためのステップですかね?
- そうですね。
- でも実際40,000円くらいの児童扶養手当では暮らせませんよね?
- 足りないです。
- 入学とか子供の進学によって色々あると思うのですが、児童扶養手当以外に頂けるものはあるのですか?
- 児童育成手当というのがあり、これは児童扶養手当を貰っていると4ヶ月に1回、一人につき13,500円頂けるんですね。満額42,000円ちょっと貰って自動育成手当を貰っても55,000円くらいですから、それだけじゃ子供はなかなか育たないというのはあります。
- 生活自体が大変ですよね。一方で働くことも時間的に厳しかったりしますけど、一方で働きすぎると年収が多いと手当が受けられないということもあるのですか?
- そうですね。所得に応じて変わってきますので、一部支給停止という形で便りが来ますので、その止まった部分を抜いて頂けるような形になっています。
- そうしますとどのくらい稼ぎすぎるといけないのでしょうか?
- でも必要経費が引かれますので、例えば社会保険料とか基礎控除とか色々子供一人につき380,000円の控除とかありますので、その辺を引いた残りの収入額で決まるんですね。
- 所得で決まるんですね?
- ですのでそれによって変わってくるんですけど、3,000,000円くらいの収入を仮に考えたとしましたら、四半期で貰える額が満額ではなく一部支給停止で130,000円ぐらいです。
- 3,000,000円くらいの年収で考えると月に30,000円くらいですか?
- 30,000円ちょっとはありますね。
- 3,000,000円であれば手取りで月に200,000円くらいになるので、まぁなんとかという感じですかね。家賃も払って。ということは前向きに働ける環境であれば、働いた方がいいという感じですか?
- そうですね。
- あとひとつ気を付けていただきたいのが、お父さんから養育費を貰っている方。それも所得にプラスされますので。ここも収入として考えなければいけないとこなんです。
- あとは自分のご両親から支援を受けるとか。
- なるほどね。そこに何か経費はないのですか?旦那さんとの交渉するための費用とか、計上できる経費とかないのですか。
- 聞いたことないですね。
- 面白い話があるのですが、関西と東京で共同養育をしているご家庭に聞くと、新幹線代をどちらが持つかとかその辺までシビアな話し合いをしているそうです。
- そこは経費にはならないのですか?
- ならないです。それがお財布でいくら出すのか。例えば今回は本当は関西に住む夫が東京に連れてくる番なのですが、仕事の都合でどうしても行けないから自分が迎えに行かないといけないとか。その時の費用はじゃあどっちが持つのという話があるみたいなんですね。
- 例えば細かい話ですが離婚して仮に夫の方に籍が入っています。いわゆる所得税法上は夫が扶養控除を受けるのですか。一緒に住んでいる人?
- 親権と戸籍もまた別ですし、実際に扶養している人が毎年の年末調整の時に異動届って出しますよね。あそこに子供を扶養にすれば、その方が扶養になります。
- なるほどね。じゃあそれで言うと基本的には住民票ベースで計算をしていくってことですね。あとは経費で落とせるものってなさそうですね。
- あるんですよ、それが。私たちが日頃研究している確定拠出年金が実は経費で落とせるんですが、ただ自治体の方でご存知ない方が多いんです。私はあえて分かっていながら、何件かの区に電話をしたことがあるんですね。そうしましたらば出来ませんという区の方が多かったです。
- でも所得控除そもそもできるでしょ?いわゆる掛け金についての。
- 申請書が違うんですよね。だから確定拠出年金も申請をする時にそれが落ちますかって聞いたら、用紙の書く欄にそれは載せられませんという回答でした。
- もしかしたら、どこで落とすかが違うんですかね?でも所得控除だから自分への貯蓄をしながら所得を落とすことになるので、じゃあこれの児童扶養手当を受けるための計算の前の計算にはなりますよね。
- そうですね。
- 控除後の所得になるから、控除した後のiDeCoの場合だと、月に10,000円でもやっておくと、年間120,000円の年収を減らすことになるので、そういう意味では満額に近づける方にはなる。それくらいですかね。
- 子供が小さいと保育園代とかもっと安くなりますね。
- それはやはり工夫したいことろですよね。年収と所得って勘違いしている方もいらっしゃいますよね。手当は所得でいく。所得というと福田さん説明してもらいたいけど、年収、年収というのは給料の総額ですよね。そこから引けるものって。
- そこからご自身の基礎控除。
- 380,000円ですね。
- はい。そこから扶養控除。子供は年代によって違いますけど。380,000円と550,000円ですよね。今は児童手当があるので小さい子は控除にはならないのですが。
- その分手当がありますよね。児童手当というのはひとり親でも、ご両親揃っている家庭でも同じ額ですよね。
- はい。
- あれは上乗せはないのですよね?
- はい。
- あったらいいですね。
- 全体的にどうなのかなって思うところがやはりあって、例えばシングルマザーになった時に仮に働けていない場合には今までは3号だった人でも、1号被保険者にならないといけないですよね。そうすると自分自身で国民年金を払っていかないといけなかったりとか単純な年収だけでは語れなくて、手取りで見ていかないといけないから、相当違うのだろうなというのがあるんですよね。
- 最近、子ども食堂というのがあって、結構盛んになってきているので、これが自治体とかとは別なんですけどひとり親のご家庭はよく利用しているようですね。
- やはりお金の面で考えると手取りでどうなのか考えないといけなくて、離婚前は1,000,000円くらいでパートに行ってました。その方のご主人が会社員だったら3号被保険者といって、いわゆる扶養の妻で本人は国民年金を払っていません。でもひとり親になったら自分自身が国民年金で16,460円を毎月毎月払っていかないといけませんよね。健康保険も自分で払うようになりますよね。例えばそれまで健康保険も夫の扶養だったら費用がかからなかったのに国民健康保険ですよね。そういう負担は結構大きいですよね。
- そうですね。できる限りは元気働きながらであれば働いて社会保険の方がメリットが大きいですね。
- 離婚前から働いている人だったら、手取り自体は離婚の前と後で変わりませんよね。そういう意味では。なので予測が付きやすいかもしれないけど、働いていなかった方というのは結構、ざっくり年収で思っていると大変かもしれません。払わなきゃいけないものが結構あるから。正直、税金はそんなに払わなくても、社会保険は払いますよね。国民年金と健康保険。健康保険は大きいですよね。
- ただひとり親ですと保険証と一緒に別にひとり親の受給証があるので、それを一緒に出すと、例えば3割負担でしたら3割分を負担してくれるということになります。
- 実質、無料ということですか?
- はい、そうです。
- それも所得に応じてなんですけど、1割負担になったり無料になったり。
- それは所得で見るのですか?
- 所得で見ます。
- 所得がどのくらいだったら、無料ですか?
- 住民税が非課税であれば無料ですね。自治体によっても違うんです。
- その無料というのは親本人も子供さんも?
- はい。そうです。
- 子供さんの年齢条件はあるのですか?
- 高校卒業するまでなので、そこで抜ける形になりますね。例えば二人兄弟ですと上の子がそうなると一人だけ抜けていく。
- そうするとその子供さんは健康保険はどうなるのですか?
- 3割負担になります。
- なるほど。親自身はずっと無料?ひとり親手当というのは18歳未満の子供がいなくなるまで、親も子供無料?
- はい。
- それは健康保険が使えるものは原則、全部無料?
- そうですね。
- 医療機関を受信する時に一緒に出すので提出していただければそこでは負担がなくなります。
- 処方箋貰って調剤薬局に行っても無料です。
- そこは助かりますよね。あとなにか知っておかないといけないことはありますか?やはり離婚後の生活をある程度イメージしないと現実問題、難しいと思うんですよね。なのでこういったところは知っておいたほうがいいよというものがあれば。
- 住む所がなくて、親御さんと一緒に住めますという方もいらっしゃいますよね。そういう方の時に親御さんのお家に引っ越してきました。親御さんの世帯に入ってしまうと、親御さんの収入とご自身の収入が合算された所得になってしまいます。
- 世帯所得なんだ。
- そうなんです。なので児童扶養手当が受け取れないかもしれないです。なので同じ家に住んでいても世帯を別にすると受け取れるケースが多いです。
- そうなってくると調査をした上で考えないといけませんね。
- 考えるということが一番大切で私たちは日頃からライフプランニングとか一生のことを考えますけれども、やはり皆様、目先のお金のことしか考えない方が多いので、やはりお子さんが大学を卒業するまで、どうな風な教育をさせてあげたいとか習い事とか最近多いのは部活ですね。
- 部活の費用が馬鹿になりませんからね。運動部でも、ものすごくかかりますもんね。
- はいそうなんです。私は子供がいないものですから聞いてびっくりするんですよ。やはりお子さんが小学校中学校の頃に離婚してしまう親御さんって高校大学でどれぐらいお金がかかるかというのは分からないんですよね。やはり先輩たちにその辺は聞いて調べてもし請求ができるのであればご主人サイドにそこも請求をしたり。
- 今だけじゃなくてその子供さんが大きくなるまでの費用をね。
- そこをしっかりと決めてから離婚した方がいいと思います。
- 今、部活という話もありましたが、子供さんが一人で移動できない時は親が連れて行ったり試合の会場まで行ったりと結構負担ありますもんね。それを一人でやっていくと体も厳しいし。お話し合いの部分で将来のお金まで考えるのは難しいと思いますけど。後から請求することもできるのですか?
- 後から請求することもできますけれども、後からだと折り合いをつけるのが大変ということもありますね。いくら弁護士さんを間に挟んでも、なかなかお話が進まない。また改めて調停やったりそれでもなかなかうまく進まなかったりと、やはりそれぞれの生活ですので。
- また新しい家族ができている場合もありますしね。
- そうするとまた話し合いが難しくなってきますね。
- そうするとお母さん自身も、自分自身が考える時に子供が学校を卒業するところで人生が終わるわけじゃないから、そこから先のお母さんの人生も長いですもんね。アドバイスするとどういうところがありますか。
- 自分は子供がある程度大きくなっているのでちょうどiDeCoをやり始めて、控除もありますし、自分も少しでも足しにできればなと思って始めた次第なんですけれども、子供が大きくなると自分でアルバイトもしてくれますし、大きくなればお金がかかる部分もありますけれども助かる部分もできてきますし、時間も出てきますので何か自分のためにできることをした方がいいなと常日頃考えています。
- 福田さんだったらどのようなアドバイスがありますか。
- 小さい時は夜遅くまで働けないとかありますけれども、上手に助成金とかを活用していただいて、ある程度お子さんが大きくなったらちょっと遅くまで働けるようにできますし、子供も親の姿を見ているので色々と家のことを手伝ってくれたり必ずします。なので一人で頑張りすぎないと言うことが一番ですね。やっぱり誰だって愚痴は言いたい時があるからお友達でもいいし自分の親御さんでもいいし言えるところがあればいいかなと思います。
- ガス抜きをしつつということですよね。それはすべての人においてね。でも親の背中を見せるというのも大事ですよね。専門家ということで皆さんファイナンシャルプランナーとして離婚についてのアドバイスもされるわけですけれども、やはり子供さんの人生も大事だけれども自分の人生も大事ですよね。
- 最近50歳前後の女性で下のお子さんが高校生を卒業する時点で離婚を考えている方が増えています。
- 子供さんの責任もある程度一段落かなと。
- すごく私はそのようなお母様が素晴らしいなと思うのが中心軸がお子さんなんですね。多少の問題は子供があと何ヶ月で卒業だからだとか、何ヶ月で大学受験だからそれまでは自分は行動は起こさないというブレーキは踏めてらっしゃるんです。そこが本当に母親って強いなと思いました。
- 私たちは基本的にFPなのでお金の面での話だと思うけれどもハートの部分も大事ですよね。子供さんが小さければ小さいなりに伝えていかなければいけないこともあるだろうし、大きかったら大きいなりにお話しなければいけないこともあるでしょうし、でも子供も小学校くらいが1番大変でしたか?
- そうですね。ただやはり私の場合は友達とか周りが協力してくれたので仕事行っている間、子供を見てくれたりとか同じママ友とかでもお家で預かってあげるよと言ってくれたりしたので凄く助かりました。
- ということはコミュニティーとしても一人で全て抱え込むのではなくてというのが大事ですね。周りにも離婚ということが隠さなければいけないということもなくなってきているし、周りの方たちもそういった経験をされている方が増えているのでお互いに理解し合ってという感じですかね。仮に個人としてお子さんも大きくなったし自分自身として自分の人生を考えて目標としていることはあるのですか?
- 今はFPとして活動させていただいていますし、自分一人でやっていく中で、ここで終わってはいけないというところから社会保険労務士という資格を所得いたしまして、この2つのタッグで皆さんにお役に立てる情報をご相談とかお受けしていきたいなと考えておりますのでこれからの人生は自分も楽しんで仕事して生きていきたいなと思います。
- 福田さんは?
- 私のところは下の子がまだ中学1年生なのであともうちょっとかなと。せめても高校生になってくれたらだいぶ楽になるなと思っています。
- そうですよね。高校生ぐらいですかね。まだ15歳くらいは子供の部分が大きいですからね。じゃあもうちょっとしたら自分自身のことを中心にしたいなという感じですかね。寺門さんはどうですか?離婚前離婚後で自分自身も変わってきていると思うのですが、これから自分として思っていることはありますか?
- 前は元夫と一緒に会社を経営していたのでジャッジは夫に確認して、それからやっていたんですね。今はとても楽なのは自分で自分のことをジャッジできるということ。これはですね、楽ですね本当に。なので一つ一つ自分で選択をしてジャッジをしながら進めていきたいと思っています。
1ついいですか。先程お話があったんですけれども、公正証書に関してなのですが、私は夫婦問題カウンセラーをやっているので、例えば福田さんや三藤さんみたいにお仕事ができる女性というのはご自分で稼いで、元夫にも頼らないでやっていく力がある方なのですが、そういう力がない女性もいらっしゃるんですね。そういう方の場合は、公正証書をきちんと取っておいた方がいいと思います。口約束では結果的には後から後悔する方が多いです。しっかり公正証書を取ったり、そこでもしトラブルを起こした場合も調停ではなくADRという方法があるんですね。ADRという方法を取れば裁判よりもお金もかかりませんから、それでも第三者が入ってくださると話って進むんですよ。実際、私も夫婦カウンセリングといって、ご夫婦と3人でカウンセリングすることがあるのですが、お二人だと揉めてしまうことでも私という人間が一人入るだけで話しが前に進むんですね。夫がこんなこと言ってたから先生ちょっと無理だと思うって言ってたことでも、どうなんですかと聞くとあなたは別人かしらと思うくらいにご立派な回答をされる方もいるので、第三者の目というのも時には必要だと思います。
- 自分の選択をするというのは責任も取らないといけないし、勉強もしないといけないし、そういった意味では情報を取りながら、考えるという話が今日は出ましたが、考える時には専門家の意見も聞いてところだと思いますので夫婦とお金の研究会、これからも是非お役に立つような情報を配信していただきたいなと思います。では以上で終わりにさせていただきたいなと思います。どうもありがとうございました。
- ありがとうございました。
対談動画
今回の対談に参加された皆さん
山中 伸枝
(やまなか のぶえ)
山中 伸枝のiDeCo(イデコ)ポートフォリオ
三藤 桂子
(みふじ けいこ)
三藤 桂子のiDeCo(イデコ)ポートフォリオ
福田 斉子
(ふくだ ときこ)
福田 斉子のiDeCo(イデコ)ポートフォリオ
寺門 美和子
(てらかど みわこ)
寺門 美和子のiDeCo(イデコ)ポートフォリオ