勤務先の年金が「10年保証終身」の年金から「20年保証付終身年金」に変更されました。

確定拠出年金の専門家として、ヤフー知恵袋さんにて回答をしております

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【質問】

【企業年金について】

勤務先の年金が「10年保証終身」の年金から「20年保証付終身年金」に変更されました。加えて「確定拠出年金」が導入されました。

確定拠出年金の経過措置として「入社から制度導入時点までの過去期間に相当する積立金額は会社が負担する」とされています。

①10年保証と20年保証はどちらがメリットが大きいですか?また20年になるデメリットは?

②経過措置はどのような意味ですか?これまで積み立ててきた年金原資はどうなるのですか?

確定拠出年金はネットで調べて意味がわかりました。

年金についてまったくの素人です。周りはどうでも良いというような雰囲気ですが、老後や退職後のことを考慮すると知っておくべき事項だと思います。

自分なりにもいろいろ調べましたが、なかなか結論にたどり着けません。。。

お知恵を拝借できれば幸いです。

【回答】

こんにちは、確定拠出年金の専門家
ファイナンシャルプランナーの山中伸枝です

周りはどうでもよいという雰囲気なのですね
その中で老後や退職後のことをしっかり確認しようというお考え素晴らしいと思います

10年保証終身と20年保証終身ですが、考え方はいくつかあるかと思いますがまずは「確約」されている金額で判断するのはいかがでしょうか?

20年のデメリットは、年金額が10年より少ないのではないでしょうか?
キャッシュフローで考えた時、高齢期になればそれほどお金はいらないとなれば毎年の受け取り額の大きい10年保証の方がメリットがあることになります(長生きをすることが前提です)

また支払い期間が長くなることにより、支払い先の運営リスクが高まります

経過措置というのは、会社としては全面的に確定拠出年金に移行する予定でいるけれど、過去の制度に関係する方には特別措置を設けるということです

過去期間については、全額を会社がこれまで通り運営していき退職時にお支払ということなのでしょう

これからの期間のみが確定拠出年金という意味だと思います

ただし会社のルールですから、再度会社に確認されてみるのが良いと思います


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    質問者

    ID非公開さん

    2015/04/0522:26:38

    親切なご回答ありがとうございます。
    10年保証と20年保証の確約されている金額で判断するというのは、どのような意味なのかご教授願います。毎月の掛け金が変わらなければ、受給時の積立金は同額になるわけではないのですか?

    また、確定拠出年金導入に当たり、企業は運用リスクを低減できる点等のメリットが大きいのでしょうか?

    これから確定給付企業年金の年金支給形態が20年になるということは、年金基金側からみるとキャッシュアウトが少なくなるということになりますか?

    2015/04/0609:17:42

    例えば60歳から年金を受給した方が65歳で亡くなると、終身年金であれば結果受け取り期間は5年間となります
    一方10年保証は途中で亡くなったとしても保証が10年ですから、受け取りがができなかった残り5年分が遺族に支払われます

    これが、「確約されたお金」という意味です

    支払い側としては、期間が長ければその分手元でそのお金を運用できるのでその見返りとして、受け手も受け取り期間を延ばすとその分受け取りの総合計額は多くなります

    定期預金に預けるとき1年ものより5年ものの方が金利が高いのと同じ仕組みです
    預けている額は同じでも、後者の方が結果受け取りも多くなります

    おっしゃる通り確定拠出年金は企業にとっても大きなメリットがあります

    確定給付が20年に長くなると、毎月の支払が少なくなるでしょうね
    100万円の買い物を5年のローンと10年のローンであれば10年のローンの方が毎月の支払は少なくなるのと同じですね