FP対談収録を密着取材!
FPの個性は様々 対談企画で知見を広げプレゼン力を磨く
山中塾に集まるFPの個性は様々。そんなFP同士で意見を交わせば、多様な考え方や捉え方に触れられます。FPに相談すれば正解を教えてくれると思われがちですが、FPによって課題に対しての提案や助言は一通りではありません。つまり、相談するFPによってライフプランは変わる可能性がある事を意味します。
山中塾の活動の一つYoutubeチャンネル「対談企画:FP相談ねっとFPが本音で語る」では、本音で語る様子を見せる事でFPに親近感を持ってもらう事を目指しています。参加するFPにとってもディスカッションを通じて、知見を広げられる機会でありプレゼン力も磨けます。
今回は山中塾の「FP対談」の様子を取材しました。FPたちの語る仲間と活動するメリットについても注目です。
Youtubeチャンネル「対談企画:FP相談ねっとFPが本音で語る」
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一歩先のFPを目指して
「スキルのないFPはあっという間に淘汰される」と山中塾代表の山中伸枝さんは語ります。
資格取得者が増えていく一方で、スキルの足りないFPが多いのも事実。ボランティアのような活動や自己満足レベルの提案をするFPもいるといいます。
山中塾の認定FPは、保険・証券・社会保障などそれぞれの専門知識に加えて、山中塾で学ぶ国の制度を活用した価値の高い情報を武器に、分野ごとの区切りのない幅広い知識でプランニングしています。
- 山中さん
- 私たちは一歩先のFPの姿を模索しています。それは、個人としてビジネスを成功させ、継続してお客さまを守っていけるFPであることが大前提です。そのうえで、一人ではできないことを数十人のFPが集まることによって可能となることもあると思います。山中塾には、すでにそれぞれの専門性で活躍するFPが多く集まっています。今後も誰もが憧れるFPを輩出し、山中塾が活躍するFPの登竜門になればと思います。
一人ではできないことを仲間と変えていく
山中塾では「研究会」と呼ばれるチームで、お金にまつわるさまざまな問題を学び合い、より良い提案ができるよう研究しています。
「FP対談」は、それぞれの専門知識・年代・顧客層などから本音で意見を交換する活動そのものを情報発信するコンテンツです。
一人だけでは完結しない自主的な学びの活動の1つとして、仲間との日常的な情報交換は提案の幅が広がると所属するFPたちはいいます。
本音で語るFP対談
今回は「子育てとお金研究会」と「相続と終活研究会」の2つの対談の様子をご紹介します。
子育てとお金研究会
子どもの成長に合わせて発生する子育てのお金問題について、身近でリアリティのある情報発信を行っている研究会。今回は大学生のお子さんを持つ山中さん、三原さん。子育て卒業組の新田さん、子育て真っ只中の前田さんの4名です。
はじめの話題は教育費と子どもの年齢について。一般的に教育費は1000〜2000万円ほどかかるといわれていますが、金額の大きさと子育て終了までの長い年月を考えると、リアルに想像することが難しいかもしれません。この課題をどのように解決しているのでしょうか。
- 前田さん
- 子どもの年齢によってお金のかかり方、疑問や悩みも変わってきます。子育てとお金研究会では、対策方法や活用できる国の制度など、子どもの年齢に合わせたリアリティのある情報を年表形式のコラムで発信しています。
- 山中さん
- 我が家も受験のときはお金がかかりました。子どもの個性もありますし、計画通りにいかないことも多いですよね。お母さんはその時々、目の前のことでいっぱいいっぱいですから「何歳のときにはこういった悩みが出てくるんだな」とわかるといいですね。
お受験問題や幼少期の習い事など、どのくらいお金をかければいいのか、やめ時はいつ?などそれぞれの子育て経験による話題が盛んに展開されます。また、お金のかけ方だけでなく、国の制度の活用法も話題に上がりました。
- 新田さん
- 私は子育て終了組なので、次は孫育ての時期。おばあちゃんとしてサポートする視点で注目したいのが「教育資金の一括贈与に係る贈与税の非課税枠」です。1500万円までという大きな金額枠ですが、少額で贈与してもいいんです。90歳くらいで施設に入っている祖父母は、施設にかかる費用より年金の支給が多いこともあります。その余剰分を教育資金として贈与すれば保育料や習い事代として使えて、しかも贈与税はかかりません。30歳になるまでの教育資金として使える国の活用できる制度です。
- 三原さん
- 私は大学生のお子さんがいるお客さまから、子どもの国民年金についての相談もよく受けます。20歳になる直前に納付書が届くので、とりあえず学生納付特例にしてしまう人もいますが、一括で2年分前納で親が支払っておくと、割引になって親の所得控除にもなるので、その分戻ってきます。そういった制度の活用をご提案をすると、驚かれますね。
子どもの成長ごとに必要な資金、活用できる制度について議論され、見通しが見えてきました。結局のところ、教育資金を作るなら「どのくらいをのお金をいつまでに」用意すればよいのでしょうか。
- 新田さん
- 最低でも大学入学までに一括300万円ですね。地方から東京に出てくると1年目で300万円程度はかかります。その後も卒業までに400〜500万円程度かかりますしね。
- 前田さん
- 学資保険よりも積立NISA(ニーサ)などをフル活用して、子ども手当は必ず子どものために使って欲しいです。18歳までに200万円くらいにはなりますから。
- 三原さん
- 30代のご夫婦の相談でも、未だに奨学金の返済を抱えている人もいます。社会人のスタートに借金があるのは避けたいですし、大学の給付型奨学金も活用いただきたいです。
- 山中さん
- こういったものが年表のコラムに載っているのですね。NISAはもちろん、iDeCo(イデコ)は教育資金にも使えたりしますし、みなさんのご提案はぜひコラムを見ていただきたいです。
相続と終活研究会
相続と終活に先手先手で対応するために、具体的な事例や役立つ情報を発信する研究会。今回は社会保険労務士の資格も持ち「笑顔相続」を目指す三藤さん、ご自身も相続の経験がある伊藤さん、夫婦問題カウンセラーとしても活躍する寺門さんと山中さんの4名です。
相続や終活はいずれ誰もが向き合うテーマ。親やご自身が認知症になってからの対策では遅いといいます。この課題をどのように考えていけばよいのか、それぞれの専門性で考えます。
- 三藤さん
- 私は相続が「争相続(争う相続)」ではなく、ご本人もご家族も納得できる「笑顔相続」を目指し、エンディングノートの活用についてセミナーなどを行っています。相続は何を相続させたいという遺言書だけでなく、自分の思いや人生を記すことでご家族とのコミュニケーションを図りながら相続について早くから考え、終活をしていくことが重要です。また、相続には税理士や行政書士など複数の専門家の意見が必要。私はFP、社会保険労務士、相続診断士として、年金から相続、終活までをトータルでサポートできる専門家になって行政との橋渡しをしていきたいと考えています。
- 寺門さん
- 夫婦問題カウンセラーとして活動していますが、夫婦問題が解決すると、次は老後、相続の話になって、問題はつながっているのだと実感します。山中塾でも話題にあがりましたが、90歳以上では女性の2人に1人は認知症を発症するといわれています。認知症になってから動かせない金融資産をどうするのか、家族信託を相談される4割の方がすでに手遅れです。離婚をする人や単身者も増える中、老後から相続をまるっとつなげて考える必要があると考えます。
- 山中さん
- その人の時間軸によって、問題意識も変われば家族関係も変わっていきますよね。いずれ向き合う課題ですから、相続や終活を切り離すのではなく、ライフプランを考える若い時期から取り組む必要があります。そう考えると、何でも相談いただけるアドバイザーとして、ずっとお付き合いできるFPが窓口となれば、さまざまなことを解決できますね。
相続、終活と切り分けることはできず、ライフプランを考えるうえではどの時点でも視野に入れる必要のある課題であることがわかりました。では、この課題にFPはどのような提案をすればよいのでしょうか。
- 伊藤さん
- 3年ほど税理士・司法書士・弁護士とFPで相続をテーマにラジオやコラムで情報発信していますが、やはり亡くなる前後も大事だとお伝えしています。まず、誰に相談すればいいのかわからないという方も多いです。弁護士が一人いれば解決すると思っている方や税理士がすべてやってくれると思っている方など、士業が何をしてくれるのかピンと来てない人もいます。その方がどう相続していきたいのか、そのためには何が必要かというのを伝え、きちんと書面にすることで、家族全員を守る。死後の委任など亡くなる前から一気通貫でサポートできるFPでありたいと思います。その方に寄り添いながら、法に照らしながら、士業の方との通訳をして亡くなる前後からFPがコーディネートすることが必要と感じます。
FPたちが感じるメリット
対談に参加されたFPの方々に、山中塾で活動するメリットについてうかがいました。
- 三藤さん
- 私はほかの方と違い金融出身でもなく、資格をとっても何も収入を得る手段がありませんでした。活躍されている山中先生をみて、憧れて入塾を申込んでから人生が変わりましたね。どんどん人脈が広がって、相談だけでなく、つながった方々からさまざまなお仕事をいただいています。たった3年の話ですよ。
- 三原さん
- みなさん志が高く、惜しみなく情報共有してくれます。山中塾には非公開のFacebookグループがあるのですが、いつも賑わっていて質問を投げかけると、いろんな回答がその日のうちに返ってきます。塾生が発信しづらい雰囲気の塾もありますが、山中塾は自由で居心地がいいですね。頑張っていく力をもらえます。
- 前田さん
- 対談なんて機会は他にないですし、山中塾でしかできないことですよね。人前でこうして話すことは、セミナーやイベントなどでも大事なので受け答えの勉強になります。
- 新田さん
- みんな稼げるFPになりたいと思います。その点で「知識はタダじゃない。正当な対価はきちんといただく」という山中先生の姿勢は私の活動にあっていると感じています。
- 寺門さん
- 確定拠出年金はFPの中でも難しいと言われる分野で、年金と税金と運用と…勉強範囲が広く大変でした。しかし、山中塾の濃い学び、毎回の最新情報、自分では会えないような人脈、すべてが稼ぎにつながっていますね。常に上質なものを教えていただけて、後押しいただけています。今では東洋経済オンラインやファイナンシャルフィールドなどの媒体にも執筆させていただいて、この短期間の活躍は山中塾のおかげです。
- 伊藤さん
- 私は保険屋さんはこの先5年で半分以下になってしまうと思っているのですが、生き残れる感じしかしないですね。なぜなら自分の専門スキルと山中塾があるから。山中塾で勉強したことを発信したら、口コミで予約殺到です。国の制度をしっかり話すと足りないことをご理解いただけるので、それから保険のお話です。私のところに来たら、税金と社会保障と相続とついでに保険も…のようなワンパックでご提案できますから。お客さまの求めるものを提供できるようになりました。
2つの対談だけでも子育て、老後、相続などさまざまな課題があり、ライフプランのご提案には高いスキルが求められることがわかります。どのライフステージでもお客さまを守っていくには、資格だけではない、専門的視点・知識、情報、人脈のあるFPとなる必要があります。山中塾には個人として成功するスキルの高いFPが集結し、山中塾としてFPのカルチャーを変えていく個と集の力がありました。
(編集後記)
人生に常につきまとうものであるにも関わらず、直面するまで準備していないことが多いお金の問題。気づいたときには、一つの疑問が芋づる式に税制・保険・家計状況につながっています。筆者のような知識のない人には大変わかりづらい。ややこしい。
だからこそ、その方に相談したらすべて解決するFPに会いたい。時代に取り残されない最適なプランをどのライフステージでも提案してほしい。それが利用者の願いであり、選ばれ、信頼できるFPなのではないでしょうか。
山中塾に所属するFPの多くが活動を経て、そういったFPに変わったと実感していました。
他にないFP同士のディスカッションの場が、いかに重要か。FPでない者から見てもわかる対談でした。
「山中塾」で一緒に活動しませんか!?
ライター紹介
田邉 優(たなべ・ゆう)
ライター。
証券会社のWebディレクターとしてサイト運営や企画を担当。より楽しい体験を求めて、取材も担当するwebメディアのディレクターとなり現場経験を積む。現在はフリーのライターとして取材・撮影・執筆をトータルで行っている。見た目とは裏腹に、日本酒には目がないアラサー女子。