林 智慮

 オレオレ詐欺は、録音が嫌い

制度や仕組みを、

知っていれば【貯められる】、知っていれば【殖やせる】、知っていれば【騙されない】

FP相談ねっと林です。


オレオレ詐欺。

録音されるのが嫌いみたいです。


オレオレ詐欺被害は、固定電話にかかってくることから始まります。先日の菊池弁護士が、テレビショッピングで買わされないためにはチャンネルを変える・コンセントを抜くと仰ったと同様、電話に出なければオレオレ詐欺にはかかりません。詐欺と繋がらなければ被害に遭いません。

消費者庁が平成26年3月26日に、『高齢消費者への悪質電話対策のモデル事業の実施結果
~通話録音装置の事前警告機能で勧誘は激減、自動録音開始でデータを取得~
』を公表しています。

受けた側の着信音が鳴る前に、発信者に対して録音する旨の警告をする通話録音装置と、事前警告のない自動録音装置で行われました。
モデル事業後のアンケート結果から、悪質な電話が大幅に減少し、96%の設置者が安心出来たとのこと。自動録音装置による見守られている安心感もあります。また、事前警告のない自動録音装置の設置のみ、録音データが取得できたとの結果もでています。まさに、録音されるのがイヤ!という証拠ですね。この事業期間内の設置者からの被害報告が無かったとのことです。



現在、多くの市区町村で、この通話録音装置を無料で貸し出ししています。貸与対象者、貸与期間はそれぞれの地区町村で異なります。

板橋区のように、簡易なものを配付しているところもあります。

購入補助をしている市区町村もあります。

岐阜市のように、貸与と購入補助、両方支援しているところもあります。

警察が対応しているところもあります。

まずは、お住まいの市区町村に通話録音装置について、お問い合わせ下さい。

昨年1年間の特殊詐欺被害件数は、報告があっただけで14,498件、被害総額は約282.0億円。そのうち、オレオレ詐欺は8,118件、被害額は160.7億円。ただし、報告がされている被害のみです。
(出典:警察庁 広報資料  令和3年における特殊詐欺の認知・検挙状況等について(確定値版)

オレオレ詐欺親が子を思う気持ちを悪用した卑劣な手口。許すまじき行為です。

詐欺を働く者は、足が付くことを嫌います。録音とかされたくないのです。
電話に出ると騙されるのなら、出る前に仕掛けをしておきましょう。