林 智慮

いくつになっても資産運用を考える②

確定拠出年金相談ねっと認定FP林です。

 

名古屋証券取引所主催の、株式投資サマーセミナーに行ってきました。

会場中電ホールは高齢者の方々が殆どで、しかも満席状態でした。

企業説明会と株式講演会があり、講師は『相場の福の神』こと藤本氏でした。

藤本氏は一社一社企業に足を運び、個人投資家に真の成長企業を紹介している証券アナリストです。

どんな株を買ったら良いのか、どんなタイミングで買ったら良いのか。そして、どんなタイミングで売ったら良いのか。

そして、とにかく考えてみること、やってみること。

シンプルな考え方を、分かりやすく、楽しい語り口で話していただけました。

 

 

『投資』や『運用』と聞くと、この株式投資のイメージがありませんか?

チャートに張り付いて、常に「何を買う」「いつ買う」「いつ売る」を考えている、そんなイメージです。

しかし、iDeCoは自分で『運用』といっても、株式そのものを直接売買して運用するのではなく、投資信託で運用します。

投資信託は、個人個人から集めたお金でファンドマネージャーが株式や債券を運用し、運用成果を投資金額に応じて個々に分配されるという仕組みです。

投資信託は、値動きを見ることは出来ますが、リアルタイムではありません。ファンドマネージャーが運用したその日の結果で

では、iDeCoで運用とは何をするのかと言いますと、自分の口座に拠出したお金で、運営管理股間ごとに決められた商品の中からどれをどの割合で選ぶか考えます。過去の運用実績や、資産の状態、信託報酬で選びます。

何年後かに目標となる金額を手にするために、「今、どの商品を、どの割合で選ぶか」なのです。そして、選びっぱなしにせず、約1年または半年に一度見直し、必要ならばリバランスや商品の入れ替えをしたり、状況によっては定期預金で運用を休憩したり。これが、iDeCoでの運用です。

iDeCoの投資信託は、通常のものより多数料が低く抑えられています。その分、多く再投資出来ますので、複利との相乗効果で通常の投資信託より、より大きくく運用する事ができます。

 

そしてiDeCoをするにあたって大切なこと、『自分は幾ら老後資金を用意しなければならないか』『毎月幾ら積み立てれば良いのか』という、目標とする金額を先ず把握することを忘れてはなりません。

一度しか無い人生、今しか出来ないこともあります。でも、豊かな老後のために老後の生活資金を準備したいですよね。

老後資金を用意しつつ、住宅を買ったり子育てをしたりと、今の生活を楽しむためにはどうしたらいいのでしょう。

そんな時は、ファイナンシャルプランナーにご相談下さい。

 

幾つになっても、自分で考え行動することが大切です。

退職金が入ったから、殖やしながら使いたいと誰しも思うことです。と言っても、今まで投資してこなかった人がいきなり運用して増やそうとしても、なかなか上手くいきません。殖やして使っているつもりが、気がついたら殆ど無くなっていた。。と、よく聞く話です。

少しずつ、自分の投資スタイルを作っていきましょう。

iDeCoで投資信託に慣れたら、NISAで株式投資を、少額からやってみるのも良いかもしれませんね。

 

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