こんにちは、FP相談ねっとの大地恒一郎です。
令和3年5月22日付の「東証マネ部!」の記事に取材協力させていただきました。
今回のテーマは、「ETF&投資信託の売買価格が決まるタイミングっていつ?」というものです。
ETF(上場投資信託)は投資信託の一種ですが、売買の方法や売買価格の決まり方は、証券会社や銀行などの窓口で購入できる、一般的な投資信託(公募投資信託)とは、異なっています。そもそもETFは銀行では購入できず、証券会社のみで購入が可能となっていて、株式と同じような価格決定がされています。
価格に関して、ETFと投資信託の大きな違いは、自分の希望価格で購入することができるかどうか、という点です。
ETFは株式と同様に、指値といって、自分の購入希望価格や売却希望価格で注文を出すことが可能です。また指値をせずに、価格はいくらでも構わない、という成行(なりゆき)注文も可能です。
ところが、一般的な投資信託の場合は、購入する場合も換金する場合も、原則として、数量を指定するか、購入・換金の総額を指定するか、しか方法はありません。
その理由は、投資信託の価格(これを基準価額といいます)は、一日に一回しか算出されず、投資信託の購入価格や売却価格は、注文時には確定していないからです。
それぞれの違いを理解した上で、ご活用いただきたいと思います。
いま話題の、つみたてNISAやiDeCoでは、投資信託やETFがその中心的な対象商品となっています。どちらの制度も、税制優遇があり、長期投資・積立投資・分散投資を実践できる資産形成のための有効なツールとして考えられます。
ぜひ、この機会に、投資信託やETFに対する理解を深めていただき、ご自身の資産形成にお役立ていただければと思います。
ご参考になれば幸いです。