こんにちは、FP相談ねっとの大地恒一郎です。
すっかりご無沙汰しておりました。
気が付くと、なんと2022年になって初めての投稿でございます。
年明け以降、ちょっとテンパっていたのは否めないようで、先日、左側頭部に大きな500円玉大の円形脱毛があるのを発見しました。まあ、髪型のおかげで、さほど目立たないのですが。
さて、3か月も開いてしまいましたので、12月8日付の『「つみたてNISA」のタテヨコナナメ(8)』以降、(9)(10)のリリースをお知らせすることもできておりませんでした。大変失礼いたしました。
改めて、今回11回目になる、『「つみたてNISA」のタテヨコナナメ』のリリースをご案内させていただきます。
3月8日付の今回は、「つみたてNISA」の取扱い金融機関について書かせていただきました。
169もの金融機関のwebサイトを見に行く作業は、結構めんどくさいのですが、やはり原資料を確認しないわけにはいかず、時間はかかっても一応確認してみた次第です。
当然、自分が確認して以降、変更のある場合もあるので、完全に正確なものとまでは言えませんが、ある程度の参考になるのではないかと思います。
思えば、「つみたてNISA」(ETFを除く)全てのファンドの目論見書をチェックしたことに比べれば、まだマシでした。
ちなみに、1月の(9)では、2021年の「つみたてNISA」の口座開設数の動向や、「つみたてNISA」対象ファンドで最も資金流入が多かったファンド(11月末までの値)、またバランス型ファンドを選ぶ際の留意点などについて、書かせていただきました。
そして、2月の(10)では、12月末までの数値が入手できたので、改めて1年間の資金流入額の多かったファンドとその対象指数について、更に、「投信ブロガーが選ぶFund of the Year 2021」の結果を「つみたてNISA」の対象ファンドの視点から眺めてみました。
その上で、今回の(11)では取扱い金融機関について、書かせていただきました。
どの程度のことが書けているのか、ご確認いただけますと幸いです。
今回の金融機関に関してもそうですが、運用会社に所属しているときは書けないことでも、今は、投資信託の普及発展を願っているからこそ、書けることもあると思うのです。
本来は、業界内部にいるからこそ、声を上げるべきこともあるはずなのですが、どこの業界も中にいると、その業界の目線でしか物事を考えられなくなってしまいます。
そのため、目が曇ってしまっていることに自らは気づかない、それどころか、それが当たり前のように感じることも多いようです。
業界を離れると、そういう業界の常識を疑う、ということもできるようになるようです。
例えば、インデックスファンドの信託報酬が低いのは当たり前なのか>アクティブファンドの信託報酬は高いのが当たり前なのか。もしそうなら、なぜ1980年代のインデックスファンドの信託報酬で1%近くもあるものがあったり、アクティブファンドの信託報酬で0.8%程度のものがあったりしたのでしょうか。
また、金融庁の資産運用業高度化レポート2021でも取り上げられていたように、投資信託のコストの部分は、業界の非常識のかたまりとも言える部分ではないかと思っています。
これはまた稿を改めて、書いてみたいと思います。
今、証券市場は、ウクライナ情勢を受けて、大混乱の状況です。
こんな環境のときに、「つみたてNISA」を始めてもいいのだろうか、と思っている方も多いかもしれません。しかし、その考え方は、とても近視眼的な、短期志向の見方ではないか、と私は思っています。
自分もたかだか40年程度しか、相場を見てきていませんが、その間にも何度か暴騰暴落がありました。
資産形成の王道である「分散・長期・積立」を実践できる「つみたてNISA」は、今回のような外部環境の変化にも惑わされることなく、淡々と愚直に継続していくことが重要です。こんなときでも、地道に積立を継続していくことこそ、資産形成に繋がっていくものだと信じています。
今回のコラムが少しでもお役に立てればと思います。