こんにちは。
確定拠出年金相談ねっと認定FP 寺田紀代子です。
保険販売系FPとして、青森県弘前市で保険も含めてお金にまつわるよろず相談承ってます。
かんぽ生命の乗換え契約がメディアをにぎわせています。
大きな事件です。犯罪に近い事例もあって、同じ保険を扱っているものとして、怒りを覚えますし、世間に乗換に対して警戒心だけ膨らんでいることに危機感を感じました。
乗換えはいけないことなのか?
先日ラジオでこんなことを言っている専門家がいました。
「保険屋さんて優しいですよね。お菓子とか持ってきたり、世間話に花が咲いて、なんでも親身になって聞いてくれる。いい保険が出たから変えた方がいいよって切り出されて、こんないい人なら悪いようにはしないからなんて、お任せしちゃいますよね。でもこの人営業マンなんですから、変えませんかっていうときは、保険屋さんが儲かるからなんです。むやみにいうこと聞いちゃダメなんですよ」
かんぽの事件のひとつの原因は、お任せのところにあるのでしょうから、間違いではありませんが、この話を聞いたリスナーが、保険販売員全てに対してバリヤー張ってしまうのではと、恐ろしくなりました。
自動車保険見直してますよね
自動車をお持ちの方なら必ず、自賠責保険だけでなく、民間の自動車保険にも加入していますね。
3年契約も増えていますが、1年契約が主流です。
なぜ、生命保険みたいに長期じゃないんでしょう?
自動車を取り巻く環境が目まぐるしく変わっているからですよね。
割引ひとつ取り上げても、数年前までは、ABS割引やイモビライザー割引があり、装置の付いている車は割引が効きました。現在は、多くの車に標準装備されてきたために、廃止となり、ハイブリッド車や衝突軽減ブレーキが付いている車を割引ますよ。と変化しています。
高齢化に伴い、高齢者の事故が多くなれば、今まで35歳以上は一律だった料率も細分化され、年齢によって保険料が変わってきます。だから、毎年お客様にご理解いただき、更新していってるんです。当たり前になってますけど。
医療制度だって変わってますよね
同じ様に考えれば、医療保険だって、毎年見直さなければならない程、医療制度は目まぐるしく変わっています。
少なくとも3年、5年位で見直す、新しい保険に乗換えることをかんがえてもおかしくないし、反対に全く見直さなかった保険は、いざという時役に立たない場合も出てきます。
入院免責期間
免責とは責任を免れる、入院保険金支払いをしない期間です。
現在は、日帰り入院から支払う保険が主流ですが、20日免責期間がある商品が主流の時代もありました。
まさか!と思うかもしれませんが、それだけ昔は入院期間が長かったんですね。
20日も支払わない期間があったら、現在では、多くの入院費用は払えない事になってしまいます。
実際ガン治療で、手術保険金は支払われたものの、入院保険金は1円ももらえなかったお客様がいました。
とはいえ、すでにガンに一度罹患されると見直しは非常に難しく、今の保険を大事にするしかありませんから、健康なうちにメンテナンスは必要ですね。
保険期間
保険の効力が有効な期間。
75歳で終了する医療保険、結構主流でした。
なぜ、75歳かというと、高齢者は75歳以上は医療費が無料だったからです。
ところが現在は無料ではなく、1割、収入により2割負担の方もいらっっしゃいます。
75歳以上は病気のリスクも高くなります。入院や手術費用の補填は一生涯必要です。
ガン、三大疾病の備え
ガン、脳血管疾患、心疾患、いずれも治療が長くかかり、再発の恐れが多い病気です。
もちろん備えてます!とおっしゃる方が多いですが、所定の状態になったら一時金が1回出て終わりのタイプではありませんか?
医療の進歩に伴って、長く付き合っていく病気になりつつあります。
最近では、一時金が複数回支払われるタイプ、保険適用外の自由診療も実費で支払うタイプ、など長い期間治療の助けになる保険が主流になっています。
1年に1回契約確認を!
保険会社では、1年に1回契約の内容を確認するため、ご案内を送っています。
保険証券より分かりやすく内容を説明している資料が多いので、面倒臭がらず確認しましょう。
保険担当者から、確認の電話が来たら、新しいもの売られるんじゃないか?と警戒して、結構です。と断る人もいますが、最新の情報を得るいいチャンスです。積極的に説明してもらい、今の内容どうなの?役に立つの?と突っ込んで聞いてみましょう。
例えば月3,000円の保険料だとしても、女性の平均寿命87歳まで払い続けたら300万も払うわけです。役に立つ保険でないともったいないです。乗換えを上手に利用しましょう。