おさらい
前回は、確定拠出年金のメリットその1として、
「確定拠出年金の毎月の掛け金が、所得税を計算するとき、全額控除してくれる。
結果的に、年末調整後のお給料の支払いの時に、税金が戻ってきた分、手取りの現金が増える。」
というお話をさせていただきました。
十分大きなお金が戻ってきます。このお金の使い途はどうするのか、これは覚えておいてください。
また後日お話しします。
本当に盛りだくさんなので、順番にお話をします。
確定拠出年金のメリットその2
今日のお話は、出口のお話です。
前回のお話で、「毎月自分の名前の確定拠出年金の口座に積み立てている」とお話ししました。
いよいよ60歳になって、このお金を引き出す時がやってきました。
その時にお金はどうやってもらえるのでしょうか。
方法は3つあります。
まずは1つ目、
(1)年金としてもらう
厚生年金の上乗せ分として、毎月受け取る方法です。
お金があると使ってしまうという方は、毎月のお給料のようにもらえる年金払いは良い方法です。
この方法ですと、「雑所得」という項目で、給与収入の時よりも優遇して所得税を支払うことになります。
(2)一時金としてもらう
確定拠出年金で作ったお金の一部又は全部を、一括払いでもらう方法です。
この方法こそが、「確定拠出年金のメリット」です。
一時金でもらう時には、「退職所得控除が使える」と言う点です。
退職金をもらう時は、退職金の金額から退職所得控除というものを引いた金額に1/2をかけたものに、税金がかかってきます。
具体的に、見ていきましょう。
例えば、35歳から確定拠出年金をかけていて、1000万円の現金を確定拠出年金として受け取ることが出来た場合、税金をかけた年数は下記の表の通りになります。
確定拠出年金をかけた年数=控除してもらえる年数になり、はじめの20年は40万円、後の年数は70万円をかけた金額が、退職所得控除の金額になります。
よって、控除される金額は、
20年×40万+5年×70万=1150万円
この金額が引いてくれる金額になるので、
1000万円-1150万円=-150万円となり、このケースでは、税金はかからないという結果になります。
(3) 上記の(1)と(2)を組み合わせてもらう
(1)と(2)を上手に組み合わせて使う、と言う方法もあります。
解決!
どちらにしても、(2)のメリットが一番大きいので、(2)を使わない手はありませんよね。
前回と今回のお話をまとめると、確定拠出年金は、入り口(お金を積み立てるとき)と出口(お金をもらうとき)の両方でお得な制度だと言うことがわかっていただけましたね。
まだまだあります!
確定拠出年金のメリット!
次回もお楽しみにしていてください。