「リスクマネージメント」、最近は様々なシチュエーションでこの言葉を耳にします。先日は夫婦問題カウンセラーの会合でも「離婚へ向けてのリスクマネージメント」と、理事長がお話していました。
世界一身近な、確定拠出年金相談ねっと認定FP、ファイナンシャルプランナー × 夫婦問題カウンセラー寺門美和子です。 二刀流で頑張っています (^_^)v
実は私…年金入力ミスの被害者なんです。30代の頃に発覚したので、昔の話なのですが、今回のニュースを見て「またか!!」とガッカリしました。民間では、、いや世間では「リスクマネージメント」が当たり前になっているのに、国民の大事な年金を預かっている年金に対しての意識が低すぎます。
今回の問題のおさらい
日本年金機構からデーター入力業務を委託された情報処理会社が、契約に違反し、最大500万人分の個人情報を中国の業者に渡して、入力業務を再委託していたそうです。500万人といえば福岡県の人口位ですね。そんなに大勢の方のデーターが流出してしまったのはどうなのでしょうか?
この会社は、約130万人の年金が過少支給となった問題でも、データー入力せずに約6万7000人分の入力を放置していたことが判明したばかりでした。考えられませんね。
更にこの一連の問題で、本来の支給額よりも少なかった金額が20億円だったとか。影響する入力ミスは10万4千人分にのぼるそうです。(読売新聞・日本経済新聞より)
日本年金機構とこの業者の間では、個人情報保護の為、別の業者への再委託を禁止していたとか。それなのになぜこの様な問題が起きたのか。この業者は民間調査会社によると、官公庁との取引も多いとか。
先日、この問題を丁寧に取り扱っているTVの情報番組を観ました。この業者が選ばれた理由は「競争入札」で、一番価格が低かったから。税金の無駄使いが問題視される昨今、その「マインド」は国民としてはありがたいかもしれません。しかし、コメンテーター曰く「この会社の処理能力を調査していなかった」とか。もし、それが本当の話なら、あまりにもお粗末な状態に、ただただ唖然としてしまい、年金を預けることに不安を抱く人も増えることでしょう。
過去の年金問題の歴史
2007年(平成19年)、今から11年前、当時の社会保険庁がオンライン化した時のコンピューター入力にミスや不備が多いことが判明。年金基礎番号の統合もできていないものが多いこともわかりました。「年金記録のずさん管理」として、当時も批判の嵐でしたね。2006年6月時点で、コンピューター上に年金番号があり、基礎年金番号に統合・整理されていないものが約5000万件もあり、社会保険庁が年金記録をきちんと管理していないことまでも明らかとなりました。
この時のずさん管理は今回の規模より大きく、納めたはずの国民年金保険料の納付記録が自治体の台帳から無くなっていたり、給与から天引きされていたはずの厚生年金保険料の納付記録が、社会保険庁のデーターにないケースが判明されたりしました。「消えた年金問題」、記憶が蘇りました。
当時の朝日新聞の記事によるとこの問題の解決の為に、4,000億円にものぼる資金を掛けたそうですが、中途半端な状態で終わったとか!?ここにきて、また問題がクローズアップされた所をみると、根っこの問題は、解決できていなかったのでしょう。
ライフイベントで変わる年金の種類
そもそもなぜ年金番号を統一したのでしょうか?
ご存知の様に、公的年金には3種類(3号)あります。1号は、自営業者やフリーランス、学生等の国民年金。2号は、厚生年金。3号は、専業主婦の人。同じ人が、ライフイベントの就職・転職・結婚などで、年金の種類が変わることがあります。そうゆう私もその一人。「年金のお引越し」はとても多かったと思います。
私は高卒なので、年金スタートは厚生年金でした。(A社)→腰痛の為退職。国民年金加入。→1年位して転職。(B社)→引き抜きで転職(C社)→結婚で退職。自営業の為、国民年金加入。→業績良好の為法人化(D社)→離婚に伴い退職。国民年金加入。現在に至る。
女性は結婚や出産で、仕事環境が変わることも多いので、特に私が特別に「年金の引越し」が多い訳ではありません。国も、このように移動が多い人の「基礎年金番号の統一」で効率化したかったのでしょうが、もう少し慎重に進めて頂きたかったですね。
私の年金被害、お笑いネタではありません。
実は私も、この年金入力ミスの被害者であります。郵送された年金記録をみた時、高校を卒業して初めて働いた会社の年金記録がゴソっと抜けていて「未納」になっていました。大企業でしたから「これは行政の間違いだろう」と確信し、年金事務所へ(社会保険事務所)確認に行きました。
これまでの年金の履歴を記入するのですが、当時の会社の所在住所も忘れ、転職したB社は既に倒産しており、「私は年金が全額もらえるのか!?」と不安でした。
調査の結果「入力ミス」が判明。理由は私の旧姓に問題がありました。私の旧姓は「田中」です。「タナカさん」です。しかし入力上では「デンチュウさん」になっていたそうなんです。担当者曰く「オンライン化に伴い、大量の外国人労働者を雇用したところ、音読みによる入力ミスが多く、特に田中さんは多いんですよ」とか。
えっ!!
お笑いかと思いました。そんな話があるなんて。当時は酒のつまみで盛り上がりましたが、もっとしっかり怒ってあげておいた方が良かったでしょうか?
年金は老後を支えてくれる、大切な大切な資産です。年金記録がベースとなり、受け取る金額が変わってきます。しかも終身です。確認書類(ねんきん定期便など)が来た際は、じっくり確認をし、少しでもおかしいと思ったら、迷わず年金事務所へ行ってくださいね。
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*Miwa Harmonic Office*
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趣味:HULA タヒチアン
夫婦問題カウンセラー師匠の
岡野あつこ先生と ♪
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