寺門 美和子

【夫婦×お金研究会 No10】Wインカム夫婦を襲う『夫源病』この夫婦の「家計管理」はボロボロに(連載:東洋経済オンライン)

ファイナンシャルプランナー × 夫婦問題カウンセラー の

二刀流 寺門美和子です!

 

東洋経済オンラインに掲載された記事が大変話題になっております。

 

20・30代要注意!「夫源病」の根深い病根の絶ち方

共働き妻は器の小さい夫に心底苦しんでいる

 

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夫源病ってなに?

この春、タレントの上沼恵美子さんの別居報道がありましたが、その原因は医師の診断で『夫源病』と言われたこととか。これを機に『夫源病』の知名度が一気にUPしました。

上沼さんは、長年外で働いていた夫が定年退職を機に趣味に生きて好き放題、働いている妻を手伝いも、労いもせず、いい加減頭にきてしまったようなのです。

 

この手の話は以前から耳に入っていました。良く聞く話は、夫には仕事以外のコミュニティがなく、定年後は妻にくっつきまわり負担とか。妻は長年かけて夫不在の家を守り、地域活動に参加し、顔見知りも沢山います。自分のスタイルもすっかりとできあがり、、、だからそんな夫との関係が嫌で、病気になってしまう。それが夫源病です。私は前職で整体関係の仕事をしておりましたが、やはり大勢の患者さんから「夫の定年が辛い」という声を聞いていました。

 

夫が家にいることで、部屋は散らかり、昼食も作らなければならないのは主婦の業務が増えるだけ。昭和のお父さんは、家事など男のやるものではないと思っているのでしょう。そんな妻たちのストレスが『夫源病』になったようなのです。

 

ところが、私が夫婦問題カウンセリングをする中で、『夫源病』の発症時期が早まっています。まずは20代~30代にとても多いのが気になります。また、結婚してわずか1~2年で発症しているのも気になります。そこにはいくつかの共通項がありました。

 

共働き夫婦に多くみられる『若年性 夫源病』

今の時代、ほとんどのカップルが共働きです。しかし日本では未だに「家事は女性の担当」という概念が強く、それは20~30代の若い方も一緒。なぜなら、親は60代前後ですから、まだまだ昭和の時代の男尊女卑スタイルが定着している世代です。女性の社会進出もまだ少ない時代でしたし、仮に進出しても「パートタイム」という時間帯で働いている人が多かったと思います。そんな母親の姿をみてきた夫は「妻が家事をやるのが当たり前」と思っています。

 

しかし、時代は移り変り、今は男女平等に働いている時代です。働かないと家計が回らない時代と言っても過言ではありません。私のところに、夫婦問題で相談に来る多くの妻は「夫が家事を手伝ってくれない」と嘆いています。今回読者のコメントで「そもそも”手伝う”という概念がおかしい」というものがありました。確かに!!Wインカムな夫婦は、家事だって「50:50」で良いのです。

 

夫はもっと積極的に「疲れていない?」「夕飯の洗い物は俺がやるよ」等の妻への労いの言葉かけをしてあげて頂きたいと思います。妻も夫に必要以上に気をつかわず「明日の準備があるから、片づけはお願い」と頼んで良いと思います。上手くいかないカップルの妻は「言いたいことがいえず」でも「嫌味を言ってしまう」という傾向があるようです。

 

妻の昇給・昇進を心から祝えない

一時は万事、共稼ぎで子育ても家事もこなせる妻は、仕事も効率よくできるものです。保育園のお迎えなどには「時間的制約」があるので、出勤時から「本日のタスク」を研鑽し、無駄なく仕事をこなしているでしょう。実力時代のご時世ですから、それは昇進・昇給へと繋がるものです。そんな時、夫が喜んでくれないという悩みもあります。

 

「正直、だれよりも喜んで欲しかった」と妻は言います。なんならハグとかキスとかいい子いい子して欲しい。女性はそんなことで、心が潤い元気が出ます。

 

また、忙しくなった妻の足元をみて嫌味を言う夫もいます。「最近忙しそうだけど、アイロンかけ甘いんじゃないの?」「夕飯はお惣菜ばっかりだね」「風呂場が汚れている」。実は妻も気になっているのですが、できない時もあります。配置転換や新しいプロジェクトに入って、帰宅後も考えたり、調べ物があり。早々に帰宅する手前、翌日には宿題をクリアにして行き、仕事仲間の輪を乱さない様にしたい。そんな健気な気持ちが、夫の一言で心が折れる。そうすると口からは、夫へ更なる嫌味で返し。特に女性は口達者。そこから溝がドンドンと深まってしまうようです。

 

このタイプのカップルは『家計管理』がボロボロ

厚生年金がしっかりしている、共稼ぎ夫婦のライフプランイングを拝見すると「65歳以上」の数値が眩しいくらいに豊かです。しかし、子供にお金のかかる時期「中学生~大学生」あたりの家計は赤字になる傾向が強い。まだ。子供が小さいと、大きくかかるお金は保育園の費用位なので、夫は趣味にお金を注ぎがち。中には仮想通貨や株式投資で失敗し、借金をしてしまう人もいます。現実的な妻は理解できずにいるものの、話し合うのも面倒くさいと放置。いつしか、家計も夫婦仲もボロボロになって行きます。

 

1970年生まれ以下の人たち、まだお子さんが就学中の人たちには注意をして頂きたいことがあります。それは「国の制度が変わるかもしれない」ということです。一つには「教育費の無償化」。これは2020年を目安に審議されています。しかしこれを期待して「子どもの教育費を準備しない」というのはナンセンスでしょう。なぜなら国家予算というものは、いつどうなるかわからないからです。これだけ自然災害が多いと「先送り」なんてことにもなり兼ねません。また収入制限がかかると、Wインカムの共稼ぎ夫婦には、メリットが薄くなる可能性も!制度がFIXするまではないものとして準備はしておきましょう。

 

そしてもう一つは「年金支給開始の先送り」と「減額」問題です。団塊ジュニアが65歳(1970~71年生まれ)になる辺りに「支給年齢がを68歳に」という課題が政府で持ち上がっています。まだ、小さな審議の様ですが、かなり具体的な数字があがっているようです。さらに、1962年~1969年生まれも危険ゾーンだとか。実際に支給年齢が60歳→65歳になった際は段階的に先送りされ、かつ男性の方が早かったのです。だから今の年金支給の方程式通りには支給されなくなる可能性があります。「将来安泰」と言って、あるだけのお金を使っているのは危険です。

 

 

夫婦仲と家計の改善方法

 

この様に不安定な要素がある、現役世代の家庭に必要なのは、「柔軟な対応」と「マネーリテラシーの向上」。そして何よりも「家庭内での話し合い」でしょう。いくつかのパターンを考えて、政府の方針に沿って、家計を整えて行くことは一人では難しいのです。夫婦とある程度の年齢が行ったら子ども達も含めた「マネーミーティング」が必要になると思います。

 

しかし、話し合いができない夫婦が実に多いのが現状です。その原因として考えられることは以下の5つです。

  1. 相互理解ができない
  2. 言うべきことを言わない
  3. 夫婦のポジションチェンジを決めていない
  4. お互いを所有物だと思い込む
  5. お互いが「自立」していない

だから勝手なことを言ったり、相手の話に耳を傾けず話し合いが成立しない。しかし、そんな稚拙な夫婦関係はそろそろ卒業しませんか!?

大人の夫婦の階段を昇りましょう。人生100年時代の夫婦関係は長いですよ!今一度、夫婦の在り方について考え直してみるのも、人生設計には大切なことだと思いますから、頑張ってください。

 

 

【東洋経済オンラインに掲載】

20・30代要注意!「夫源病」の根深い病根の絶ち方

共働き妻は器の小さい夫に心底苦しんでいる

 

 

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異常気象なのでしょうか?

我が家のハイビスカスが昨日開花しました。11月のハイビスカス。

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