コラム

2019年07月11日寺門美和子

2019年04月23日寺門美和子

『掛け金延長』65歳に！確定拠出年金　加入期間延長厚労省発表

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『掛け金延長』65歳に！確定拠出年金　加入期間延長厚労省発表

ついにきた～～～　アラ50の皆様には朗報です！

ご相談者様からの質問でとても多いのは、

「50歳を過ぎたら、確定拠出年金（iDeCo）は入っても仕方ないですか？」

という、質問です。

確定拠出年金　

掛金65歳まで延長

根本匠厚労相は、2019年4月15日に開いた有識者会合において、現状60歳までの確定拠出年金の掛金の制度を見直す方向を示したようです。「次の公的年金制度改革と併せて実現したい」と述べ、2020年の通常国会に関連法案の提出を目指す模様。とても気になる老後の公的年金を補足する『自分年金』。その中でも一番注目されているのが確定拠出年金です。

人生100年時代常に楽しく賢く生きよう

お金と暮らしと夫婦問題の専門家

ファイナンシャルプランナーと

夫婦問題カウンセラーの二刀流　寺門美和子です。

確定拠出年金のメリットとデメリット

公的年金に上乗せする「自分年金」の代表選手、確定拠出年金。３つの税制優遇が人気です。

①所得税全額控除

②運用益非課税

③受取時の税制メリット

国策とも言われているこの制度は大変魅力的なのですが、デメリットと言われている面もあります。その中で大きなものが２つ。

A：解約ができない（休止は可能）

⇒老後の生活資金目的の要素が強いので解約はできません。（条件有）ですから、若いうちに必要な、結婚資金・マイホームの購入・子供の教育資金、旅行や車の購入等の資金には適さないと思います。

B：掛金が60歳まで

⇒「自分年金」の位置づけより、掛金は60歳まで。老後の生活資金の不安を感じるのは45歳～55歳位になってからの人が多い為、「もう遅いかしら」と加入を躊躇するケースも多い。（加入期間が短い為）

私のセミナーでも、「53歳はどうでしょうか？」「57歳はもうやってもしょうがないですよね」という声が毎回聞かれます。それが5年間も延長される事により、デメリットを感じる人たちがグッと減ってくるのではないでしょうか！？

なぜ5年間の延長がメリットなのか？

確定虚拠出年金は運用成果によって将来受け取る年金額が変わる制度です。元本確保型の「定期預金」や「保険型」商品もありますが、やはり確定拠出年金の魅力を引き出すには「投資信託」にて運用し、増やす事でしょう。そしてこの「投資信託」で成果を出す秘訣は３つ。資産を増やすには、「長期・積立・分散」を行うことです。これを投資三大原則といいます。ところで「長期」ってどの位？というご質問をよく頂きますが、やはり最低でも5年～10年は欲しいですね。だから今までは「55歳位が加入のボーダーライン」と言われていました。それが5年延長されるという事は、60歳までの方は加入は加入を前向きに考えた方が良いと思います。

なぜ長期運用が必要なの？

長期投資のメリットは「ドルコスト平均法」という投資手法から来ています。

この方法は・・・

金融商品を

『毎月一定の金額購入する』＝積立をする

という方法です。　

シュミレーションをしてみましょう。

Aさんは下記の様に、「積立投資」をしました。

掛金：毎月20,000円

4月1日１単価：1000円の金融商品を購入

※毎月1日に購入（投資）すると決める＝単価は同じではない。

	単価	数量
4月	1,000円	20
5月	900円	22.2
6月	950円	21.1
7月	1,050円	19
8月	900円	22.2
9月	800円	25
10月	700円	28.6
11月	850円	23.5
12月	900円	22.2
1月	850円	23.5
2月	800円	25
3月	950円	21.1
売却	259,730円	273.4

※売却単価は950円

金融商品の値下がりが大きく、Aさんは3月に売却をしました。この時点で、単純な売却益は19,730円です。しかし実は、値下がりをした時は「数」を稼げています。これは、1年間という短い期間でみてみましたが、本来は長期で行うのが理想です。長期で行えば、それだけ価格変動の波があり、「数」を大きく稼ぐことができます。

※確定拠出年金は途中で解約できません！！

だから必然的に長期運用に◎

積立預金を同じ期間したらどうなる？

上記と同様毎月20,000円を積立預金したとしましょう。

金利：0.01％　単利　

12ケ月で利息はたったの６円です！！

投資がいかに有利かご理解頂けましたか？確定拠出年金は老後の資産形成をしてくれるものですから、公的年金の様に長期で取り組むことがオススメです。そして、長期になればそれだけ、「ドルコスト平均法」の恩恵を受ける事ができて、運用益が稼げます。さらに確定拠出年金なら「運用益非課税」となるのです。お得ですね！

加入手続きも簡素化　～　厚生労働省発表の詳細

確定拠出年金個人型 iDeCoの加入手続きは面倒なのも、難点。私も申込書の取り寄せに、1月近くかかった金融機関もありました。ここも改善する予定。iDeCoの加入手続きは、インターネット化を進めている様です。便利になりますね。

今回の延長等の法案は、2020年の通常国会での提出を目指すという事は、一体いつから施行されるのでしょうか？通常国会は1月から150日間開催されます。6月辺りですね。そして、法律や条約などは、3月から本格的な審議に入るそうです。多い年には100件位の法案があるとか。国民の年金問題は重要な課題なので、優先されると良いですね。そして、法律が成立すると、議長から内閣を経由して奏上された日から30日以内に公布されないといけないというルールがあるそうです。3月～6月に公布されるのかな？　一般的に認知された後、施行までは他の法案をみると3ケ月以内でしょうか！？　OH　ちょうど東京オリンピックと重なりそうです（東京オリンピック 2020年7月24日～8月9日）ニュースが埋もれないか心配(^^;

潔く始めてしまうのも道

私の所に、確定拠出年金について個別相談にいらっしゃる方は、45歳以上の方が多いのが現実です。若いうちに「老後のお金」なんていう話をしてもピンときませんよね。でも、45歳以上、特に50歳を過ぎた人は「ねんきん定期便」をみて自分の年金額を知り、大慌てになります。しかし・・時すでに遅し・・・。期間の短さを気にして、加入を躊躇してしまった方もいました。残念！！　今回の発表は、昭和のオリンピック前後に生れた私達には朗報です。昭和39年前後の同世代の方々に、是非加入して頂きたいと思います。しかし、どんだけオリンピックに縁があるのでしょう、私達は(#^.^#)

確定拠出年金は運用成果により、将来の年金額が大きく変わるお得な制度です。是非ご検討下さい。