こんにちは。
子育て世代の家計のパートナー、確定拠出年金相談ねっと認定FPの前田菜緒です。
厚生労働省の「平成28年度全国ひとり親世帯等調査結果報告」によると、母子家庭の母親の年間の就労収入が平均200万円、父子家庭の父親は 398 万円です。
一方、国税庁の「平成28年分民間給与実態統計調査」によると、女性の平均給与は280万円、男性521万円となっています。男性、女性ともシングル家庭のほうが収入が少なくなっています。
家事・育児・仕事を一人でこなすわけですから、仕事は制約されます。収入が少なくなるのは、当然のことでしょう。子どもを一人で育てながら働くことの厳しさがうかがえます。
そこで、利用したいのが、行政サービスである「ひとり親家庭ホームヘルプサービス」です。
ひとり親家庭ホームヘルプサービスとは
厚生労働省では、ひとり親家庭への支援として、「ひとり親家庭等日常生活支援事業」を定めており、各自治体では、ひとり親家庭ホームヘルプサービスが実施されています。
サービスの名前は、自治体によって違います。東京の場合は、ホームヘルプサービスと呼ぶ自治体が多いようです。
サービス内容としては、
・食事、掃除などの家事援助
・子供の見守りなど育児
があります。
自治体によっては、保育園や学童などへ送迎ができるところ、できないところがあり、サービス内容が少し違うようです。
サービスを利用できる家庭
これも自治体によって、若干異なります。
例えば、
東京都八王子市は、
・ひとり親となって2年以内で中学3年生以下のお子さんがいる家庭、 2年経過した場合は小学6年生以下のお子さんがいる家庭
東京都中央区は
・義務教育終了前のお子さんを扶養しているひとり親家庭
名古屋市は
・20歳未満の児童があるひとり親家庭の方
神戸市は
・小学校6年生までの子どもがいるひとり親家庭
など、自治体によって様々です。
利用料金
利用料金も自治体によって異なりますが、厚生労働省では、下記の料金を定めています。
(1時間あたりの利用料)
子育て支援 | 生活援助 | |
生活保護世帯、市町村民税非課税世帯 |
0円 |
0円 |
児童扶養手当支給水準世帯 |
70円 |
150円 |
上記以外の世帯 |
150円 |
300円 |
自分が住んでいる地域をチェック
このようなホームヘルプサービスは、全国的に実施されています。
お住まいの自治体でもサービスがあるか、対象者は誰か、調べてみてはいかがでしょうか。