こんにちは。
FP相談ねっと認定FPの前田菜緒です。
大阪府は、公立高校・私立高校と公立大学の授業料について、所得制限なしで無償化を目指しています。現状、「案」という状況ですが、どのような内容なのか、現時点でわかっている内容をお伝えします。
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私立高校授業料無償化の移行内容
現在、私立高校授業料で援助される金額は国と大阪府合計で60万円です。それを超える部分については、保護者負担となっていますが、この金額が5年間63万円にアップされます。
5年後は、その時の授業料標準額を考えながら見直される予定です。
そして、この制度は段階を踏んで実施されます。
大阪府「大阪における高校・大阪公立大学等の授業料等無償化制度(案)について」より
2024年は、高校3年生に63万円まで所得制限なしの援助が適用されます。授業料が63万円を超える場合は、年収800万円以上なら超える部分の金額が保護者負担です。
2025年は、高校3年生と2年生に63万円まで所得制限なしの援助が適用されます。授業料が63万円を超える場合は、年収800万円以上なら超える部分の金額が保護者負担です。
そして2026年は、1〜3年生、全学年が所得制限なしの援助が適用されます。令和6年と7年の移行期間においては、年収800万円以上なら63万円を超える部分は保護者負担となりますが、2026年以降は、完全無償化、保護者負担なしとなるようです。大阪府以外の私立高校に通う場合も同じ条件が適用されます。
また、現在は子どもの数によって援助される金額が異なっていますが、新制度においては子どもの数は関係なく、上記内容となります。
なお、生徒・保護者の詳しい対象要件(府内在住かどうかなど)はこれから整理されるようです
公立高校授業料無償化の移行内容
公立高校は、現在、年収910万円以上の場合は援助はありません。府立高校の授業料は11万8800円ですから、年収が910万円を超えるとこの金額は保護者負担です。
これが、2024年は所得制限なしで3年生に適用され、2025年は2年生と3年生に適用され、2026年に全学年に所得制限なし授業料完全無償化となるという予定です。このルールは、近畿1府4県の公立高校も対象とできるよう、今後、府外高校と調整するようです。
大阪府「大阪における高校・大阪公立大学等の授業料等無償化制度(案)について」より
公立大学授業料無償化の移行内容
次に大学の入学金、授業料無償化についてです。まず、対象となる学生は大阪公立大学、大阪府立大学、大阪市立大学、大阪公立大学工業高等専門学校に通う大阪府民です。どの大学も難関ですね。
なお、府民の要件ですが、4月1日において、3年以上大阪府内に在住していることという要件があります。
現行は細かい所得要件や資産要件がありますが、2024年には4年生においては、所得制限や資産制限なく授業料が無償化、令和7年は2年〜4年生にそれらが拡充されて、令和8年には全学年において所得要件、資産要件の制限なく無償化という流れです。
ただし、成績要件は撤廃されません。また、浪人生はどうなるのかなどは、これから精査されるようです
なお、現行制度の大阪の高校授業料無償化制度については、こちらのブログをどうぞ