新型コロナウイルスの影響による休業要請で在宅勤務・リモートワークになっているママも増えているかと思います。もちろんパパも。
会社で働いているにしても、個人事業主・フリーランスで働いているにしても、これまでは保育園や学童と協力して働いてきたと思います。それがここにきて大きな改革を求められていますね。こうも強制的に「働き方改革」になるとは・・・・
正直なところ、とても働きにくく感じているのではないでしょうか。
ちょっとお金のこととは離れますが、リモートワーク歴9年の私からリモートワークの3つのコツをお伝えいたします。
”子連れ”リモートワーク歴9年の私
今回の状況になる前も、フリーランスなどリモートワークや在宅で仕事をしている人自体はたくさんいます。
リモートワークの物理的なコツやスケジュール管理などについては、そちらの情報を参考にしてみてください。
現状は、幼稚園・保育園や学校が休校になっているため「子どもを見ながらのリモートワーク」というのが大きな問題です。
ただのリモートワークとは全く異なる状況であることは間違いありません。
実は私、子供が在宅でモートワーク歴9年。
まあまあのベテランです(笑)
(子どものぬいぐるみが転がる中での作業中・・・)
前職(税理士事務所)時代、小さな事務所だったため産休・育休の前例はありませんでした。
税理士事務所全てがとは言いませんが、何かにつけて古い体質が残る業界だから、
女子社員は結婚したら妊娠するだろう。
だから次の職員を雇わなければ。
というようなところだったんですね。
なにせ当時の所長(税理士の先生)は大正生まれ(←!!)だったから。
私は、結婚した先輩が妊娠して辞めるだろうと想定して雇われた人材(笑)
そんなわけで、産休・育休だなんてたぶん、会社の文化としてなかった・・・のです。
ただし、働き続ける気満々だった私はアナログ事務所のデジタル分野を一手に引き受け(電子申告に対応しないといけない時代だった)とんでもなく面倒な仕事もせっせと引き受け、「私でなければできない」仕事を山ほど作り上げました。
そしてそこまで業務を握ったところで妊娠。
「育休取れないなら辞めます」と半ば脅しのように交渉し、めでたく産休・育休をゲット(←強かw)
その代わりと言っては何ですが、育休中であっても在宅で仕事をお引き受けし、私の子連れリモートがスタートしたのです。(リモートできるようにするWEBの設定とかも自分で構築したw)
リモートの仕事も私が前例を作ってきたので、子どもの病気や行事などもリモートなどで対応しながら10年超恩返しして働くこができました。
前例もない中、代わりの人材を雇いにくい小さな事務所で、実際には快く産休・育休をとらせていただいたこと、本当に感謝しています。
あ、もちろん私だけしかできない仕事は全て引継ぎを行い、他の人もできる態勢まで整えてファイナンシャルプランナーとして独立しております(笑)
話が脱線しましたが、そんなわけで私は「子どもがいる状態で仕事をする歴」をまあまあ稼いでいるのです。
もちろん、ずっと子供が在宅で仕事をしてきたわけではなく、保育園や学童のお世話になっている期間の方が長いですが、休日や夕方~夜間などは子どもが家にいる状態で仕事をしています。
今日はそんな私から、子どもが家にいる状態でリモートワークをするための3つの心得をご紹介いたします。
「子連れリモートワーク」心得の3つのヒント
もちろん、ひとことでリモートワークと言ってもいろんな状況があるでしょうから、あくまで私の経験からです。
その3つとは、
2:態度で示せ
3:罪悪感を持つな
です。
1:口で伝えよ
一つ目は、
子供がいかなる年齢であっても言葉で伝えることを省いてはならない。
ということです。
例え1歳であってもです。
どうせ赤ちゃんだから言ってもわからない
どうせ子供だから仕事のことはわからない
ではありません。
「お母さんは仕事をします」
「責任をもってやるべきことで遊びではありません」
「仕事のものに触ってはいけません」
会社から持ち帰ってするリモートワークはスマホを使ってするということはあまりないと思うけれど、子どもにとってはお母さんがしているのが仕事なのか、息抜きなのかは見ただけではわからないもの。
自分の仕事に責任を持てばこそ、子供にも説明責任を果たしましょう。
子どもってよーくわかっています。1歳でも2歳でも。
これはもちろん子供以外の家族にも同様です。
どうしても「見てればわかるでしょう?」って思ってしまいがちですが、それがトラブルの元だったりします。
夫をはじめとして、子どもの世話をお手伝いしてくれる祖父母などにも積極的に現状のシェアをお勧めします。
2:態度で示せ
2つ目の大事なことは、仕事だというのなら、態度でもきちんと示すということです。
- 仕事のもの(例えばパソコン)に触ろうとしたら、すぐに制止しきっぱりとNOを伝える。
- ちょっとぐずったからと言って膝に載せたりしながら仕事をしない。
- (無視しろとまではいわないけれど)ダラダラとおしゃべりに付き合わない。
仕事をしている、と態度で示すことも大事。
仕事着に着替える、エプロンは外す、メイクをするなどの「仕事モード」は子どもも見てわかりやすいのでお勧めです。
もちろん、1度では伝わりませんし、どの程度我慢ができるかは年齢にもよります。
年齢が小さいほど理解してもらうまでには時間も伝える数も必要ですし、我慢できる時間は短いものです。
自分自身が細切れで仕事をできるように、タスクを細分化する・タイマーを使うなどの工夫をしましょう。
物理的に可能なら、部屋を分けたり仕事をエリアを作るといいですね。
私の場合は、パソコンを置いてある部屋(仕事部屋)には私の仕事中は入らないように伝えています。
下の子(6歳)はさすがに長時間になると不安になるらしいのでドアは半分ぐらいあけていることが多いですが(オンライン面談時を除く)
顔をひょこっと出しても入ってくることはありません。
(くっついてきていいのは仕事OFFモードの時だけ)
子どもはお絵かき・お母さんは仕事など、子どもと時間を共有しながら上手にできる親子もあると思います。その場合はもちろんそれでOK。
ただ、それで仕事がやりにくいのなら中途半端に一緒にやろうとせず「母」と「社会人」の顔を分けるほうがストレスが減るかもしれませんね。
3:罪悪感を持つな
そこまで手を尽くしたら、あとは罪悪感を持たないことです。
子供に対しても、仕事に対しても、です。
子どもを見ながらのリモートワークで、会社にいるときと同じパフォーマンスをすることは基本的に無理だと思いましょう。
『リモートワークは子供を見ながら働ける方法だ』と会社に思われないようにしっかり交渉しておくことも大事。
今回のように、自ら望んでではなくやむを得ない状況で子どもをみながらの在宅勤務になるわけですから、会社に対しても理解を求める交渉を行うのも責任の一つです。
ましてや家に幼児がいる状態でするリモートワークというのは、走りながら食事をするぐらいの苦行ですからね(笑)
上司を含め、会社の方に子どもがいなかったり、子どもがいてのリモートワーク経験がないとわからなくても仕方がないことです。0歳の赤ん坊ならずっと寝てると思っている年配の男性とかもいますからね・・・・。1時間に500回ぐらい「お母さん」と呼ばれる気持ちは経験者にしかわかりえないものだと思います。
だからこそ「子供がいて仕事が進まないなんて、そんなの普通わかるでしょう?」と黙って会社に配慮を求めるのではなく、きちんと交渉すること。
「会社にいる時ほど仕事が進まない・・・・どうじよう」と、罪悪感を持たないためにも前もって自ら準備をしましょう。
そして子どもに対しても説明責任を果たしたら「ごめんね」と思う気持ちを手放してOKです。
↓
〇 協力してくれてありがとう
こっちのほうが子どもとしてもうれしいよね。
子どもはお母さんがそばにいたら、構ってほしいし遊んでほしいけれど、それ以上にお母さんの役に立ってお母さんが喜ぶことが大好きです。
もし、「11時までは仕事してるから話せない」とぴしゃりと断ったのなら、11時にはこちらから顔を見せてくください。
「待っててくれてありがとう、お母さんはおかげで仕事ができました」と喜びましょう。
そうはいっても、私もこれまで仕事も子どもの対応も中途半端になる時間がたくさんありました。
集中しているところでお漏らしされて苛立ったり、黙らせたくてテレビを見せたりお菓子を与えたり。迫る締め切りに焦って「仕事の邪魔をしないで!」と大きな声で怒ったり、「ちょっとだけ待ってて」と言ったのに、ズルズル1時間も仕事を続けたり(あ、これは今も時々やっちゃうな・・・反省)
子どもが小さかったり、リモートをし始めたばかりだったら色々上手くいかないことがあって当然です。
諦めなければうまくいく
いまのリモートワークが今回のコロナの影響による緊急回避的なものだとしたら、そもそも「子供の世話」と「仕事」を両立させようとしなくても大丈夫。
「テレビを見させている2時間」「子供が夜寝てから」。あるいは夫もリモートワークだったらバトンタッチで仕事をするとか、「とりあえず」のその場しのぎで逃げて大丈夫です。
だって、家族は「チーム」ですから。
お母さんの一大事には子どもにだって協力してもらっていいんです。
まずは休校が解除されて学童や保育園にお願いできればずっと働きやすくなりますから。
いつまで続くのかと思うかもしれませんが、必ず終わりは来ます。
一部の人が言う「リモートで成果を出せない人は会社でも成果が出ない」ええ、ごもっともかもしれません。
でもね、それは「子どもを見ながら」の場合は全っっっっったく当てはまりません。
「リモートワーク」と「子連れリモートワーク」は富士山登山とエベレスト登山ぐらい違います。安易にやらせたら命を落とすぞ!(笑)
いま、みんな色々なものが先が見えなくて一番つらいところ。
iPS細胞の山中教授も『コロナウイルスとの戦いは1年以上かかるかもしれません』と言っています。
『マラソンと同じで、飛ばし過ぎると途中で失速します』このようにも言っています。
ペースをつかむまでが一番苦しいところ。
今日も働くお母さん。
私たち、頑張ってるよ。
めちゃくちゃ頑張ってる。
いつも「すばらしいお母さん」なんかじゃなくて大丈夫。
楽観的になれとは言わないけれど、そんなに悲観的にならず、いま我慢していることや頑張っていることは必ず報われるし、誰かのために意味のあることだと信じましょう。
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