投資信託の名前って長ったらしくてよくわからない。似たような名前も多いし謎の言葉も入っているし、見ただけで初心者は戦意喪失!
ハイ。それ、以前の私です。笑
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共働き家計専門!「貯まる・増える仕組みづくり」
確定拠出年金ねっと認定CFPの塚越菜々子(つかごしななこ)です。
今回は、そのなんだかよくわからない投資信託について超初心者向けに家電に例えて解説します。
投資信託の仕組み:簡単バージョン
そのまえに、そもそも投資信託の仕組みについて確認しましょう。
投資信託・・・・・この略が正式かどうかはわかりませんが「資本を信じて託して投じる」ってところでしょうか。
その名も「投資信託協会」によりますと、
一言でいえば「投資家から集めたお金をひとつの大きな資金としてまとめ、運用の専門家が株式や債券などに投資・運用する商品で、その運用成果が投資家それぞれの投資額に応じて分配される仕組みの金融商品」です。
だそうです。
(一言ではないと思うのは私だけ?)
まあ、シンプルに図解すればこんな感じです。
(こちらの画像も投資信託協会より)
日本の株ぐらいなら、ちょっと勉強すれば自分で買うことができそうですが、例えばブラジルの株とかベトナムの株とかはなかなか自力で買えなさそうですよね。調べるの難しそう。
また、日本国債は簡単に買えても、会社の債券「社債」などを選んで買うのは難しそう。その会社の先行きがどうとかって、ちょっと勉強したぐらいで四季報とか見たってそんな簡単に理解できないですよね。私は税務の経験があるので会社の決算書を見る(理解する)ことはできますが、それでも正直ピンときません。
しかもまとまったお金がないと購入できないものもたくさんあります。
(まとまったお金っていうのもピンキリですが)
それに対して投資信託は、自分は小額しか出さなくてもそういった投資に参加することができます。それこそ100円とか、ポイントとかで買うこととかもできるんですよ。
みんなで集めたお金で買って、もうかった分はみんなで分け合おう。そんなイメージを持ってもらえばいいと思います。
投資信託は、その投資先や投資のやりかたによってたくさんあります。日本には現在6000本以上の「投資信託(商品)」があるのです。
商品には商品名がある。商品シリーズ名があるものもある。商品を作っている人がいる。そして作った人だけが売っているわけではなく、販売店がある。
これが全部合わさっているので「投資信託の名前は長ったらしくてわかりにくい」ものなっていると思われます。
投資信託を家電に例えてみる
投資信託が買えるお店は「銀行」「証券会社」などです。
例えば、SBI証券というお店の投資信託コーナーを見てみましょう。
こんな感じで陳列されています。
SBI(販売店)で置いてある商品の
「メーカー」もしくは「ブランド名」
「型番」
「商品分類」
が書いてありますね。
これを家電に例えると
ヨドバシ〇メラに置いてある
「パナ〇ニック」
「PA-L〇25SL」
「冷凍冷蔵庫」
みたいな感じです。
と書いてありますが、
つまり
SBI証券←ヨドバ〇カメラ
「三井住友」←パ〇ソニック
「三井住友DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド」←PA-L〇25SL
「国内株式日本」←冷凍冷蔵庫
みたいなイメージで見てもらえばOKですかね(笑)
しょっちゅう見かける「インデックス」という言葉については、↓下でご案内しています。
お店によって買える商品と買えない商品がある
こう考えてみると、すべての商品がどこでも買えるわけではないことはなんとなくお分かりになるかと思います。
冷凍冷蔵庫や洗濯機は大体どこのお店でも取り扱っているけど、ホットサンドメーカーはどこでも取り扱っているわけじゃないことがあるようなものです。取扱商品特化型で品ぞろえを絞っているお店もありますね。
また、同じ販売店でも「店頭にはある」「ネットだけで買える」などありますよね。それが、例えるならば「iDeCoで買える」「つみたてNISAで買える」となってきます。
どんな表示の仕方をしているかは、お店(証券会社)によって違いますが、下記のような感じで「どこで買えるか」書いてあります。
例えば楽天証券の通常の証券口座なら取り扱っているけど、iDeCoでは取り扱っていない。というのは、店頭では取り扱っているけどネットでは売っていない、という感じ。
上の「三井住友DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド」という商品名の『DCつみたてNISA』っていうのが、まあ「オンラインショップ限定」みたいなイメージですね。
今後はこの「iDeCoで取り扱うのは35商品以下にしてくださいね」と国から指示が出たので、その中から自分に適したものをチョイスするようになります。(店内で迷ってくたびれ果てるのを防げて、ある意味ありがたいです)
つみたてNISAに関しても、一定の基準を満たしたものしか取り扱いませんよと決められているので、楽天証券で取り扱っているすべてのものがiDeCoやつみたてNISAで買えるわけではないのです。
買いたい商品が決まっているなら、どこの販売店(金融機関)を選ぶのかは重要になってきますね。
買いたいものが売ってないお店に買いに行っても仕方ありませんから。
同じ商品でも用途は色々
さっきからずっと冷蔵庫の例を挙げていますが(笑)同じ冷蔵庫でも、例えばファミリー向けだったり単身者向けだったり、基本機能のみついているものだったり、変わった機能がついているものだったり、ドアが両開きだったり、色々特徴があります。
投資信託でも同じです。
同じ日本の株に投資するものだとしても、基本機能を追求するまあまあ平均のものと、色々な技術を駆使していくものと違います。そして値段も違いますよね。基本機能のみ搭載のものは技術を駆使して作ったものより安い。これが投資信託を持っている間にかかってくる手数料である「信託報酬」だと思ってください。
同じような基本機能がついている冷蔵庫だったら、値段はそれほど差が出ませんよね。機能がほぼ同じなら安い方がいい。
これに対して技術を駆使した冷蔵庫というのは値段も高い。でも技術を冷蔵庫のどの部分に駆使しているかは色々あるはず。
あくまでイメージですが、基本機能のみを搭載した冷蔵庫が投資信託でいうところのインデックス(パッシブ)投資。
技術を追求するなど手をかけたの冷蔵庫がアクティブ投資。
でも技術を駆使したものが必ずしも基本機能の冷蔵庫よりいいとは限りませんよね。ナンダこの機能イラネー!ってこともあるかも。
自分は基本機能があればいいと思っているのだったら、高いお金を払って高機能冷蔵庫を買う必要はありません。
そもそも冷蔵庫デビューなら、基本機能のものでいいかもしれないですしね。
これが、投資信託の選び方の一つです。
イメージできれば見えてくる
ここまでの説明が適切かどうかはわかりませんが、なんとなくイメージできたでしょうか?
こんな感じで、まずはイメージで構わないので投資信託の名前と種類を読み解いてみてください。
一つだけで見るより、冷蔵庫・洗濯機(国内株式・海外債券)のようにジャンルで絞って並べてみると、特徴が見えてきますよ。
投資信託の長ったらしい説明のアレコレも、一度家電に置き換えることでなんと~なくイメージできると、今までよりずっと理解しやすいかもしれませんね。
正しく、正確に理解するのはもっと進んでからでいい。
まずは「苦手意識」「自分には無理」という思いを取り払っていただけたら幸いです(^^)