こんにちは
確定拠出年金相談ねっと 認定FP
アイマーク株式会社 代表の村松です。
先日、日経新聞に面白い記事が載っていました。
新潟の地方銀行である
第四銀行(だいしぎんこう)が1915年に発売した
100年定期預金が満期をむかえたという記事。
金利は6%の複利だそうです。
6%の複利だと、100年後に339倍に膨れる計算です。
100年前の初任給が50円程度。
その初任給を満額100年定期に投入すると。
100年後の満期で受け取れるお金は
339倍の16,950円です。
第四銀行には、「遺品を整理していたら、証書が出てきた」
という問い合わせが数件あったそうですが、
満期の金額を行員が相手に伝えると、
「それなら記念に保管しておきます。」
と満期の手続きをしないで、記念品として
証書を保管する選択をするようです。
低金利の時代、6%という金利は、
夢のような数字です。
しかし、それでも、日本の物価変動には見事に負けてしまったわけです。
DC(確定拠出年金)は100年定期ほどではないにしろ、
その半分の50年程度、運用することもあり得るわけです。
私たち、FPは長期の契約で一番恐れるべきは、
お金の価値の変化、インフレであると、
お客様に伝える責任があると思うのです。
「企業年金連合会」が2016年6月にまとめた
「確定拠出年金実態調査」を確認すると、
約6割の加入者が「元本確保型」の商品を投資対象としています。
さらに、驚くことに1%以上の企業で
すべての社員が「元本確保型商品」に100%投資しているというのです。
これでは、完全にインフレに負けます。
この日本の状態を私たちの手で変えていきたい。
そう、強く思わされた統計結果でした。