村松 繁

日本の株式市場は長期投資家に報いてきたか?

2018年からスタートする『つみたてNISA』 の概要が具体的になってきましたね。

 

今日は、つみたてNISAに大きく関連するアセットクラスのお話しです。

 

東京都中央区

 

大通りから一本入ったところに

荘厳な建物があります。

 

東京証券取引所です。

 

 

日本の株式市場の聖地といっていいこの建物ですが、

その威厳に満ちたたたずまいをよそに、

日本の株式市場は長期投資という観点では、投資家に満足を与える結果を残したとは言い難い状況です。

 

 

 

 

この図は、日本の株式市場のインデックスとして有名な『東証株価指数』(TOPIX)と日本を除く先進国の株価のインデックスとして有名な『MSCIコクサイ』を30年というスパンで比較したものです。(マイインデックスより)

 

青いラインが『日本を除く先進国の株価』を表しています。

 

黒いラインが『東証株価指数 TOPIX』です。

 

悲しくなるほど、日本の株価は成長していません。

 

確定拠出年金などで、投資方法をお任せするような『バランスファンド』を選択すると、

株式の割合の大部分が日本株式に投資されています。

 

短期はともかく、長期投資という観点で見るとその投資先が持つ『潜在的な成長力』があぶりだされてきます。これを『平均への回帰』といいます。

 

ハリー・マーコヴィッツというノーベル賞受賞者は

『投資成果のほとんどは、どこのカテゴリーの(アセットクラスといいますが)投資対象に投資したかで決まる。』

 

と言っていました。

 

なんとなく、おまかせで!

という感じで長期投資に一歩踏み出した初心者の長期投資家にとって、

日本の株式市場が夢を真っ二つに折ってしまう存在にならなければ良いと感じています。

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