ファイナンシャルプランナー森次 美尊

2022年 06月 20日

インフレで差が出た投資信託!ファンドマネージャーの考え方とは?

こんにちは。ファイナンシャルプランナーの森次です。

今日はアクティブファンドの命の部分【投資哲学】についてお話していきます。

すでに投稿した『スタグフレーション』のお話など、
※スタグフレーションの記事は以下からご確認ください。

世界的に物価上昇していくことで、景気が懸念された結果、
株価が去年から今年にかけて一気にガーンと下がりました。

2022年3月の時点では、少し前から始まったロシアとウクライナの戦争の影響で、
一瞬、さらにグンっと下がったんですが、これは全て一瞬で戻っています。
なので、これはあまり関係ないんですが、
そもそも物価上昇というものが世界的に起きていて、この物価上昇は短期的なものではないな
と捉えられています。

投資信託にはそれぞれ【投資哲学】というものがあります。

ファンドマネージャーと呼ばれる、
投資の運用をしている人たちは独自の【投資哲学】をもとに、
どういう考えを持って運用を行っているのでしょうか?

投資の運用は【投資哲学】ごとに大きく異なっており、
それぞれの考え方が今、別れてきていて面白いな、と思ったので、
今日はそのテーマを取り上げてみようと思います。

グロース株  バリュー株

まずはおさらいから。
大きく分けると【投資哲学】は グロース株 と バリュー株 に分かれます。

グロース株とは、『成長』という意味です。
長期的にしっかり成長していく企業を探しだして、抜粋して買っていくよ、というやつです。
これがアクティブファンドの投資哲学のグロース株です。

バリュー株とは、『価値』という意味です。
価値のある企業やこの企業は長期的に保有するに値する価値があるよね、というやつです。
今株価がどれだけなんだ、割安なのか割高なのか、というのも重要だし、
例えば参入障壁が高いような企業とか、
何か特別な特許を持っている企業とか、
そういった要の価格決定力のあるような企業、などなど、
こういった価値のある企業かどうかというのも、とても重要です。

例えば消耗品を作っていて、そういった価値のある企業だったらどうでしょうか?
コロナがあったとしても、
リーマンショックがあったとしても、
人は買い物をしますよね。

消耗品はどんな状況でもなくなったら、買い足しますよね。消耗品なんで。

そこに対して参入障壁が強くて、価格決定力のある企業だったら、
その企業はすごく価値が高いですよね。

なので、成長するというよりは、落ちないという、
安定して成長していく、みたいなイメージです。

ここを取りにいくのがバリュー株です。

企業のどの部分を見ているのか。
グロース株を中心?
バリュー株を中心?
ここで大きく分かれてくるんですよね。

だから、この辺はすごく面白い、というか
皆さんが投資をするのであれば、どの哲学に賛同できるかというのが結構重要だったりします。
 

2021年の代表的な投資信託の流れとレポート

去年2021年の年末に発表したレポートがなかなか面白いなと思ったのでご紹介します。

グロース株

【流れ】
2019年から2022年にかけて、上がり下がりしつつも順調に上がっていっています。
かなり成長していっています。
ですが、今はかなりのふり幅で下がってしまっています。
グロース株は、成長するときにしっかりガーンと伸びるけど、
落ちる時はガクッと落ちてしまう、というイメージです。

【レポート】
グロース株を取り扱うファンドマネージャーが言うには、
株価というのは、5年後、10年後の将来の利益を織り込んで決まります。
つまり、物価がどんどん上昇している今、
長期的に見たら株価の価値が下がるとみられて株価が下がっているんです。

というのも、今現在の1000万円の価値と物価が上がり続けた5年後の1000万円の価値は
違ってきますよね。
同じ金額なように見えて、お金としての価値が減ってしまっているわけなので、
株価自体も当然下がってしまうんです。

ですが、あくまでも長期的にしっかりと成長させるということが目的なので、
例えどれだけ物価が上がったとしても、それ以上にしっかりと成長していけば、
ちゃんと株価は上がっていくというのを過去の企業の株が実証しています。

例えば、ある投資信託はAmazonの株を17年間保有して、82倍の株価にしています。
ですが、過去には54%下がっていた時もありました。
つまり、半分くらいの価値に下がる時があっても、
17年間、長期でしっかり持ち続けることで、82倍にまでしていけることが実証されています。

●テンセントも42%下がってた時期もありましたが、12年間保有して、26倍にしています。

●ケリング(フランスのGUCCIの会社)も、60%下がってた時期もありましたが、
 13年間保有して、11倍にしています。

●イルミナという会社も63%下がってた時期もありましたが、10年間保有して5倍にしています。

たとえ60%、50%、40%など、ガクッと下がったとしても、
その時に売らずにちゃんと保有して、長期で持ち続けることで、
これだけのパフォーマンスを、これらの投資信託は出しているんです。

だから今、物価が上がれば、確かにこの株価は下がるという影響はあるけれども、
ここでどうのこうのじゃなく、もっともっと長期で見て、
長期的にしっかり成長させられるというのが、グロース株の考え方です。

長期的にしっかり成長させるんだ!という考え方ですね。

バリュー株

【流れ】
さっきお伝えしたように下がりにくいのが特徴で、
なんとなくずっと安定して、地道にジワジワ成長していっている状況です。
グロース株のような大きなふり幅で上がりもしないけど、
地道に順調に上がっているイメージです。

【レポート】
一方のバリュー株が言っていることも面白くて、
物価上昇していくということは、当然これは価格を値上げしないといけない、となりますよね。
例えばサービス業だったら、このサービス業の商品を販売するまでの仕入れとか電気代や交通費など、
いろんなものが値上がりしているので、お客さんからもらう代金を値上げしないといけないですよね。
この値上げできる企業は、この先も成長して生き残っていくけども、
値上げできない企業は、やっぱりここから落ちていっちゃいます。

なので、バリュー株が言っているのは、
『価格決定力のある参入障壁の強い企業を買う』ということなんです。

価格決定力があるということは、物価が上がっても、
その分をちゃんと値段に反映させられるので、強いわけです。
しかもこれで、参入障壁が強い、オンリーワンの会社だったら、
結局その会社が売れるわけです。

なので、バリュー株は元々そういったところを選定して買っているので、
物価が上がろうが別にそんなにこの株価が下がることもないよ、と言っているわけです。

このように、同じ投資信託でも、全然違うわけで
これがやっぱりアクティブファンドの価値で【投資哲学】なんですよね。

これがインデックスファンドになると、コンピューターが勝手に売り買いして、
「はい、全部買っておきます」みたいなノリなので、
正直こういったレポートもないわけです。
書くこともないので、もう紙切れ1枚だけです。
これがある意味良い部分でもあります。
ただ良い意味でも悪い意味でも平均なんです。

やっぱり投資が面白いのは、この【投資哲学】!!
【投資哲学】を持っているアクティブファンドに注目してみたら、
なかなか面白いんじゃないかな、と思っております。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。




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