小川 洋平

Q:「資本」とは?   あなたは正しい答えを言えますか?

こんにちは(^^)

ファイナンシャルプランナーの小川です。

ついこの間年が明けたと思ったら、もう3月・・・

早いものですね(^^;)

時間が過ぎることの早さを感じます。

あっと言う間に過ぎてしまう時間、何に時間とお金を使っていくべきか、よく考えていきたいものですね。

さて、今回のテーマは「資本」とは何か?です。

Q.資本とは何か? 説明してください

いきなりですが、こんな質問を投げかけさせていただきます。

あなたにとって「資本」とは何でしょうか?

画面を下にスクロールする前に、まずご自分なりに「資本」とは何かを簡単で結構ですので文章化してみてください。

※「ご自分にとっての資本」とは何かを考えてみて下さいね。

いかがでしたか?

あなたはどのような答えが出たでしょうか??

「資本」の意味

おそらく、「資本≒お金」と考えた方も多いのではないでしょうか?

その回答は正しくもありますが、もしお金に関連することしか回答されてなかったようでしたら要注意です。

一般的には、事業活動を行うための元手となる金のことと説明されることが多いでしょう。

しかし、事業活動を行うための元手は「お金」だけでしょうか?

①金融資本

まず挙げられるのは「金融資本」でしょう。

金融資本とは、つまりお金、株式等のことです。

お金は事業を始めたり、人生においてもこれが無ければ何もできませんので大事なものですよね。

しかし、ここだけを考えてしまうと、人生においても経営においても大きな間違いを犯し、結果的に多大なお金を失ってしまうことにもなります。

②人的資本

人的資本、会社で言えば社員さんのことを言い、協力企業さんのことも含みます。

事業を行う上で、経営者が自分で生み出すことができる利益には限界があります。

事業における役割を他者に分けてやってもらうことで、経営者は自分の時間を創り出し、更なる利益を追求することができる、収入の元手にもなります。

そのため、「人」の存在も立派な資本なんですよね。

だから「資本」という言葉の定義には「人的資本」が含まれているのです。

また、個人においても「人は一人で生きられない」という言葉があるように、周りの「人」というのも立派な資本ですよね。

③物的資本

物的資本は、生産設備や原材料、工具などを指します。

利益を得るには道具が必要です。その道具がこの「物的資本」ということになります。

あなたにとっての資本は?

さて、いかがでしたでしょうか?

ここで挙げた3つの資本は、「資本」という言葉の意味を調べると書いてある言葉です。

経営の3つ要素に「ヒト・モノ・カネ」とあるように、まさにこの3つが資本そのものなんですよね。

そして、他にも「資本」と呼べるものがあると思います。

例えば、「時間」です。

「時は金なり」という言葉がありますが、まさにその言葉の通りです。

他にも、「身体は資本」という言葉があるように、健康も資本と呼べるものかもしれませんね。

健康であれば収入を生み出すことができますので、立派な資本と呼べるでしょう。

と、このように、「資本」と言うと「お金」のことだけと思ってしまいますが、実は違います。

「金融資本主義」に毒されるな

このように、「資本」と言ってもヒト、モノ、カネと3つの資本があり、また人それぞれ資本の定義は異なります。

しかし、「金融資本」が残念ながらクローズアップされてしまっているように感じています。

「お金のことが不安・・・・」 「お金のために嫌な仕事をしている・・・」

確かに、お金が無ければ何もできませんし、「金融資本」も大切な要素です。

しかし、ここに偏ってしまうと、結局のところ大事にしている「金融資本」すらも失ってしまう結果にもなってしまうのです。

例えば、企業で言えば従業員を大切にしなければ従業員は長期に渡りその会社に利益をもたらしてくれることはなく、人を雇ってもすぐに辞めてしまうということを繰り返してしまい、給与をムダに払わなくてはならない、そして求人広告や採用に多大なるコストを掛けてしまう・・・。

勿論、経営者の時間も使って面接を行ったりしますので、これは時間もお金も多大なロスになってしまいます。

個人で言うのならば、お金のために嫌な仕事を続けなければならないという状況はメンタルを徐々に蝕み、それは身体の不調へと変わっていき、結局病院通いになり時間と医療費をロスしてしまう結果にもなり、「働けない」という状況にもなってしまいます。

ですので、「金融資本」に偏った感覚を持っていると、逆にその資本すらも失ってしまう結果に繋がります。

あなたはいかがでしょうか?

改めて、ご自分にとっての「資本」とは何か、経営者さんも、会社員の方も、改めて考えてみてはいかがでしょうか?