小川 洋平

宝くじが当たったら・・・?

こんにちは(^^)

経営者の理想を実現する資産形成のプロ、ファイナンシャルプランナーの小川です。

「宝くじが当たればなぁ・・・」

たぶん、この言葉は一度は周りで誰かが言ってたことがあるでしょうし、

「もしも宝くじで1億円当たったら」

と、想像してみた方も多いのではないでしょうか?

ちなみに私はもし1億円あってもあれもこれもやりたいことが山ほどあるので即使い切る自信があります(笑)

と、私は宝くじ買うならそのお金で積立投資した方が確実に将来やりたいことを実現できる資金になるので買わない派なのですが、もしも1億円当たったら、そのまま使ってしまうのはかなり勿体ないと思います。

私ならば「長期分散投資」の基本を忠実に守って運用して、半永久的に減らない(・・・ということも可能な)仕組みを作ります。

毎年400万円取り崩しても永遠に減らない・・・?

特に贅沢することなく生活していたら、年間400万円(≒毎月33万円)あれば十分に生活はしていけるのではないでしょうか?

1億円持っていて、年利4%ずつ取り崩すと、実はそれが可能なシミュレーションになります。

「400万円ずつ取り崩したら、1億円÷400万円=25年 で全部無くなるんじゃいの??」

と思われた方も多いでしょう。

たしかに何もしないでそのペースで取り崩していたら無くなってしまいます。

しかし、年利5%で運用することで、1億円の4%の400万円ずつ取り崩していたら、半永久的に減らないというシミュレーションになります。

例えるなら、大きなリンゴの木を育てて、毎年リンゴを収穫できるようなものですね。

1億円あったらそんな仕組みを作ることもできてしまうのです。

金利の考え方を身に着ける

毎年リンゴの実がなるリンゴの木をつくるには、まずは金利の考え方を理解しておきましょう。

もし年利5%で運用し、400万円ずつ毎年取り崩す場合には、下記のような計算式で計算されます。

計算式:1億円×(1+5%)ー400万円 = 1億100万円  

と、400万円を取り崩しているのにむしろ増えているのがわかりますね。

このように、運用することができれば、毎年400万円ずつ取崩しても減らないということになります。

ただし、現状でこのように安定的に5%で運用されるような金融商品はありません。

そこで活用するのが投資です。

「でも、投資ってどうなるかわからないでしょ・・・」

って思われる方も多いでしょう。

しかし、実は投資は自分である程度「大体このくらいの範囲で上下する」というように、コントロールすることも可能なのです。

私達の年金積立金の例

そんな方法で安定的なリスクで、実際に過去に5%以上の平均リターンで運用されているのが、私達の年金積立金です。

参照:GPIF 長期分散投資の効果 より

長期分散投資の効果|年金積立金管理運用独立行政法人 (gpif.go.jp)

私達の年金積立金の運用バランスで運用していたら、過去50年間の実績は上がるときもあれば下がるときもあり、平均すると7%のリターンだったということになります。

このように私達の年金積立金は運用され、過去21年でなんと100兆円以上もの利益を得ているのです。

そんな年金積立金の運用配分に近い配分で、20年間運用した実績は、下記のような結果になります。

上がったり下がったりを繰り返し、平均したら5.7%という結果だったのです。

ここで登場する「リスク」という言葉は、投資の世界では「振れ幅」を意味します。

プラスにもマイナスにも、平均リターンから大体どの程度の範囲で上下しているかということを意味します。

この場合、平均リターンから上振れする場合には5.7%に9.7%を加え、15.4%の上昇。反対に、下振れする場合には5.7%から9.7%を差し引き、4%のマイナスということを意味します。なので、通常はー4%~+15.4%の間で上がったり下がったりを繰り返すということを意味します。

投資は上がったり下がったりするからどうなるかはわからないのですが、しっかり基本に沿った考え方で複数の資産同士を組み合わせることで自分の狙いたいリターン、抑えたいリスクの範囲にコントロールすることが可能なのです。

1億円を投資しながら、毎年400万円ずつ取り崩すと・・・?

実際に、1億円を投資して、上記のような運用配分で運用しながら、毎年400万円ずつ取り崩したらどうなるか・・・

シミュレーションしてみると下記のような結果になります。

1億円を投資して、利回りは少し低めで5%で設定、リスクは少し高めで10%で設定、毎年10%ずつ上振れ、下振れし、400万円ずつ取り崩した場合の資産額の推移を表したグラフです。

このように、毎年投資している1億円から400万円ずつ資産を取り崩しても資産が減らない結果になります。

まさに、リンゴを毎年収穫できるリンゴの木を持つような感覚で、毎年400万円を得られるお金のなる木を手に入れたようなものですね。

なので、もしも宝くじが当たったら、1億円をこのように運用しながら取り崩していける仕組みを作ると良いでしょう。

宝くじが当たる確率は・・・?

「宝くじは夢を買うもの」

という方も多いですが、実際のところ宝くじを買ってどのくらいの確率で利益を得られるのかはこのグラフから即読み取れます。

宝くじを運営するには経費が掛かりますし、その他社会貢献、公共事業の目的にも使われて、当せん金として支払われるのはたったの47%でしかありません。

つまり、宝くじをず~っと買い続けて、100万円分買った場合には47万円の当せん金を得ることができ、差額の53万円が損失という結果が予想されます。

夢を買うどころか、夢から遠ざかる気がするのですけどね・・・。

同じ土俵で比べること自体がナンセンスなのですが、平均で5.7%の利益を得られる投資と、平均で53%の損失になる宝くじとを比べると、わざわざ損するのがわかってるものを買おうとは思えないわけです。

「宝くじで夢を買う」

って言われますが、

「自分の夢は堅実に増やせる方法で自分でコツコツ貯めながら運用したお金で買え!!」

ですね。

「当たったら面白いね」というスタンスで3,000円くらい楽しみに買うのは良いですが、「宝くじで夢を買う」という言葉って、もう夢を諦めちゃってるってことですよね。

自分の夢を宝くじが当たるかどうかに懸けてるのって、実現不可能なことのように捉えているように思えてあまりにも残念に思うわけです。

1億円は自分で作れる

さて、冒頭で「宝くじが当たったら」というお話をして、1億円当たったら毎年運用しながら取り崩すと1億円が減らない仕組みを作れるとお伝えしました。

でも、1億円貯めることって、しっかり数字で考えていくと実はそんなに難しいことではないんです。

カシオのサイトで、年間の積立額と年利何%で何年運用するかを入力してみると、どうしたら1億円を貯められるかが計算できます。

keisan.casio.jp/exec/system/1428890934

年利5%で運用できた場合、年間120万円(月10万円)を35年間貯めれば1億円を超える結果になります。

毎月10万円の貯蓄、しっかり収入と支出を管理することができれば実はそこまで難しいことではありません。

10万円でなくても、半分の5万円でも35年後には5,000万円ですし、毎月たった1万円でも35年後には1,0000万円になっている計算になります。

時間と金利を味方につけて、堅実に積立ながら運用していれば宝くじが当たるなんてまぐれ当たりに頼らずとも自分が将来やりたいことのための資金を用意できてしまいますよね。

このように、自分で学び、自分で戦略的に夢の実現を考えてみた方が一度しかない人生を楽しめるのではないでしょうか。

今はそんなノウハウがYouTubeでも本でも無料で学べる時代ですし、iDeCoやNISAといった大変有利な仕組みを使うこともできます。

それができる材料が揃っているのですから、一歩踏み出してみるかどうかは自分次第です。

もしも勉強されてみて「まだよくわからない」、「不安で今一歩踏み出せない」という方には一緒にできるようになるまでコーチしますので一緒にやっていきましょう。