小川 洋平

「投資はギャンブル」とか、いつまで言ってんの??

こんにちは(^^)

経営者の理想を実現する資産形成のプロ、ファイナンシャルプランナーの小川です。

先週に引き続き、青森での研修旅行に関連したお話です。

ただ楽しく旅行してきたのではなく、しっかり勉強しに行ったわけです。

講義の講師はあのセゾン投信の中野晴啓会長です!

NISAやiDeCoの制度の方向性についてや、セゾン投信の日本株に拘った、日本の成長のための投資信託に込められた想いや考え方を学んできました。

もう、私個人的には「師匠と呼ばせてください!」というくらいの熱いお話でした。

FPは特定の商品を推奨してはいけませんが、今回は私の個人的主観として感じたことをお伝えしたいと思います。

※当該商品を推奨するものではありません。(私が個人的にファンになってるだけです)

①そもそも投資信託とは?

投資信託とは、投資のプロが我々投資家からお金を少しずつ集め、大きなまとまったお金として複数の会社の株式や債券、不動産などといった商品に投資できる金融商品です。

たった1,000円、会社によっては100円でも、何十社、何百社といった会社に対して投資することができます。

「投資」と聞くとお金持ちがするイメージがありますが、毎月こんな小さな金額で投資をすることができますので、お金持ちどころか小学生のお小遣いでもできてしまうのです。

そして、株式投資は一社だけに投資をしていると2倍、3倍、中には何十倍、100倍以上にもなるくらいに大きく上がることもありますが、反対に大きく下がることもあります。

しかし、投資信託はそういった株式を複数組み合わせることで、株式投資の大きな値動きを抑えていますし、一社に投資するのと違い倒産して価値がゼロになるようなことも考えられません。

ですので、将来の資金創りなどにも適している商品と言えるのです。

②インデックスとアクティブ

そんな投資信託には、主に「インデックスファンド」と呼ばれるものと「アクティブファンド」と呼ばれるものがあります。

「インデックスファンド」とは、日本ならば日経平均株価やTOPIXといった株価の平均に連動した値動きを目指す投資信託のことです。

例えば、日経平均株価は日本の代表的な企業225社の平均値で計算されますが、インデックスファンドはその225社全部に投資すると同等の効果のある投資信託です。毎日ニュースで発表されている日経平均株価と同様の値動きをします。

また、アメリカの株価指標ならばNYダウやS&P500、NASDAQに連携するものもあり、先進国の株価はMSCIコクサイといった指標に連動するものがあり、それらに投資することでアメリカの企業数十社~数百社、先進国の企業数百社といったように、たった一つの商品を買うだけで数多くの企業に分散して投資することが可能です。

一方、アクティブファンドはそういった株価指標を上回る運用成果を目指すもので、ファンドマネージャーがその商品の運用スタンスに沿って、成長が見込まれるものを選定して投資した商品です。

一般的には、インデックスファンドは日経平均株価の構成銘柄をモデルにして銘柄を選ぶなど、手間が掛からないために投資信託の手数料が低めになっており、アクティブファンドは高めになっています。よく「アクティブファンドは手数料が高い割にインデックスファンドに実績で劣る」と言われています。

今回お話を聴いたセゾン投信の商品もアクティブファンドの一種です。

③セゾン投信の商品は何が違う??

投資信託は基本的にはファンドマネージャーがこれから伸びそうな企業を選んで投資するのが一般的ですが、中には実際に企業を訪問し、企業の成長力を見極めて投資する投資信託もあります。

そして、セゾン投信の日本株ファンドは成長が見込まれると判断されるだけでなく、「モノ言う株主」として企業の経営に意見し投資先の企業の成長を目指しているのです。中野会長にお話を聴いてみると、実際には単なる株主としての意見にとどまらず、コンサルのよされることもあるようです。

私達は「株式投資」というと成長しそうな企業に投資して、投資家はその結果を待つというようなイメージをお持ちの方も多いのではないかと思いますが、株主は企業に対し管理監督し、意見することができます。

これを「コーポレートガバナンス」と呼びますが、欧米ではこれが活発に機能していますが、日本の株式市場においてはコーポレートガバナンスがほとんど機能していないと言われており、これが日本企業の成長を阻害している一因とされています。

そんな大企業の経営に対し株主の立場から意見し、投資先の将来が期待できる企業が更に成長でき、そしてこれらの企業の成長が日本経済の成長をけん引し、次の世代に豊かなこの国を引き渡すためにこの商品が創設されたと言います。

つまり、私達投資家がその投資信託を買うと、それらの企業にお金が流れ、それらの企業の発展のため、そして日本経済の発展のために使われ、その恩恵を私達は受けられるだけでなく、豊なこの国を次の世代に手渡すことに繋がるわけで、私達が投資したお金がこの国を変えるかもしれないという夢を与えてくれる商品なのです。

④投資は世の中を豊かにするもの

さて、この商品の特徴、どのように思いますか?

「投資はギャンブル」と思われてしまいがちですが、ギャンブルとは大きく違うものですよね。

共通点は「お金が増えるか減るかわからない」というだけで、そもそも目的が違います。

ギャンブルは誰かが椅子に座れば誰かが座れなくなる椅子取りゲームのようなもの、勝つ人が居れば負ける人がいるゼロサムゲームです。

対して、投資は社会全体が豊かになり、椅子取りゲームの椅子が増えた結果自分の椅子が増えるようなものですね。

自分が投資したお金が日本経済のけん引役となる企業の成長のために使われ、企業の成長の結果自分の利益にもなり、そして日本経済が成長し子供達や孫の世代に衰退した日本ではなく、豊かな日本を引き渡すことができる・・・。

これ、全くギャンブルではありませんよね。

私達はもういい加減「投資はギャンブル」という考え方から脱却し、お金が社会を豊かにし自分を豊かにする血液のようなもので、投資はお金という血液を循環させる手段の一つだということを認識しなければなりません。

お金の貯め方、守り方の金融教育が今年から高校教育でも始まり、金融教育への意識が高まりつつありますが、こういった「そもそもお金とは?投資とは?金融とは?」という、本質的なことから是非知っていただきたいと思います。

まずは第一歩、100円から投資できる時代、ほんのちょっとでいいから自分のお金を投資してみて、小学校のときのような自由研究のように自分のお金がどのように増えたり減ったりしていくのかといったことから始めてみて、少しずつ自分のお金の行先に興味を持ってみていただければと思います。

尚、米国株推しな昨今の風潮にちょっと反感を持つ私も微力ながらセゾン投信の商品を購入し、自分の豊かさとこの国の豊かさのために投資したいと思います。